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英語の現在完了は中学生にとって難しい文法項目らしいですね。さて、それはロシア語ではどのように表現するのでしょうか?

先ず、英語の現在完了を簡単にまとめてみます。

(1)完了: I have just finish the homework.(私は丁度宿題を終えたところです。)

(2)経験: I have ever seen her.(私は彼女に会ったことがあります。)

(3)継続:I have studied French for twenty years.(私は20年間フランス語を勉強しています。)

(4)結果:I have done it already.(私はそれをしてしまった。)

それでは、それぞれの英文をロシア語にしてみました。

(1)I have just finish my homework.→ Я только что кончил дамашнее задание.

(2)I have ever seen her.→ Я когда-то видел её.

(3)I have studied French for twenty years.→ Я изуачаю французкий язык двадцать лет.

(4)I have done it already.→ Я уже сделал это.


そこで質問です。先ず(1)の文ですが、こういう場合は動詞は完了体過去でいいですよね。また、英語だと
myは必ず必要ですが、ロシア語だと なくてもいいですよね。または своёを使うことも出来ますよね。ここの区別が微妙に感じますが、あまり気にしなくてもいいんでしょうか?

次に(2)の文ですが、英語のeverに当たるのはкогда-тоでいですよね。ужеも使えますか?また、ここでは
виделではなく、увиделと完了体を使うべきでしょうか?

その次に(3)の文ですが、英語ではforで期間が導かれますが、ロシア語では裸の対格でいいんでしょうか?
動詞は不完了体現在でいいですよね。

最後の(4)については問題がないと思います。


それ以外でも気がついたことがありましたら ご教授お願いします。

A 回答 (2件)

英語では時制が多いですから、他の言語に翻訳するときには困難が生じる場合がありますね。



一つずつ見ていきましょう。

(1)I have just finish my homework.→ Я только что кончил дамашнее задание.

英文ではI have just finished...になると思うので、これは誤植でしょうか? この場合、完了の意味を表しているので、ロシア語では仰る通り、完了体過去を用いることになります。また、ロシア語では所有代名詞は省略されることが多いので、この場合своёは無くてもよいです(his homeworkのように、主語とは別の人の所有を指す場合は挿入)。

(2)I have ever seen her.→ Я когда-то видел её.

ここでは「経験」を表すので、ロシア語では不完了体の過去を用います。またこの文におけるeverはкогда-тоで置き換え可能ですが、ужеも使えます。ただ、ужеはどちらかというとalreadyに近い用法のように思います。

(3)I have studied French for twenty years.→ Я изучаю французкий язык двадцать лет.

この場合の現在完了は「継続」を表しますから、ロシア語では不完了体です。この場合、継続時間は対格で表されますから、上の訳し方でOKです。

また、継続時間以外を表すときに、前置詞を伴うことがあります。

Я дошёл до остановки автобуса за десять минут.(私はバス停まで10分で行った)

この場合за+対格で「目的を達成するまでにかかる時間」を表します。

Мы открыли окно на десять минут.
(私たちは10分間窓を開けた)

のように、на+対格で「未来における動作の完了」を表すことが出来ます。ちょっと説明が難しいですが、上の例では、全体的には完了した動作ですが、その中には窓を開けた動作→その動作の継続→窓を閉めた動作が含まれています。その継続時間をна+対格で表します。

(4)I have done it already.→ Я уже сделал это.

この英文をロシア語で表す場合、動詞は完了体を用います。ですのでこれでOKです。ただ、(4)の例文は「完了」の意味に取れるのではないでしょうか(alreadyという時間を表す副詞を伴う)?普通、「結果」は過去の動作の結果生じた、現在の状態を示すと思うのですが…(勘違いだったらごめんなさい)。

補足的に例文をつけますと、
He has gone. 彼は行ってしまった(もうここにはいない)
→Он ушёл.(完了体過去)
となります。ここでуходилと不完了体を使うと、「行ってしまって、帰ってきた」という意味になります。

***************
時制の多い言語を少ない言語に翻訳するのも大変ですが、逆もなかなか大変です。中学生にとって現在完了が難しいのも、日本語では区別されない時制があるからなのでしょうね。

ロシア語から英語への翻訳にも、同様の問題があるようです。残念ながら私は言語学が専門ではないので、下手なことは書けませんが、もし興味がおありでしたら、丹辺文彦氏の研究論文に、「英訳にみるロシア語動詞アスペクトの諸相」(『名古屋大学言語文化論集』第6巻 第2号 pp.97-125)というものがあります。

具体的なロシア文学作品と英訳の対比から、ロシア語動詞の「体」が英語においてどのように訳されているかを取りあげています。国会図書館などで複写の取り寄せも可能ですので、一読をおすすめします。

この回答への補足

ついでに質問ですが、英語での過去完了はロシア語では完了体過去、未来完了は完了体未来になると考えていいでしょうか?

When he come to me,I had finish my homework.→Когда он пришёл ко мне, я кончил дамашнее задание.

I will have finished my homework tomorrow.→я кончу дамашнее задание завтра.

