アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

人工股関節はどうして脱臼しやすいのですか。股関節を外旋させる筋を手術で切ってしまうそうですが、そのせいでしょうか。靱帯とかは人工股関節にするとどうなるのですか。また、人工股関節と人工骨頭では脱臼のしやすさに違いはあるのでしょうか。

A 回答 (3件)

人工股関節にはいくつかの手術法があります。

最近は股関節の後方より進入することが多いです。大雑把に言うと、以下のような手順です。
1)臀部の皮膚を切開 2)筋膜を切開 3)外旋筋群を切離 4)関節包を切開 5)股関節を屈曲・内旋・内転させて、骨頭を関節後方に脱臼させる 6)人工股関節・人工骨頭を設置 7)可能であれば関節包を縫合 8)外旋筋群を縫合 9)筋膜を縫合 10)皮膚を縫合

A1) 手術後も5)の手順と同じような姿勢をとると、その部分は本来の強度よりも弱くなっているため、脱臼しやすいです。

A2) 上記の通り外旋筋群を切離することも脱臼しやすくなる理由の一つと思います。

A3) 外旋筋群など、再縫合可能なものは極力縫合します。また、この術式の場合は後方以外の靭帯などは損傷を受けないと思います。

A4) 人工骨頭のほうが脱臼しにくいです。

人工股関節は直径約50mmのカップを股関節の受け皿側に固定します。その中で22~26mmの球状の部分が動く構造になっています。その球状の半径を超えて(15mmくらい)移動を生じると脱臼する理屈です。また、カップの固定(設置)する方向に厳密さが求められ、これが適切でないと脱臼しやすくなります。

人工骨頭は「人工股関節でカップに相当する部分(直径約50mm)」は股関節の受け皿側に固定されておらず、そこで動きます(さらにそのカップの中でも22mmほどの球状の部分が動くタイプものが多いです)。人工骨頭では脱臼に必要な距離は25mmほどもあることになるため、脱臼しにくいのだと思います。さらに股関節の受け皿側の形には手をつけないため生理的なままであることも脱臼しにくいのだと思います。

他にもステムの設置やネックの長さや筋緊張のアンバランスなど、脱臼に関する要素は色々あるようです。

その道の専門家ではないので、不正確かもしれませんが、少しでもご参考になれば幸いです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧なご回答有り難うございました。動く大きさや適合性でも脱臼のしやすさが変わってくることが分かりました。是非とも参考にさせていただきます。

お礼日時:2005/11/13 19:03

股関節全置換術(THR)のあとですね。


脱臼しやすいのは寛骨臼カップが浅く(深くするとこんどは可動範囲が小さくなる)、どうしてもヘッドが抜けやすくなります。本来の股関節では大腿骨頭と寛骨臼の間に靭帯がありますが、人工関節では靭帯が存在しないので、より抜けやすいのです。だんだん筋肉が強固になると抜けにくくはなっても、安全な可動域には限界あります。
http://www.voteoxinium.com/1300_oxhips.html
にTHRの図があります。
靭帯がどんなに強固に支えているかは
次の図でわかります。
http://www.bartleby.com/107/92.html
THRのあと、これらがうまく機能しません、というか、ないです。

参考URL:http://www.bartleby.com/107/92.html
    • good
    • 0

実はあまり詳しくありません。

なので、以下のサイトがお役に立つかと。

参考URL:http://www.hiroba-j.jp/tikan/tha.html#06
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!