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人は、左右の耳に到達する音の時間差によって左右どちらから音がしたのかを認知する、ということは分かるのですがそれでは、前後どちらから音がしたかはどうやって判断しているのでしょうか。

A 回答 (3件)

バイノーラル録音についてですが,もうずいぶんと昔の話になりますが,音響メーカーのP社がウォークマン用にバイノーラル録音をしようとした際の報告をお聞きしたことがあります。

その時の視聴用のテープを専用ヘッドホンで聴くと再現性の高さに驚かされました。その際の話を記したいと思います。

まず,耳殻が必要かと突起のない簡易型の耳殻で録音すると,特定の周波数が録音しづらいことから,耳殻の突起は整音の効果があることが分かったそうです。

次に,完全に耳殻をヒトに似せても音像の定位は完全ではなく,音像定位には,骨伝導も作用しているらしいことが分かり,忠実に頭部を再現したものでは定位も完全に近づくそうです。

現在では,完全なバイノーラル録音をするためには,頭部だけではなく胴胸部も加えた方が完全になることが分かっております。つまり,我々の耳は,空気を伝わってきた直接の空気振動だけでなく,様々な伝導経路で内耳に達した音を聞いているようです。

何かの参考になりましたなら…
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この回答へのお礼

大変興味深い回答ありがとうございます。
耳たぶの形だけでなく頭部や胸部も関係しているとは驚きでした。
自分もバイノーラル録音されたものを聴いてみたいです。

お礼日時:2005/11/20 13:19

バイノーラル録音というステレオ録音の方法があります。

これで録音すると、通常の2チャンネル再生しても、左右だけでなく前後の奥行きも感じられるというものです。一時期、はやっていたころに、「ブラスバンドが自分の周りを行進しているところ」というのをFMラジオで聞いたことがありますが、なるほどそう聴こえました。

バイノーラル録音の仕組みは、人間の頭部の模型を作って、その耳の穴のところにマイクを仕掛けるというものです。民生用にも簡易型のバイノーラルマイクというのが売られていましたが、それは耳たぶの役目をするプラスチックカバーにマイクが仕掛けられているものでした。

人間の聴覚は、耳たぶと耳の穴を通して聴くということで、奥行きを感じるようになっているのでしょう。
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この回答へのお礼

バイノーラル録音、とても興味深いお話ですね。

耳たぶは、音を集めやすいようについてるものだと思っていましたが前後上下の方向を認知する役割もあったのですね。
大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2005/11/19 21:54

ここのページが参考になるかと思います。



ステレオシステムの音像定位 オーディオ雑学帳 その15
http://www.ne.jp/asahi/shiga/home/MyRoom/soundim …

前後に関してはよくわかっていないようです。
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この回答へのお礼

耳たぶの形と関係があるのでしょうか。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2005/11/19 19:29

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