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関東から大阪府の南の方(河内長野市)に移り住んだ知り合いから質問を受けました。

その人によれば、大阪府の南の方では、家の屋根の形が関東と違うといいます。家を正面から見たとき、瓦の線がほんのわずかに凸状になっているとのことです。

インターネットで調べると、泉州の方に錣屋根(しころやね)という二段になった屋根があるということがわかりましたが、どうやら、そのような屋根で、二段のうち、上の部分についてのことのようです。

そして、
1.そのような屋根の形はどの範囲で見られるものなのか?(北限、南限など)
2.なぜそのような形をしているのか?
という質問を受けました。

ちなみに、私自身は大阪市内の生まれ育ちなのですが、そのような屋根はほとんど記憶になく、よくわかりません。(一度どこかで見たことはあるのですが、どこで見たのかを思い出せません。)

教えていただければと思います。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

錣屋根(しころやね)の錣は、甲の首などを守るスカート状の部分です。

寺社によくある入母屋屋根のそのまた四周に軒屋根をめぐらせた形状です。最近は、入母屋と錣屋根の間を拡大して二階建てにしているケースがありますが、本来の平屋のほうが美しいです。屋根の中央が膨れているのは、むくり屋根といいます。へこんでいると照り屋根といい、天守閣や寺院の本堂などでよく見ます。むくり屋根も、寺の小さなお堂や茶室などでよく使われます。もともと社寺の多い京阪神では、各社寺にメンテナンスの大工組があり、そうした宮大工の技術が民家にも流出、こうした家もできました。大阪南部には、この形状の家が多いですが、大阪北部(江戸時代は南部より田舎だった)にもありますし、少なくとも徳島、岡山、香川、和歌山にあるのは旅行で見て確認しています。関東平野は寄棟(三角の部分がない)もともとは藁葺き(今はトタンぶきにしていることが多い)の民家が基本で、瓦を使わないので軸組み(柱など)が細く、華奢な感じがします。民家なのに寺みたいな関西の家は、変わっていると思うかもしれません。この錣屋根は、十分研究されておらず、卒論のテーマにもぴったりです。
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この回答へのお礼

もう、回答がないかとあきらめかけていたのですが、回答、しかも詳しい回答をいただき、感謝いたします。「むくり屋根」というのですね。早速検索をかけて、写真を見てみたのですが、知りたかったのは、たしかに、この屋根のことです! 宮大工の技術が民家に流出してあのような屋根が生まれたのですね。知り合いは、きっと大阪南部に限定されているのではないかと言っていたのですが、そうではないみたいですね。伝えておきます。今後さらに、情報を集めたいと思います。どうも、ありがとうございました。

お礼日時:2005/11/06 20:40

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