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お聞きします。以前に知り合った絶対音感を持ったメルトモが、「テクニクスセブン(SB-7000)が出たときはインパクトがあった」と言ったことがあり、やっとそのスピーカーを先日手に入れました。
鳴らしてみると、さすがに35センチウーハーだから低音は出ていますが、中高音域が非常におとなしく、まったく前に出てきません。
柔らかいと言うか、おとなしすぎるというか?
いくら、スピーカーのネットワークやアンプの音質調整を触っても、高音域が不足している感じで、高音のキラキラした感じがありません。
それに比べるとダイヤトーンのDS-73Dは、高音が癇に障るくらい出ます。

そこで質問なんですが、テクニクスセブンはもともとそういう中高音域がおとなしいスピーカーなのでしょうか?
確かに聞いていて疲れませんが・・・
もし何らかの故障があるとしたら、考えられることは何でしょう?
あるホームページで「このスピーカーは、ネットワークのコンデンサーを変えると音が変わる」とありましたが、ネットワーク自体に故障の原因があるのでしょうか?

A 回答 (5件)

No.4です。


スピーカーもその種類や程度の差こそあれ、確実に劣化するものです。メタル系振動板を擁するドライバーでは、サラウンド(エッジ)にフォーム系でも用いていない限りはかなり長期に渡って初期性能を維持します。しかし、ペーパーやソフトドームのダイアフラムを持つドライバーは徐々に表面の硬度などの物性が変化して劣化をしていきます。永年の初期性能を持つ物ではありません。

まあ、それでも10年程度でしたらほぼ問題無いのですが。さすがに35年以上も前のものだと、本来の音質が出ているとは思わない方がいいです。また、そんなに古いものではネットワークのレストアも必要です。

サラウンド(エッジ)とスパイダー(ダンパー)についてですが、これは素材によって劣化の仕方がかなり異なります。スパイダーは布を樹脂パンチしたものが多く、経年でもほぼ変形は見られません。たまに温度で極端に変形したものも見ますが、基本的にはあまり心配する必要はないです。

これに対し、サラウンドにフォーム、特に二液性の発泡ウレタンと呼ばれるものを使っている場合は要注意です。このウレタン製サラウンドは性能は良いのですが寿命が極めて短いものです。
使用環境によりますが、例えば強い紫外線があたるような場所で使用すると、加水分解によりたった5年で崩落したりします。また、溶剤や強い湿気にも要注意で、10年はもたないものと考えた方が良いです。手で触るとネットリとし、またボロボロと崩れていってしまうのであれば、サラウンドの寿命末期で、完全に加水分解してしまったものと考えていいです。

ウレタンエッジは湿気の多い日本にはあまり向きません。海外でもこのため、リエッジするためのフォームを当たり前のように売っており、個人でリプレースをする人が沢山います。
サラウンドがウレタンではなくゴムでも経年硬化やタレなどがあるので油断はできませんが、ウレタンよりはずっと長寿と言えます。

いずれにしろ、そのような古いスピーカーでは初期性能を維持していない部分がいろいろとある筈で、そこを検査して修理してやった方が良いように思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
今日、日曜日なのに松下から返事が返りました。
「古い物なので、部品が無く修理はご容赦ください」と
専門業者の中にはネットワークの再生までやる業者もあるようですね・・
少し余裕ができたら、一度やってみたいと思いますが・・・
今は邪道だと思いながら、「A+B」つまり、テクニクスセブン+ダイヤトーンで聴いています。
確かにそれぞれ1台づつでは得られない、低音+高音のいいところがミックスされて、テクニクスセブンの現在の状況をカバーしてくれるようです。

お礼日時:2006/11/05 20:58

SB7000。

歴史的にも有名なスピーカーですね。残念ながら私は聴いたことはありません。しかし、そんなに刺激的な音質ではなく生来比較的おとなしい音質のスピーカーだったのでしょう。

しかし、ご指摘の音質への疑念は、スピーカーの劣化の可能性が高いです。SB-7000のトゥイーターはソフトドームですよね。ハードドームトゥイーターは注意すればほぼ永年の初期性能を保持することができます。このためDS-73Dは今でも煌びやかな音質を保持しているのでしょう。これに対し、ソフトドームのトゥイーターの音質は経年で徐々に劣化し、最終的にはひどいものになります。

理由はソフトドームに塗布してある弾性剤の劣化です。使用環境にもよるのですが、これらの粘弾制動材は乾燥して徐々に無くなっていきます。最終的には「ゼロ」になり、振動板がスカスカの透過状態になってしまい、高域の音圧が極端に低下する場合があります。また、乾燥しなくとも弾性剤が硬化して特性が変わり、初期性能が得られず高域の音質が悪くなる場合もあります。制動剤の「たれ」や「硬化」によってダイアフラムが変形してしまうケースも多々あります。

まずはトゥイーターへ耳を近づけ、きちんと音は出ている事を確認してください。もしも音はしているが繊細さが無いということであれば、それは劣化している可能性が高くなります。
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この回答へのお礼

cqw32653さん、ありがとうございます。
そうですか、スピーカーにも寿命があるのですか?
パラゴンなど有名なものは数十年前の物で、手入れをすればいつまでも使えるものだと思っていました。
ソフトドームって劣化があるんですか?

