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10名ほどのグラフィックデザイン事務所に勤めて5年目の者です。肩書きはディレクターですが、企画、編集、コピー、デザインもします。建築意匠設計から転職し現在の仕事をしています。
さて、質問の内容なのですが、ここ2年間競合プレゼン、コンペへの参加が多くなってきました。提示金額も数十万から数千万まで、内容も広告・広報、編集ものと様々。声をかけてもらうのは代理店数社、チームは社内のデザイナー・社内外のライターなど顔ぶれも数パターン。問題は、なかなかプレゼンに通らない、負けてしまうことが多いことなのです。
合計してみると20回あり、そのうち受かったのはたったの4回です。真偽のほどは不明ですが、次点が多いようです。敗因も、企画やデザインだったら真摯に反省するのみですが、代理店の責任分野(媒体計画・金額)も多いようです。私がプレゼンターだったり、そうでなかったり。案件への関わり方は企画とディレクションが多いという感じですが、こちらも一様ではありません。
毎回選ばれなかったことで、声をかけてもらった代理店の方々や、スタッフにとても責任を感じてしまいます。時間・費用・労力・体力・精神力を要する作業で、落ちることによるダメージが毎回辛いなあ、と思います。早く忘れてしまおうと思いますが、気持ちがなかなか切り替えられません。この業界で、プレゼンやコンペなく取引できる例は少ないようです。社長に何かが足りないと言われて…。自分に原因があるとしたら、どのように探り、受け止め、次に生かしたらよいのでしょうか。耳にする敗因が毎回一定でないだけに、悩んでいます。

A 回答 (3件)

結論から申し上げますと、全く気にする必要はありません。


コンペに対し、誠意をもって真剣に取り組まれているのであれば、何の問題ありません。


>合計してみると20回あり、そのうち受かったのはたったの4回

勝率1/5なら、かなり高確率のほうに入るような気がしますが…。
私など、代理店・プロダクション時代合わせて60回以上のコンペを経験しましたが、通ったのは3~4回です。
思い起こせば、1年間コンペに死ぬほど参加して、1度も通らなかった年もありました。
一度、4社競合で、まともな代理店は私の社のみ、他は全て町の印刷業者、というコンペにも負けたことがあり、さすがにその時は少し落ち込みましたが。


>偽のほどは不明ですが、次点が多いようです。

これは、コンペの話を持ってきた代理店が、敗因を得意先に聞き取りした結果のことですよね。
これは「常套文句」です。
全ての敗者に対し、こう言います。
私も、同じ台詞を今までに何100回と聞いてきました。気にすることはありません。


>代理店の責任分野(媒体計画・金額)も多いようです

コンペは、全てが必ずしも純粋な企画競合とは限りません。
いわゆる「あい見積もり」競合の場合もありますので、企画の優越に関係なく、最も安価な見積もりを提示してきた社に決まることもよくあります。
クリエイティブとは関係ない部分での勝負なら、更に気にする必要はありません。


>社長に何かが足りないと言われて

私なら、こんなことを言う社長にはついていけませんね。
上記で申し上げたように、コンペの結果とは、クリエイティブに全ての原因があるわけではありません。
得意先と代理店との関係の深さや信頼度も結果を左右しますし、コストやサービスのレベルでも勝敗が分かれます。
クリエイティブの成果を、コンペへの勝率で測る会社も多いようですが、通るかどうか分からない、目算が曖昧なコンペに、金と労力を注ぎ込むなら、その分をレギュラーの仕事獲得に費やすべきという考えもありますので、勤務される会社の考えにもよるかと思いますが、お詰めの会社が、クリエイターをコンペマシンと勘違いしているような体勢だとしたら、それは問題だと思います。

また、官公庁もののコンペは、参加を断ると、次回から声がかからなくなってしまうので、やむを得ず参加せざるを得ないという事情もあります。
内容も、チラシの毛の生えたの程度で、獲れる利益も雀の涙、はっきり言って経費と時間とパワーが無駄になるので参加しない方がまし、というコンペでも、取り引きの都合上断れないこともあります。
ある程度割り切って、結果にこだわらず、むしろ作りを楽しめるくらいの気持ちで取り組んだ方がよいのではと思います。

コンペがらみの話で唯一問題なのは、発注してきた代理店がカネを払わずバックレるパターンですね。
私は、勤めの谷間に一瞬だけフリーのデザイナーをやっていたことがあるのですが、やはりどうでもいいコンペで、代理店にカンプを納品するまでの作業費を取りっぱぐれた経験があります。
今なら下請法がありますが、こういう事態が頻発するようなら、考え直したほうがいいでしょう。
ただ、単にコンペに通らないことにお悩みなら、あまりくよくよする必要はありません。
取り引き先の代理店側にとっても、コンペを請けてくれる会社探しに骨を折っていますので、コンペの仕事が来たらなるべく気持ちよく引き請け、意欲と誠意をもって臨む姿勢を見せることで、今後、コンペ以外の仕事に繋がる可能性もあります。
せっかくのチャンスなので、コンペにはできる限り参加すべきですが、何が何でも獲らなくちゃ、とのプレッシャーに潰されない様、気持ちを切り替えることも、この仕事では必要です。
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この回答へのお礼

こんにちは。早々に、しかも具体的な答えをいただき、本当にありがとうございました。
もう中堅といっていいような経験年数かもしれませんが、前職と畑違いのため、横のつながりがほとんどなく、経験者の方から貴重なお答えをいただき、とても参考になりました。
官公庁へのコンペ参加の件など、思い当たることもあり、胸のつかえが下りるような気持ちです。

