No.7ベストアンサー
- 回答日時:
当時のアメリカの国内世論は、必ずしも大戦への参戦を望んでは居らず、ヨーロッパ戦線で苦闘しているイギリスを積極的に支援したかったルーズベルト大統領にとってはなんとも苦しい情勢でした。
しかしながら、日本がもし先制攻撃をアメリカに対して仕掛けるのであれば、日独伊三国軍事同盟というものがあっただけに、日本のみならずドイツに対しても反攻する口実を得られることになり、その意味でも好都合ということになります。そういう事もあって、アメリカが対日石油禁輸とか在米日本資産凍結など、あらゆる手を使って開戦に駆り立てるよう挑発したことは間違いないと思いますが、真珠湾攻撃のように多数の軍人、軍艦、軍港設備を失うようなことまで故意に見過ごした、というのは穿ち過ぎではないでしょうか。これが戦時中に露見していれば、ルーズベルト自身が失脚しかねないことは承知していたはずです。
真珠湾攻撃というのは立案当初は海軍内部でも危険視されたくらいに非正統的な作戦ですし、そもそも日米開戦の場合の日本側のオーソドックスなシナリオというのはフィリピン攻略一本槍でした。アメリカ側の対日諜報がどのぐらいの密度で行われていたかはわかりませんが、軍令部の図上演習などで十年一日のように繰り返されていたシナリオなら、漏れていたことは十分考えられます。
対米最後通牒の翻訳が遅れた理由については今までにも諸説ありますが、いずれにしても攻撃開始時刻と最後通牒の通達日時を近づけすぎ、手違いから建前は「だまし討ち」になったものの、実際にはアメリカ側が内容を事前に知っていたことまでは定説と見てよいでしょう。ただ、最後通牒には攻撃地まで示されていたわけではなく、事前の諜報や、日本の戦力、あるいは日本人に対する過小評価が真珠湾を無防備なままにさせたのではないでしょうか。
※私が参考にしたのは作家では司馬遼太郎氏や阿川弘之氏、元海軍軍人では高木惣吉少将や千早正隆中佐等の著作であることを申し添えます。
No.9
- 回答日時:
nhkbsさん、『お礼』ありがとうございます。
私もnhkbsさんと同じように『パールハーバー』はわざわざお金を払って観る気がしなかったので、劇場では観ませんでした。最近になって友人宅にそれのDVDがあったので観せてもらいました。アメリカの映画界の実態を知るには観ておくのも無駄ではないと思いますが、私にとっては後味の悪い映画でちっとも楽しめませんでした。
私はもう40代後半で、友人は39歳。世代のギャップもあるでしょうが、30代の人や20代の人でも「楽しめた」という人と「何か引っかかるもの」を感じた人がいるようです。
ご質問と直接関係のない答えですみません。
ご意見重ねて御礼申し上げます。
そうですね、例えば10代や20代のカップルなどがこの作品を見に行って「おもしろかったね」で終わってしまっているのだとしたら、それはとても悲しいと思います。当事者だった国の人間としてもっと考えて欲しい。アメリカは世界に対して言い訳じみた映画を作り、しかもその映画をお金を払って見るということは、例えが悪いかも知れませんが、暴力を振るわれたあげくにカツアゲされているようなものではないでしょうか?
私は20代の後半です。ジャズが好きでハリウッド映画も好きです。アメリカの文化に愛するものは多いですが、今回のテロ事件への対応でつくづくこの国が嫌いになりました。アメリカの皆さんはもっと自分たちの国が裏で何をしていたのかを知って欲しい。何もしていないのに恨まれることはないはずです。
No.8
- 回答日時:
以下の話は単なる推測の域を出ず、私も決して右寄りの人間ではないということを最初に申し上げてから、こういう話も聞いたことがあるという程度の話をします。
当時日本はアメリカに宣戦布告すべく、その旨の電報を用意していたが、たまたま当日の夜、外務省内の担当職員たちが部内の送別会のため全員が宴会場へ行ってしまって省内に誰もいなかったため電報を送るのが1日送れたので、結果的に「奇襲」ということになってしまった。
当時アメリカ諜報部では日本の動きをかなり詳しく察知しており、敢えて対策を取らなかったどころか、わざと真珠湾に年式の古い艦船を配備して人員も最小限の員数しか乗船させていなかった。
これによってアメリカは日本の奇襲攻撃に対する正当防衛という名目で全面戦争に持ち込むことができた。
もちろんこの話は日本にとって都合よく作られた話ではあると思いますが、昨年の映画「パールハーバー」に描かれていることもアメリカにとって随分都合の良いことばかりです。
不思議なのは、日本は戦後連合軍(といっても実質アメリカ軍)によって戦争犯罪を裁かれているのに、何故今になってアメリカはあのような言い訳じみた映画を作るのでしょうか。あの映画のあとにアメリカがとった行動となにかしらの関係があるのでは?と疑ってしまいます。
ご回答ありがとうございます。
真実はともかく、疑わしいところは多分にあるというところでしょうか。
「パールハーバー」のことは僕は未見なのでコメントできませんが、多分見たらtrunkmanさんと同じような感想を言うと思います。
No.6
- 回答日時:
日本本国からは、米国日本大使館に、暗号電報は事前に送られた。
米国日本大使館員がパーティーを開いていて、暗号電文が届いているのに気が付くのが遅れた。
更に、大使館員が(英語力が無かったと言われてもいるが)翻訳に手間取り、結果として米国に「国交断絶」の書簡を渡す前に、攻撃が始まってしまった。
以上は事実のようです。
これからは私の私見です。
米国は、日本の暗号は解読出来ており、日本大使館が書簡を手渡す前に、国交断絶の暗号電文は解読済みであった。
日本艦隊が太平洋に展開中なのは、当然捉えていたが、攻撃の日時までは特定出来ていなかった。
日本に先に攻撃させることで、大義名分を作りたかった(それまでは散々日本に対し孤立政策、嫌がらせをしていたため、米国から先手を取りたくなかったのでは?)
