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釣りにはとんとシロウトな私ですが、ブラックバスの害についてはメディアを通してある程度知るところとなりました。
そこで疑問なのですが、これだけ環境を破壊し、釣り人の肩身をも狭くしているブラックバス密放流が、なぜ依然として行われているのでしょうか?
また、世間の批判が噴出する以前でも、ブラックバスが次々と放流されていった理由は何なのでしょう?
ブラックバスの放流を擁護する意見もあると聞きましたが、その人たちの論の根拠とはなんですか。
教えてください。

A 回答 (6件)

ブラックバス(大口バス)の密放流について過去と現在ではいささか事情が異なる点もあります。


過去の段階では、ブラックバスの生態がそれ程解明されておらず、日本の自然環境に与える影響を考慮せず、放流した経緯が殆どです。
一般には、フィッシャーマンたちが、よりアグレッシブな対象魚としてブラックバスを選んだ点があります。
急速に普及した、ルアーやフライフィッシングの対象魚としては日本元来の魚はいささか役不足であり、スポーツフィッシングの世界が確立していく過程でご指摘のブラックバスやブルーギルが様々な形で放流されていった様です。
しかしながら、現在ではその生態もある程度解明されているにも拘らず、放流は後を絶ちません。
これは無責任な放流と言っても良いと思います。
ブラックバスに代表される大陸産の淡水魚はその悪食が問題となっており、目の前を通過する移動物体を食欲からではなく本能で攻撃若しくは捕食する週間を持っています。
これらの淡水魚が本来生息しない環境化に放たれるわけですから、在来種は当然巻き込まれるはずのない食物連鎖に対応できず激減していきました。
鮎、鮠、公魚、鮒、在来種の稚魚が殆ど外来種の悪食によって生存環境を脅かされています。
理由は簡単です。
フィッシャーマンにとってブラックバスは魅力的なファイトを楽しませてくれる絶好の対象魚といえる点に尽きるでしょう。
1985年を境に85年以前に放流された時点では、今の様な生態が確認(在来魚に与える影響)されていませんでしたのでやむなしの感がありますが、85年以降に生息が確認された地点に関しては、明らかに確信犯による放流と言えるでしょう。
ただ、一度放流され生息が確認された湖沼に関しては、魚の権利(あるかは別儀)は問わないとして、フィッシャーマン達がレジャーとして楽しむ事が出来る環境がある事も事実と言えるかと思います。
そこで、漁業を営む方にとっては切実な問題ですが、密放流は暫くは続くのではないかと思います。
ブラックバスを擁護する意見の方たちは、生態が確認されていく過程で減少しており、現在表立って異議を唱える方は少ないと考えられます。
ブラックバスやブルーギル等の外来魚は繁殖能力や適合力が日本在来種に比べ極めて優れている事、更に攻撃性が高い事、総てが確認されている事実となってからは
密放流は多少ですが減少してきてはいるようです。
既に大抵のエリアに行き渡った感も否定できない事実ですが…
意外な事実として、子供達による密放流が原因となっている事実もあります。
身近な場所で釣りをしたい、PR不足環境に与える影響等の知識に乏しい、等による事が原因と言われています。
回答にはならないかもしれませんが、既に外来種ではなくなっている感もあるブラックバスです。
今後は生態環境を注意深く見守っていく事が必要な魚ではあります。
では。
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この回答へのお礼

たいへん詳しい説明をありがとうございます。
そうですか。以前とは状況もだいぶ変わってきているのですね。

ただ、「魅力的なファイトを楽しませてくれる絶好の対象魚」ということと、「日本の在来種を守る」ということを天秤にかけても、ブラックバスの放流をしてしまう人がいることに、あらためて悲しさを感じます。

