No.5ベストアンサー
- 回答日時:
私は、このasは大まかに言えば時の接続詞でいわゆる「同時性」を表すものと思います。
● すなわちDamage to roads created traffic jams, as people simply left their cars to walk.の主節damage to roads created traffic jamsとas節内のpeople simply left their cars to walkという2つの出来事が同時に進行・展開した、ということを表しているものと考えれば辞書にあるいくつかの用法内で説明が付きます。
● 訳としては、
「道路の損傷が交通渋滞を起こしましたが、(一方 [片や] )人々はあっさり車を捨てて歩く有様でした」
あたりではいかがでしょうか。
以下は補足です。
(1)
「asのコアは、<2つのモノ・コトを対等に並べてみる>というはたらき」で「バランスのとれた天秤のイメージ」があるといいます。
(NHK「新感覚☆キーワードで英会話」のasの回(keyword 83)より、http://www.nhk.or.jp/shinkankaku/flash.html)
「同時」を意味する接続詞asを使った例文「Everybody stood up as he entered the room.(彼が部屋に入ると、皆立ち上がった)では、『皆が立ち上がる』ことと『彼が部屋に入る』ことを、時間的に並べて『同時』ととらえます」と説明します。
ただし、asの前後の2つの節に示される出来事が「独立性」を持つ場合にはwhenは可であるがasは不可(『ジーニアス英和辞典』asの接続詞の「語法」欄より)だそうです。例えば、
* I’ll call you when I’ve finished the work.
のようです。このことからasの前後の2つの節に示される出来事は、主節の出来事とas節の出来事が「不可分で一体のもの」として同時に進行・展開していくというイメージを私はもっています。
このことは、同じ「~するとき」でも、when よりもas のほうが、「~する」ことが行われている間に、という感じが強いということからも言えるように思います。このwhenの点的なイメージとの違いについては、
Everybody stood up as the judge entered the room.の文で「このasをwhenにすると、入廷することが一瞬におわってしまったという感じになる」と、マーク・ピーターセン、綿貫陽共著の『表現するための実践ロイヤル英文法』(旺文社)は書いています(p.237)
(2)
ここで注意すべきことは、本来は従属節(この場合はas節)は主節と同時に進行・展開する「背景」として補足するのが主要な働きであるものです。ところが件の例文のようにas節が主節の後に来て文末位置に来ていること、さらにはas節の前にカンマをふっていることから、件の英文の場合にはむしろas節の内容に情報上の重点・力点があることになっているように思えます。よって、件の英文も最初に書いた訳も
「…を起こしましたが、(一方 [片や] )人々はあっさり車を捨てて歩く有様でした」
としたわけです。
そういう点で件の英文は、語用論的に(というか情報構造的に、というか談話文法的に)ちょっと凝った実用的な報道文のにおいがする英文のように感じました。
(3)
asの同様の用法と思われる例文を、ちょっと古いんですが参考までにご紹介します。1は2004年のウクライナの大統領選挙当日に発信された報道記事、2は選挙日の2日後に発信された報道記事の共に冒頭(第1パラグラフ)です。
1.
KIEV(AFP-Jiji) Ukrainians voted Sunday for a new president in a bitterly fought election that could redraw the map of Europe as this strategic former Soviet republic chooses between a western path and Moscow’s orbit.
(The Japan Times、2004/11/22、月曜、第5面)
2.
KIEV---A political crisis gripped a bitterly divided Ukraine on Tuesday as about 100,000 people streamed into Kiev’s main square to support pro-Western opposition leader Viktor Yushchenko as he appealed to the international community to recognize him as the legitimate winner of the weekend’s contested presidential elections.
(The Japan Times、2004/11/24、水曜、第1面トップ記事)
No.6
- 回答日時:
回答#5の者です。
前回、私はこのasは「大まかに言えば時の接続詞でいわゆる『同時性』を表すものと思います」とお答えいたしました。この方向で今回は3点補足いたします。
(1)
先日出たばっかりの『ジーニアス英和辞典』第4版に、ご質問の英文のasに近い例文が挙がっていましたのでご紹介いたします。
“It was fine,” she lied, as tears slid down her cheeks.
「何もなかったわ」と彼女はうそを言ったが、同時に涙がほおを伝わって落ちた。
この「…が、同時に~」という訳語にご注目ください。さらに、「as節の事態の発生と同時に主節の事態が発生[存在]していることを表す」という新たな解説がなされています。
(2)
今朝のThe Japan Timesの第1面にこのasが使われた記事がありました。
タイトルは ”Bush considers sending more troops to Iraq” で、その第1段落です。
WASHINGTON (Reuters) U.S. President George W. Bush is weighing a short-term U. S. troop increase in Iraq, the White House said Tuesday, as Bush reportedly acknowledged for the first time that the United States is not winning the war.
(ジョージ・ブッシュアメリカ大統領はイラクに駐留するアメリカ軍を短期的に増強することを検討中である。また(同時に)、報道によれば、アメリカが(イラクでの)戦いに勝利しつつあるとは言えないことをブッシュ大統領は初めて認めた。)
(3)
このように報道文で接続詞asは、ある出来事・事件に内在する2つの異なる「事態」を1つの文に詰め込むことができるという点で、必然的に情報量が多くなる第1段落で重宝され、多用されているような気がします。
No.4
- 回答日時:
アメリカに38年住んでいる者です。
私なりに書かせてくださいね。このasは結果を表すために使われるものです。 批判ではありませんが、becauseと考える事は英語を使う人にはbecauseの持つフィーリングを感じることはできません。
as a resultを短くしたものと考えてもいいし、~(する事になった)ように、と言うフィーリングでもかまいません。
よって、訳としてはこのフィーリングを出したものとして私も同意します。
なぜこういうフィーリングが出てくるか、と言うとcreatedと言う表現があまりにも「原因」としての要素が強すぎるために、as以降が原因を示す表現とは感じることはまずない、と言う理由からきます。
MayIHELPYさんがおっしゃっているように、becauseではこの文章の意味がまったくわからなくなってしまうわけです。
他の回答者への反論・批判、と言う事ではなく、asが持つbecauseのフィーリングが確かに大きいものがある、という事を私は十分わかっているつもりだからこそ、今回はそうではないと言う回答をしたまでのです。 そして、その理由を書かせてもらったわけです。 (つまり、becauseと考える可能性はあるけど今回は違いますよ、と言う回答を私はもし一番最初にこのご質問に書いたのであれば書くと思うからです)
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
No.2
- 回答日時:
1番の方がおっしゃる様に、asはbecauseの意味をあらわす、従属接続詞です。
従って、質問者さんの示された訳は誤訳です。正しくは、車を放置したので、~になった、と訳します。
No.1
- 回答日時:
僭越ながら英国人(大卒)としてお答え致しますと、このasは理由を示すもので、becauseで置き換えることができます。
文法用語を駆使して説明できず、申し訳ありません。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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