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よく使われている「拠って立つ」ってどういう意味なのでしょうか?
「拠り所」のような感じもするのですが、重みが違うような気もします。
検索しても“用例”ばかりで、明確な意味が見当たりません。
どうかよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 


  「依って立つ」は「依って」+「立つ」で、最初の「よる」という動詞は、この場合、二つぐらいの意味があり、「あることを根拠とか理由とする」という意味と、「ある場所等を根拠地に立てこもる」などの意味です。
 
  「拠(よ/る・きょ)」という漢字は、「すがる・頼る・基づく」というような漢語としての意味があり、国語漢字としては、「拠り所・根拠・方法」などの意味があります。
 
  「依って立つ」というのは、文脈にもよりますが、「依る+立つ」で、「何かを根拠・依拠するものとして、自らを立てる」また「何かを根拠・依拠する理由として、自らを主張したり、世のなかで存在を明らかにする」というような意味です。何もない空中に、自分の根拠や基礎を置いて、立つ、即ち、自己主張したり、みずからの存在を主張するのでなく、しっかりした岩のような基礎や、人を説得するだけの論理や、政治力・経済力・軍事力など色々な意味の「確かな実力」の上に、自己の存在などを主張する、ということです。
 
  例えば、「三国時代、中国では、英雄劉備は、諸葛孔明を軍師・丞相とし、堅固な地である蜀に「依って立った」」、という風に使います。「蜀」という土地を根拠地に、三国の英雄の一人として、天下に自己の存在を主張したということです。その他にも、色々と使えます。
 
  「依って立つ」というのが、幾分、漢文の読み下し文に感じが似ているので、重々しい響きがあるのでしょう。
  
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この回答へのお礼

おぉ、ずいぶんと高尚になってきました。
こういった用例が多いのも、「重く」感じさせる原因かもしれませんね。
大変詳しい説明をいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2002/04/10 18:04

重みはないかも知れませんが意味は「拠り所」と同じでしょう。

自分のよって立つ立場を明確にする意味で立脚も使われます。
拠はすがる、たよる、たのむの意で依拠、拠点、拠点地、根拠などと使われます。
「彼のよって立つところは母方の伯父が財閥系だというぐらいだ」
「先生の教えが私の拠り所です」

出典を示す場合は典拠といい出典が確実であることを意味します。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございます。
インターネットで検索すると、たくさんヒットするのですが、意味が判然としなかったのです。
助かりました。

お礼日時:2002/04/09 21:35

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