お礼日時:2002/01/18 21:28

こんにちは。


私は趣味で釣りをしますが、やはり今のブラックバスの現状、放流のし過ぎです。
さて、密放流の理由ですが、単純にたくさん釣りたい、自分だけ知っている釣れるポイントを作りたいという理由だけでしょう。こんな理由で放流しちゃダメです。
バスは地域を活性化するという意見があり、事実、儲かっている地域があるようですが、自分が儲かるからということで自分たちの都合が良いようにするというのはどうでしょうか。
それから、棲み分けについてですが、管理釣り場を作るなら賛成です。でも、密放流はなくならないでしょう。
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この回答へのお礼

うーん、商売に結びつくからこそ、モラル向上も同様になされるべきでしょうね。
ありがとうございました。

大方、今の状況と問題点を確認できましたので、締め切らせていただきます。

みなさま回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/01/19 16:04

密放流は犯罪です。

それなのに根絶できない理由は100%エゴによるものです。論や根拠など『盗人猛々しい』としか言えません。
釣具メーカー、釣具店のエゴ
釣り人のエゴ
これらの両面から対策を実施し、罰則を強化する必要があります。
さらに、教育の現場で教材として取り上げるなどの啓蒙活動を行っていかなければ、将来は日本の在来種は居なくなってしまうかもしれません。
下記URLをご参考になさって、理解を深めてください。

参考URL:http://www.turinokensaku.com/keijiban-bass12.htm
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この回答へのお礼

モラルの問題というだけでは、難しいのかもしれませんね。
対策として罰則強化もありうるということでしょうか。

ありがとうございました。

お礼日時:2002/01/19 16:01

今晩は。


 単なる感想ですが、ここまでの回答を読む限り、問題をきちんと捉えている方ばかりで、ほっとしています。結局問題は自分さえ楽しければそれで良い、という釣り人の無責任さに有ります。これは例えば高山植物の盗掘と同じことですよね。
 私の予想では、この後に(密)放流擁護派が現れて、真っ向から反対の論陣を張ることは多分無いでしょう。現れても欲しく無いと思います。それでは。
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この回答へのお礼

ちょっと擁護派の言い分も聞いてみたくはありますが・・・

でも、もう少し先の議論、「全滅させるか、住み分けするか」ではかなり意見が割れていると聞きました。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/01/19 00:00

こんにちは。


自分の知りうる限りのことしかお答えできませんが…。

ブラックバスの放流には個人的には大反対なのですが、
ある程度修復が困難な状況まで本来の生態系が破壊されてしまった
地元の湖などではそれなりのメリットもあるようです。
具体的にいえば、漁業に代わって入漁料で生計を立てたり、
ダムしかない過疎化が進む山村の町おこしになったりするということです。

参考までに英語ではレジャーで釣りをする人をアングラー、
漁師さんのことをフィッシャーマンと言うようです。
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この回答へのお礼

悪貨は良貨を駆逐するが、貨幣に変わりはないということでしょうか。
確かに逆手にとって、村おこしによる住み分けでマナーの向上ができれば、言うことはないでしょうね。

でも、閉鎖的な湖沼でなければ、また流出すると思うのですが、河川などへ流れ込むことはどうなんでしょう?

お礼日時:2002/01/18 23:55

私は北海道に住んでいます。

北海道には基本的にはブラックバスはいません。
ブラックバスがどれほど魅力があるかはわかりません。
このたび、道南の大沼という大きな沼でブラックバスが2匹見つかりました。
北海道にはオショロコマやイトウなどここにしかいない種がいます。
そういったものを守るため、それと、大沼の水産資源を守るために駆除を
決めました。大沼の生物を全部、別の水槽に移し(膨大な作業!!)その後、
水中に火薬を仕込んで発破するそうです(大沼には珍しい品種はいません)。
この方法がわりと自然に被害が少ないようですが・・・。

回答ではないですが、今、北海道ではこんなニュースかでています。
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この回答へのお礼

北海道ならでは?の作業でしょうか。
でも、そうでもしない限り、ブラックバスだけを除くことは難しいのでしょうね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/01/18 23:51

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