ご質問のような説もある事も事実です。
国民の歴史(西尾寛二)、国民の教育(渡辺昇一)と言う本をお勧めします。
No.5
- 回答日時:
1番さんの仰っている送別会云々は、最近でも何でもなく、当初から判明していたことで(流石にみっともないので戦時中には公表されていないでしょうが)、外務省の手違いで宣戦布告を米国に通知するのが遅れてしまったということです。
その当時の風習では、戦闘直前までに送りつけるのがマナー(?)だったそうですが、担当者の怠慢で戦闘開始後に送られてしまったと。真珠湾が本当に奇襲だったのかどうかですが、開戦そのものは殆ど既成事実とかしていたため、その具体的日時まで把握されていたかどうかということでしょう。対日参戦への口実を作るために、日本を挑発するだけ挑発して、先に手を出させようとしたという点では、米国側の策略が数々指摘されていますが、日時や場所・方法まで把握していたかどうかはまだ明らかにされていないかと思います。
あの奇襲攻撃の結果は甚大なもの(結果、一時的ですが太平洋の制海権は日本が完全に握りましたし、また、至りませんでしたが、軍港ハワイの機能を完全に停止させる機会もあったほど無防備でした)で、それを証拠に把握していなかったという説もありますが、空母を大量に使用し、飛行機による集団攻撃という戦法はまだ確立されておらず、その威力を過小評価していただけという説も説得力があります。それ以外にも奇襲攻撃の直前に米国の空母2隻がたまたま真珠湾を離れていたのは怪しいとか、まぁ疑ってかかれば何でも疑わしく思えるものです。
結論としては何らかの情報はあったでしょう。それは間違いないと思います。ただそれを元に例えば、過小評価の結果無視していたのか、情報そのものを信用していないから対策しなかったのか、最初から肉を切らせて骨を断つ戦略だったのか、それは不明ということです。
ご回答ありがとうございます。
空母が真珠湾を離れていたというのは、質問の中に記した番組だったかどうかは忘れましたが、聞いたことがあります。そうですね、疑ってみると些細なことが大きく見えるでしょうし、実際どうなのでしょう。色々な要素が積み重なった結果ということなのでしょうか。
No.4
- 回答日時:
最近色々と議論されているようですね。
インターネットで、真珠湾攻撃などをキーワードに検索すれば、真実かどうかは別として、いくつかの記事があります。例えば、ルーズベルトの陰謀説として、下記URLをご覧下さい。参考URL:http://www.billtotten.com/japanese/ow1/00356.html
ご回答ありがとうございます。
ご紹介いただいた記事が全て資料に基づいているのなら、ルーズヴェルトは自分の信念のために国民を無為に犠牲にしたということになりますね。このことに限らず、アメリカでは国民を欺くことが歴代政権でたくさん行われているにもかかわらず、なぜああも政府の見解を多くの人が鵜呑みにしてしまうのでしょう?
No.2
- 回答日時:
公式見解はないようですが、これに関しての番組や書籍などはいくつか出ているようです。
「可能性」は十分にあるようですよ。
書籍の紹介が一つありましたので参考まで、
参考URL:http://www.billtotten.com/japanese/ow1/00356.html
ご回答ありがとうございます。
そうですね、ご紹介いただいた記事が事実なら、ルーズヴェルトには多大な責任があると思います。とはいってもそもそもは日本がいけないのですけれど…
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