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黄道傾角を求める方法というのは、
どういう形をとればよいのでしょうか?

A 回答 (1件)

 


  現実的に、貴方が個人として測定したいということでしょうか? または、実測ではなく、理論的な実測の方法の理論でしょうか?
 
  前者だと、正確な値を求めようとすると、かなり大規模で精緻な装置が必要になり、個人の手持ちの装置類では、無理な気がします。精密な経緯台システムの太陽観測望遠鏡などのある天文台や天文観測施設なら、精密な測定も可能です。しかし、個人では、非常に難しいと思います。
 
  理論的には、夏至か冬至かに、赤道上の或る特定の点で、丁度、正午の太陽高度を測定すれば、90度から、この値を引いた角度が、黄道傾斜角です。「或る特定の点」というのは、この地点が、正午になった時、地球が太陽に対し、冬至または夏至の位置に来る地点のことで、冬至または夏至において、赤道上で、ただ一つの地点がそれになります。
 
  赤道上の別の地点の場合は、冬至または夏至の瞬間の時刻からのずれの時間で太陽が最高高度に達する、つまり正午になる訳で、このずれの時間を補正に組み入れます。
 
  また、赤道でない緯度A度というような地点では、この緯度Aを、測定した太陽高度に加え、全体を90度から引きます。この場合も、経度が、先の赤道上の或る点の経度とずれている場合は、ずれを補正します。
 
  従って、理論的にも、測定地点の正確な緯度・経度が分かっていないとなりませんし、正午を正確に計るための精密時計が必要で、冬至とか夏至の瞬間は何時になるのかの正確なデータが必要になります。
 
  何時が夏至で冬至かは、毎日測定していますと、分かりますし、正確にはどの時刻が夏至か冬至かも、何年にも渡り多数の測定を蓄積すると、計算できます。
 
  理論的には、歳差運動による変化も、上の方法では、算出できます。
 
  どういう道具があって、どういうデータを使って、どこで、いつ、測定するのかで、方法が簡単になったり、難しくなったりします。理論的には、赤道上での測定をまず考え、経度補正し、緯度補正して、測定値を補正計算します。この場合、何時が冬至か夏至か、何時が正午か、正確に分かっている、または分かる方法があるということが前提になります。また、冬至・夏至でなくとも、冬至・夏至あるいは春分・秋分が何時かが正確に分かっていれば、任意の日でも、それが例えば、秋分等から数えて何日何時間何分何秒目かなどにより、地球の公転運動と自転運動の関係から、三角関数を使って、補正計算もできます。
 
  どういう条件・準備かによって、話が違ってくるということです。
 
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この回答へのお礼

大変細かく教えていただいてありがとうございます。
もう少し勉強してきますって感じです

大変ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/16 17:43

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