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トルストイの「戦争と平和」の「初めての舞踏会」から一節です。
 
Наташа ехала на первый большой бал в своей жизнь. Она в этот день встала в восемь часов утра и целый день надходилось лихорадочной треворе и деятельности. Все силы её самого утра были устремлены на то, чтоб они все:
она, мама, Соня─были одеты как нельзя лучше. Соня и графиня поручились вполне ей. На графине должно было быть масака бархотное платье, на них двух белые дымковые платья на розовых шёлковых чехлах, с розанами корсаже. Волоса должны были быть причёсанный a la greque.

一応訳してみました。

"ナターシャは初めて舞踏会に行った。その日彼女は朝の8時に起き、一日中胸騒ぎがしていた。彼女の全神経は朝から、ママ、ソーニャ、彼女の皆がこれ以上はないくらいに着飾るのに注がれた。ソーニャと公爵夫人は彼女に任せっきりだった。公爵夫人はマサカビロードのドレスを着ることになっており、二人の娘たちはブラウスに薔薇柄のついたピンクのシルクのシースの上に白く霞のようなドレスをはおることになっていた。髪はギリシャ式に整えることになっていた。"

おかしな箇所があればご指摘お願いします。

A 回答 (1件)

大筋の意味は取れていると思います。

細かいところで気づいたところを少しアドバイスさせて頂けたらと思います。

全体的に意訳をされている部分が多い気がしますが、これは何か意図があってのことでしょうか。私個人的には、文学作品は原文にできるかぎり忠実であるべきだと思っているので、あえて訳さない単語があると気になってしまいます。

例えば、一文目のпервый большой бал в своей жизниを「初めて舞踏会に行った」と訳されていますが、原文にあるбольшойやв своей жизниなどは訳す方が良いと思います。

二文目の в лихарадочной тревоге и деятельностиも「胸騒ぎ」という一言ではなくて、лихарадочной(熱病に浮かされたような)тревоге(不安、心配、興奮...)、деятельности(活動、活気...)という単語を活かした訳文にした方が良いと思います。

三文目のмасакаは「マサカ」と訳されていますが、日本人にはピンと来ない色なので、原文の意味を変えずにもうちょっと分かりやすい言い方に変えた方が良いかと思います(масака=見る角度によって青色を帯びた暗赤色)

それから、娘たちの服装ですが、彼女たちが着ているのは19世紀初頭のフランスで流行ったいわゆる「エンパイア・ドレス」に近いものだと思います。

一番下に着ているのは「на розовых шёлковых чехлах(薔薇色の絹のシュミーズドレス)」でその上に「с розанами в корсаже(薔薇の刺繍がほどこされたボディス=ドレスの上半身の部分)」に、「белые дымковые платья (白のチュールドレス=下に着た服が透けて見えるような織物で出来たドレス)」を着ている状態です。

корсажはブラウスとはちょっと違って、コルセットに近いと思います。また、дымковые платьяはもともと「霞」から来た単語だとは思いますが、特に上のようなドレスを指します。

最後に、おそらくご承知の点だと思いますが、原文にある”a la greque”の扱いですが、意味はもちろん「ギリシャ風」なのですが、訳文にも何らかの形で反映する方法もあります(ルビをふるなど)。

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文学作品を訳すのは特に難しいですね。実は私の指導教授が、トルストイ作品の翻訳を出版している関係で、先生がいうことがどうしても気になって細かくなってしまいました。

『戦争と平和』はいろんな邦訳も出ているので、誰がどのように訳しているか比べてみるのも面白いかもしれませんね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>全体的に意訳をされている部分が多い気がしますが、これは何か意図があってのことでしょうか。
ここが翻訳の難しいところですね。直訳でも意訳でも
いけないですからね。

большойとв своей жизниは訳すのを忘れました。

в лихарадочной тревоге и деятельностиの部分は非常に訳しにくかったですね。大雑把にイメージで捉えてしまいました。

масакаは私の辞書には載っていませんでした。私も意味が掴めませんでした。

чехол何ですが、私の辞書には「ケース」とか「鞘」という訳語しかありませんでした。何を指すのかは察しがついたんですが、訳語がピンと浮かびませんでした。

дымковыеも訳しにくかったです。ぼんやりと半透明な状態を表しているのは感じましたが、、、。

a la grequeですが、ここだけでなく、フランス語が引用されている箇所が何箇所かありますよね。ルビを振るのは ここでは無理ですが、、、。゛ア・ラ・グレック(ギリシャ式)゛にとする方法もありますね。

字数の制限で疑問点を詳細に書けなかったんですが、殆ど答えてくれています。ただ、Все силы еёなんですが、ここはこういう解釈でいいんですよね。

お礼日時:2006/02/14 12:17

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