再びコンペに参加する、という気持ちになかなか切り替えができなかったのですが、「仕事が来たらなるべく気持ちよく引き請け、意欲と誠意をもって臨む姿勢を見せることで、今後、コンペ以外の仕事に繋がる可能性」がある、ということは今の私にとってとても励みになりました。
そうですね、やっぱりプレッシャーだけひきずらず、創作やその過程を経験の集積、と考えればよいのですよね。

とても励まされ、また参考になりました。
本当にありがとうございました。
また、頑張ってみようかな。

お礼日時:2006/03/02 02:52

こんにちわ。


コンペ大変ですね。ただ勝率が20%くらいということですよね?コンペが大きくなればなるほど、確立は低くなるのは当然ですが、私は20%くらいの確立はかなり低いと思います。
おそらくあなたは代理店の協力会社としてコンペに参加しているのだと思いますが、コンペに関しては最も重要なのはコンペ当日に提出するプレゼン資料ではありません。もちろんそれも大きな要因ですが、それよりも大事な事は営業力です。
オリエンがあってから、コンペの当日までにどれくらいクライアントの担当者と関係性が構築できるか。また意見を聞きだすことができるか。私は営業力にかかっていると思っています。実際、私も代理店の協力会社としてコンペにも参加しましたし、今現在は代理店で働いています。
うちに優秀な営業マンがいるのですが、事前の交渉によりまず1社か2社は競合の参加を外してしまいます。さらにコンペまでに何度も足を運んで、クライアントのコンペに対する姿勢や考え方が決まってきたなという所(ある程度、勝敗の検討をつけたうえで)でプレゼンでします。
デザインというものは、クライアントのオリエンと何度も交渉していると大体傾向がわかってくるものです。よって、それよりも大事なのは、コンペ当日ではなく、その前の営業力といかにコンセプチュアルであるかという企画力。さらに企画書の校正です。
あまりデザインを重視しすぎたコンペで勝てることはありません。いかにマーケティングの要素やユーザーマインドの分析を企画の段階でうまく校正できるかか、最も大事だと思います。
企画がしっかりしているところと一緒にやって、実施までにデザインは変更できるのですから。そこが一番重要です。
実際コンペに勝ったって、最終の制作物がコンペのままのデザインで進行することなんてないでしょう??コンペはデザイン以前の企画力、営業力が、もっとも大切です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
先の方お二人とはまた異なった見方でのアドバイスで、参考になります。

確かに、営業力というのはとても大切だと思います。コンペではクライアントに接するのは営業だけですから、営業からの情報が大部分で、とても重要と思っています。ただ、たまたまなのか、コンペやプレゼン当日の反応が、あれ…話が違うなあ、というような温度差を感じることがあります。

なるべく営業の方のご意見や印象その他を引き出す努力はしているのですが…。こちらが出した質問すら、確認していないような方もいたりします。

お話の営業マンの方はとても優秀な方ですね。
もちろん、原因はいろいろ、とは思っていますが、プレゼンシートから読みとるしかないような情報量という例もよくあります。
限界はあるかもしれませんが、自分にできることとして、もっと代理店の営業の方からクライアントの状況や情報を引き出すように努力してみます。

また、「デザインというものは~最も大事だと思います。」の部分、とても参考になりました。
日頃から企画やマーケティングが大事と思い、努力してきたのですが、先日落ちたプレゼンでは「企画なんかより一発インパクトデザイン」じゃないと勝てない、というような話(確かにそのような要素が必要な場合もあることは理解できるつもりなんですが)も出てきて、混乱していたのです。

コンペへの取り組み方や、クライアントへ提出するタイミングなどのお話も参考になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/03/02 03:18

No.1の方のおっしゃる通り、1/5は立派な勝率です。

考えても見て下さい、参加が5社ならトントン、6社以上なら他よりも勝ちが多いということになるんですよ。4社以下でも落ち込むことはありません。トントンなら優秀な方で、普通はそれ以下です。

デザインの答えはいつも対象にあります。何をすればいいかは、デザインの対象が教えてくれます。まずは徹底的にそれを知ること。そしてターゲット層を知ること。それから数あるアプローチ方法から最適なものを選択すると、表現はほぼ一つに絞られてきます。あとはそれの完成度を高めるだけ……となります(実際はそう簡単でもないですが)。ただやっぱり官公庁は、ターゲット層よりは担当者ウケを狙うことになりますけどね(笑)。

「コンペの勝ちを狙う」というよりは、やっぱり「ターゲットにどうすれば届くか」を考えた方が良いんじゃないでしょうか。結果は後からついてきますよ。と、エラそうな事を言ってみます(笑)。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
勝率ばかりばかりが頭にあって、何のための、とか、誰のためのというような、対象などについてここ数回分は深く考えていなかったかもしれません。反省…。

デザインの対象や案件のターゲットを考えるというのはとても参考になりました。やはり経験者ならではのアドバイスで、なるほどなるほど、と深くうなずいております。これから取り組むコンペに対しても、一度原点にもどって、おっしゃるような手法で一度考えてみようと思っています。

コンペに勝つというのは第一条件とは思いますが、やっぱり「勝つ」ためゆえのターゲット無視を要求されることも多く、その点はいつも悩みではあります。

まだまだ経験不足だなあ、と思いました。
「結果は後からついてきますよ。と、エラそうな事を言ってみます(笑)」…
いえいえ、とんでもないです!とても励まされました!(^^)
ステキなアドバイス、本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/03/02 03:05

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