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職業柄、建築用の仮設足場によくのります。
仕事中に大きな地震が着たら危ないかなーと思います。そこで質問です。

2階建ての家に全面組まれた打ち込み式の仮設足場はM7クラスの地震で倒壊するか?

ちく40年の家とどちらが早く倒壊するか?

高層ビルの足場はどうか?

の三点です。よろしくお願いします。

僕の意見では高層足場は見当も尽きませんが、足場は倒れないように思います。ニュース映像などでも倒れているのを見たことがありませんし、きちんと固定されていないので動いてしまって力が逃げるから。です。どうでしょう?

A 回答 (3件)

>2階建ての家に全面組まれた打ち込み式の仮設足場はM7クラスの地震で倒壊するか?



マグニチュードMは地震固有の大きさを表す指標であって、地点により大きさが変わることはありません。
外国で大きなマグニチュードの地震があっても、日本ではほとんど揺れを感じません。このように物が壊れるかどうかとマグニチュードの大きさは関係ありません。よって、M7で倒壊するかどうかということに対する答えは存在しません。

なお、一般的に使われる指標としては物が壊れるかどうかを判断する目安となるのは震度です。

震度7の地震の場合通常の建物は倒壊はしないが一部壊れてもよいとして設計されているような地震ですので、一部が壊れると倒壊する危険性のある仮設構造物は倒壊する危険性はあると思います。

>ちく40年の家とどちらが早く倒壊するか?

築40年というと耐震基準が古い時代の物で、かなり耐震性が低い物が含まれています。またこの当時の築造の一般的な家は木造がほとんどですが、木造についてはメンテナンスが耐震性に大きく影響します。よって建物個々の状況により耐震性がかなりことなるので、一般的な回答はありません。
当時の基準ぎりぎりで設計されて、きちんとメンテナンスしていない家と比べれば、きちんと仮設計算して、正しく施工した足場の方が安全性は高いと思います。

>高層ビルの足場はどうか?

まず、建築物については建築基準法により設計を行うことが原則です。
この設計法については長期荷重と短期荷重を考えています。
長期荷重というのは積載荷重や自重など常時存在する荷重に対する設計です。これに対して短期荷重は地震など一時的な荷重に対する設計です。

一般に長期荷重に対する設計応力度は短期荷重の倍で設計します。

足場などの仮設材は建築物ではありませんし、また建築物のように長い期間存在することもありません。そこで、仮設材の設計は長期荷重と短期荷重の平均値で行うことが多いです。こうして長期荷重ほどの安全性は見込まず(その分経済性が高い)、また短期荷重に対しては余裕のある荷重を見ることで、地震解析など複雑な解析をすることを省略しています。

よって設計が正しければ、地震荷重に対しても耐えるはずですが、設計は建築物のようにかなり厳密に行う物でなく、設置もかなりいい加減に行っているところもありますので、必ずしも安全ではないと思います。

特に台風などでは、地震に比べて長い時間大きな荷重がかかるので、倒壊することはよくあります。
また足場の基礎は建築物の基礎のようにしっかり造る物ではないので、堅い基礎で全体を支えている建物には影響がない程度のちょっとした地盤の変形が起きても、足場の場合は、その影響を受けて、倒壊する危険性はあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってすみません。すごく参考になりました。わかりやすく長い文章を答えていただきありがとうございました。

お礼日時:2005/02/02 22:04

自衛隊におりました頃、災害派遣で震災の現場等に赴く事がありましたが、基本的に倒壊している足場を良く見かけました。


新築の住宅建設工事等の現場に組まれていた足場等は殆どやられていました。
木造建築の家が倒壊する状況に巻き込まれて同時に倒壊しているのかそのものが先に倒壊していたのかは定かではありませんが倒壊する向きが同じ方向になっている事から、地震の振動が伝わった方向からの力で倒壊したようです。
ニュース等では家屋の倒壊等が取り上げられて足場の倒壊映像等はあまり流れませんが実際に見た経緯からはジョイントがもたなくなりねじれるように倒壊していた光景を覚えております。
いずれにしてもあまり見たくない光景でした。
それでは。
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ジョイントを手抜きせずに充分な数を打ち込んであれば大丈夫ではないでしょうか?



ただし、そんな地震だったら作業員自体が足場と建物の間の隙間から落下すると思いますが…

命綱ってきちんと付けていますか?
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