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マッド・サイエンティストが唱える”宇宙は五分前に生じた”という説を説得的に展開すると、どのようになりますか?

A 回答 (2件)

山本弘「審判の日」という短編集のなかに「宇宙は実はつい最近生成した」説を扱った小説があります。

一読してみては?
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死滅、生成を、宇宙が常に行っているという宇宙観であれば、五分前に生じたといっても、差支えがない。


 宇宙は五分前に生じたと言う説を否定する者が、「ずっと前から、同じ宇宙が、変らず継続し続けている、」と言う主張をもつとして、その上で、前述の宇宙観によってこの主張を退けるなら、

宇宙の継続の仕方が、ずっと、全く変らない宇宙ならば、時間を隔てて継続していることも、知る事ができない。その場合には、五分以上も前の昔から、と、五分前との、区別がつかないからだ。 

 故に、五分以上前から継続している宇宙を主張する者は、五分前以降の、過去より継続していない宇宙の存在を知りながらも、五分以上前の昔からの宇宙の事のみをさしているのであり、自ら、今、その宇宙とは全く異なる宇宙がこの場に生成され続け、また、以前からあり続けてきたこの宇宙のどこかが、消滅し続けているという、常に変化し続ける現実の宇宙の全体像を、黙認していることになる。

"宇宙は五分前に生じた"
 
宇宙は、常に生じ、常に滅しているという事を、「宇宙は、ずっと昔から継続している」を認識する理由を、解説する過程で、今、と言う、生滅の時間がある事を取り出す。

だから、宇宙は、五分前に、確かに生じた。五分前以前にも、そして以降にも、生じている。
 
また、生じるものが在るから、滅するものも在る。生じたものは、一定の物的空間、ないし観念的空間を占有する事になるが、その占有する空間が自律(空間そのものを伴って生じた)ならば、その空間は閉じており、他からは認識できない。よって、生じたことが、わからず、生じたとは言えない。他律(あらかじめの空間に生じた)ならば、やはり空間の消滅を伴っている。生じたものが、生じたという変化を認識させるなら、そこに、消滅がある。変化とはそういうものだから、生じるということの裏には滅するがある。今宇宙が生じたのだから、それと同時に、滅した宇宙がある。明日には、今日生まれた宇宙も既に滅して、新たに生まれ変わっている。
なにものも、あり続けるということはない。
生滅が宇宙の性質だから、
だから、宇宙は、五分前に死んだのであり、五分前に生まれ、故に、五分後に死に、五分後に生じる。
それを宇宙の継続と言うとしたら、宇宙の本質は、今、生滅しているということにある。過去から続くということは宇宙の本質ではなく、今、消滅しているということが、過去からの継続を言わしめる。そして、将来への継続をおなじように確かにする。
 
過去から続く変わらない宇宙があると思うのは、変り続ける宇宙があるからで、変り続ける宇宙と言うのは、生滅している宇宙だろう。
変らない宇宙は続かない宇宙のことだ。つまりそれは、ここでは無い宇宙だから、
 
マッドサイエンティストが唱える説は、変わる宇宙、生滅する宇宙を表した句であると思う。
彼は、五分より前に、宇宙は無かったとは、言っていない。五分前に、宇宙は消滅したとは、言うだろう。
彼いわく、五分前に宇宙は転がりだしたのであり、その彼こそ、五分前までは、彼が居るこの宇宙が、不変である、と言う、宜しく宇宙市民だったに違いない。
  
 五分前、俺こそ宇宙の支配者だと、マッドサイエンティストが生まれた。
マッドサイエンティストの誕生を物語る台詞として、いつでも、五分前に宇宙は誕生したと言うのが、おもしろい。五分とか、三分て、微妙じゃないですか。具体的な中に、想像しがたい事を含めた表現で。
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