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顕微鏡には色々ありますが違いが分かりません。
次の顕微鏡について教えてください。

1.光学顕微鏡
2.実体顕微鏡
3.金属顕微鏡
4.偏光顕微鏡
5.CCD

A 回答 (3件)

 


  >1.光学顕微鏡
 
  「光学顕微鏡」というのは、どういう光を使うか(透過光か反射光か、または可視光か赤外線・紫外線などか)は別に、「光」を使って、対象を観察する拡大装置=顕微鏡のことで、以下の2から4までは、すべて光学顕微鏡です。光学顕微鏡でないのは、「電子顕微鏡」とか、「X線顕微鏡」などで、これらは、肉眼では見ません。写真にとって、それを見ます。赤外線や紫外線の顕微鏡も、肉眼では見ませんから、光学顕微鏡とは言わないかも知れません。普通、光学顕微鏡というと、対象を透過した光のパターンを見ます。小さな生物や、小さな構造を見るのに適していますが、光が透過しにくい場合は、スライスして薄い形にし、プレパラートにして、観察します。プランクトンや微生物や植物のスライス構造などは、透過光でも十分よく見えます。この場合は、倍率200倍から400倍ぐらいです。あまり倍率を上げると、視野が暗くなり、また解像度が悪くなりますから、あまり大きな倍率はないのです。
  
  >2.実体顕微鏡
 
  顕微鏡は、肉眼で見る場合、対物レンズ・接眼レンズ共にそれぞれ一つしかないもの(従って片目で見ます)の他に、「双眼顕微鏡(立体顕微鏡)」と言って、接眼レンズが二つあり、両目で対象を見る顕微鏡があります。これだと、対象物の立体的な姿が見えます。実体顕微鏡は普通、反射光を見ます。小さな花粉とか、小さな生物など、立体構造が分かるとよい対象を見るのに使い、あまり倍率は高くありません。10倍ぐらいから、100倍ぐらいまでです。
 
  >3.金属顕微鏡
 
  これは、わたしは使った経験がないのですが、金属の表面構造などを、反射光によって、立体的に見る顕微鏡のようです。単眼顕微鏡でも、金属表面は、反射光で観察できますが、双眼顕微鏡にすれば、金属の構成結晶の構造も見えます(その場合、なめらかな表面ではなく、結晶粒が識別できるように、幾分、表面を腐食処理などしたものを対象に使うのでしょう。倍率は、光学顕微鏡と同じぐらいです)。
 
  >4.偏光顕微鏡
 
  これは、透過光源に偏光を使い、接眼レンズに偏光ガラスで造ったレンズを使った顕微鏡で、光学顕微鏡と同じものですが、違うのは、対象を偏光が通過する際、対象に偏光性があると、偏光角度に違いが出てきて、普通の光学顕微鏡では分からない、対象の偏光構造が分かるのが違います。石や金属などを、薄くスライスして更に薄く磨き、光が通過するぐらいの薄さにして、この顕微鏡で見ると、接眼レンズを、光源の偏光と同じ位相にすると、何も偏光作用のない部分は、そのまま白く光が透過しますが、偏光性のある結晶や鉱物粒の部分は、偏光によって、色が付いて見えるのが普通です。接眼レンズを回すと、視野の対象が、七色に色が変化して行きます。光源偏光と接眼レンズの偏光角度を直交させると、何もない視野は真っ暗ですが、偏光機能のある対象は、色々な色で光を通過させて見えます。偏光の特性は、鉱物や金属の結晶ごとで決まっているので、また、接眼レンズを回転させて得られる色の変化や、焦点をぼかすとどうなるか等の様子などから、鉱物の種類や金属の結晶の種類や、その組成が大体判断できます(鉱物や金属でなくとも、ポリマーなど、偏光特性を持つ対象なら、或る程度、偏光特性で、対象が何かを判断できます)。
 
  >5.CCD
 
  これは、以上の色々な顕微鏡に、CCDカメラを接眼レンズ部分に取り付けて、外のモニターなどに映像が映るようにした顕微鏡で、顕微鏡自体としては、解くにこういう顕微鏡がある訳ではありません。ただ、赤外線や紫外線だと、写真に撮らないと分からなかったのが、CCDだと、そのような光も肉眼と違い感受できるので、肉眼で見える可視光に表現してモニターに表示すればよいことになります。
  
  以下の参考URLに、非常に大まかな顕微鏡の種類の説明があります:
  >光測定
  >http://nohmi.ns.saga-med.ac.jp/kaisetu/iryou_kou …
 
  また、以下のURLは、生物用顕微鏡の総合用語集です:
  >生物顕微鏡用語集/glossary
  >http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~ckam/LM_gloss.htm
  

参考URL:http://nohmi.ns.saga-med.ac.jp/kaisetu/iryou_kou …
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3.金属顕微鏡


は、私どもの商売道具だったりしますので良く存じております。
普通の光学顕微鏡が透過光を見るのに対して、反射光で見るものです。
顕微鏡の中にハーフミラーが仕込んであって、観察用の光軸にそって、途中から
照明用の光を割り込ませます。
光は試料表面に垂直に当たって反射するので、良く研磨された金属試料では
視野全面が明るく見えます。
実際は、研磨した試料表面を酸などで若干腐食して観察します。
この腐食によって凸凹ができ、特に結晶粒界などが腐食されてへこむと、その
部分は光に垂直でなくなるので、光が返ってきません。
つまり、暗く見えます。

このように、光軸に沿った照明によって、表面の凹凸を敏感に検出することが
できる顕微鏡です。

2.実体顕微鏡 について若干の補足
実体顕微鏡は、顕微鏡という名前が付いていますが、虫眼鏡の親玉みたいなものです。
品物までの距離をかなり離して見ることが出来ます。
普通は右目と左目で立体視できるようになっています。
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使い方の観点から.


1.微生物や生物組織など光を通すものを対象。倍率は高くても400-800倍
2.生きた生物など光を通さないものを大正。倍率は100倍程度(物によっては光学顕微鏡程度の倍率もあり)
3.実体顕微鏡の亜種。使った経験無し(私金属屋ではないもので)。
4.粘度鉱物など.光を通すが偏光をおこすぶしつの観察用。
5.人の目で見ないでCCDカメラを使う顕微鏡。
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