補足日時:2006/02/10 12:11
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>英文ではI have just finished...になると思うので、これは誤植でしょうか?
はい、タイプミスです。finishを過去分詞にするのを
忘れました。

ужеはalreadyに近いのは知っているんですが、ужеを使った経験を表す文を見たような気がします。

継続を表す文ですが、“Вот двадцать лет, что я изучал французкий язык. ” という言い方はあるのでしょうか?

英語の現在完了の「結果」の用法ですが、これは高校で習うらしいです。確かに 最後の文は「完了」の意味にとった方が妥当ですね。しかしいずれにせよ、ロシア語では完了体過去を使うと考えていいですよね。


時制に関してはロシア語よりも英語の方が多いですが、ロシア語のアスペクトは難しいですね。


>残念ながら私は言語学が専門ではないので、下手なことは書けませんが
ご謙遜を。machirdaさんはポーランド語やウクライナ語も知っているんですよね。私はウクライナにも行ってみたいのでロシア語をある程度マスターしたらウクライナ語も勉強してみたいです。ずいぶん先になると思いますが、ウクライナ語を勉強するとしたら、やはりロシア語からアクセスした方がいいんでしょうか。そうすると、相当なロシア語力が必要になってきますが。
私も語学には興味があるんですが、machirdaさんがご紹介された本は難しそうですね。私は ただ、ロシア語を作文するにも、日本語からよりも英語からスタートした方がやりやすい時も多いと感じています。

お礼日時:2006/02/10 10:55

回答&補足ありがとうございます。



>ужеを使った経験を表す文
もちろん、文脈によって経験と取れる場合も多々あります。ただ、ужеには動作の完了、完遂の意味のほうが頻度が高いので、alreadyの方が近いという意味です。

>Вот двадцать лет, что я изучал французкий язык. という言い方

この言い方は用いられません。関係代名詞чтоは主文全体が先行詞となります。つまり先行詞そのものが、後に続く文の主語となるということです。そうなると上の文では意味が通じなくなります。

もし、двадцать летを先に持って来るならば、Вот прошло двадцать лет, как я начал изучать французский язык.と、もう少し動詞や先行詞を補足してやる必要があります。

>英語での過去完了はロシア語では完了体過去、未来完了は完了体未来になると考えていいでしょうか

必ずしもそうとは限りません。
挙げられた2つの英文は、いずれも「完了」の意味で使われていますので、その場合はロシア語でも完了体を用いることが出来ます。ですが、元の文章が「継続」や「経験」を表す場合、必ずしも完了体では置き換えられません。

例えば、以下のような場合は両方可能です。
I had lived in Japan for ten years.(継続)
→Я жил(проживал) в Японии десять лет,(不完了体)
Я прожил в Японии десять лет.(完了体)

I had heard his name.(経験)
→Я слышал его имя.(不完了体)
 (услышалだと完了の意味に近くなる)

英語の未来完了も同じで、「継続」「経験」の場合は完了体現在が使えるとは限りません。ロシア語の時制では英語の時制にあるものがなかったりしますので、この辺りはやはりケースバイケースで、原文の意味から訳していくことになると思います。

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私はウクライナ語をはじめとしてスラヴ系の言語はちょこちょこかじってはいますが、全てをちゃんと勉強した訳ではないです(先生について勉強したのはロシア語と古代教会スラヴ語とブルガリア語(これは微妙)だけです。恥ずかしながら)。

ウクライナ語はロシア語と文法も語彙も良く似ていますから、ロシア語ができればロシア語からのアプローチが手っ取り早いと思います。私は…というと、日本でもそうですが、ウクライナ語の参考書は数が少ないため、ロシアで買ったロシア語とウクライナ語の会話集で勉強しました(あまりにも似ているため、ロシアでは意外と教材が少ない)。

その程度のウクライナ語ですが、買い物やレストランなど、日常生活では困ることはありませんでした(何となくわかるので)。ただ、専門的な話になるとさすがに分からないので、ウクライナ西部の博物館に行ったときなどは、お願いしてロシア語で説明をしてもらったりしました(年配の人ほどバイリンガル)。ウクライナの場合、ロシア語であっても嫌な顔はされず、意外にも喜ばれることすらありました。キエフやウクライナ東部ではロシア語話者が多いです。

ということで、もしウクライナ語を勉強されるなら、ロシア語から入るとスムーズかと思います。
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この回答へのお礼

再度回答ありがとうございます。

これでロシア語と英語の時制の関係がだいたい掴めました。machirdaさんなら、ロシア語の時制の方が分かりやすいでしょうね。でも、ロシア語だと完了体と不完了体の対応が幾つもパターンがあって複雑ですね。

でも、既習の外国語を介して新しい外国語にチャレンジするのはかなり難しいですよね。新聞や小説などを和訳している段階ではダメで、外国語のまま理解できるレベルでないと不合理になりますからね。一応、英語とフランス語はそのレベルまで行きましたが、ロシア語もそのレベルまで上達するには長い道のりのようです。

ウクライナ語の参考書は英語圏でも種類が少ないようですね。ウクライナの人口は確か、イギリス、フランス、イタリアなどのヨーロッパの大国と肩を並べるはずなんですが、ロシア語の方言みたいな扱いにされていましたからね。

お礼日時:2006/02/11 10:30

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