確かに耳を近づけても小さい音はしていますが、高音のキラキラした感じがありません。
使用環境と言われますが、どうもこのスピーカーは再塗装されていますが、それ以前はひどい状態だったみたいで、上部のレベルコントロールの印刷した金属板など、錆がひどいし、床面の側板など、水分を吸っているようで、ボロボロと木屑が落ちる状態でした。
多分使われていたと言うより、納屋かどこかに放置されたままだったのでしょう、ネットなどに痛みはありませんでした。
このツィータースコーカーは、時々単品でオークションに出ていますが、保存状態が良かったものであれば、まだ使える可能性があるのでしょうか?
それと、同じシリーズでホーンツィーターのSB-E100だと現在でも当時の音を再生している可能性があるわけですね・・・

お礼日時:2006/11/05 07:56

kumaraionさん、まことに申し訳在りませんでした。


ダンパーと書いてしまっていましたが、
そっくりエッジと置き換えてください。
ダンパー → エッジ です。

ダンパーとは、振動板とボイスコイルを結びつける部分であり、
基本的に経年劣化は目立たないかと思います。
常に動かされている部分はエッジです。

触っても弾力があったということなので、
私が経験したものとは違うみたいですね。
ただ、元来の厚みがないかも知れません。
もちろんボロボロ削れるというのは尋常ではない状態です。

磁石が劣化するというのはそれほど無いと思います。
ただ、30年も経っている製品ですから、全体に寿命は来ているはずです。
ユニットを取り換えるのもいいかも知れませんが、
あまり現状に手を加えることは得策ではないような気がします。

おかしいとは思いながらもそれなりに聴いていられるのであれば、
現状維持が宜しい気がします。
エッジの張り替え等も探せばあるようですが、果たしてという感じです。
(良くなるでしょうが、元来の性能が取り戻せるかという観点でです)

どれ程でクロスしているのか分かりませんが、
高域は艶として感じます。
よって耳障りがないということであれば高域も鈍っているかも知れません。
ということはやはり全体的に寿命が来ている気がしますが、
如何でしょうか。
一度実物を聴けるといいのですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
他の方も言われているように、寿命なのかもしれません。
松下にも問い合わせのメールを入れていますので、その返事を聞いて考えて見ます。

お礼日時:2006/11/05 07:59

昔の銘器みたいに感じたので、調べてみました。


31年前に発売された初めてのリニアフェーズシステムみたいですね。
写真を見て思い出しました。
私が未だ若い頃、会社の同僚が使っていました。

その時の印象は、まさに今感じられているように静かな音でした。
kumaraionさんが入手したものが初代のモノなのか、
はたまた何代目なのかが分かりませんが、
私が聴いたマシンはミッドのダンパーが飛んでいました。
確かスポンジウレタンだったと思います。
見かけ上はなんともないように見えると思いますが、
触るとボロボロ崩れると思います。

本システムの出来たての音を聴いたわけではありませんが、
多分初めはいい音がしていたモノと思えます。

極端に中高域が云々、ということから申し訳在りませんが、
ミッドのヘタリと思われます。
(少なくとも同僚のマシンはそうでした)

ちょっと話がそれますが、
つい最近、相談を受けた方も同じパタンでして、
音が柔らかくてもの凄く気に入っている、と言われていましたが、
結果はダンパーのヘタリでした。
新しいマシンを買い換えましたが、
違いが如実だったようで、驚きと満足で感謝されました。
同じマシンを聴き続けていると分からないのでしょうね。
だんだん自分の好みの音になっていくわけですから。

ヘタリとエージングの違いは難しいのですが、
聴いていいなと思えればそれで十分です。
spシステムの場合のエージングとは、
ダンパーの当たりも言われますが、普通磁石のヘタリを言います。
よってダンパーが機能しなくなるのは、
エージングというよりヘタリという方が適当かと思います。

話が横道にそれましたが、
どうしても気になるなら仕方がないでしょうが、
静かで疲れない、というので在れば今のままで十分でしょう。
周りを見る必要はありません。

ところで、
>ダイヤトーンのDS-73D
は聴いたことがありません。
ただダイアトーンの音は良く聴きましたし、
つい最近DS-MA1を試聴してきました。
まさにハイスピードの応答性を追求したユニットを使っており、
解像度では流石にダイアトーンという感じでした。
昔(DS-5000当たり)と変わらないなあと思って聴きました。
ただ、1時間強試聴していたのですが、疲れました。
スペック上、ある性能(解像力、定位性)上を一つずつ論じると評価は5です。
ただ残念ながら、音楽はシステム全体で聴くモノです。
必ずしも評価5のシステムが最高とはなりません、というのが実感です。

ということで、
kumaraionさんが感じているとおりだと思われます。
物理的には、ダンパーのヘタリと思われますし、
ダイアトーンは華やかになるキライがあるので、より差を感じるのだと。
要はご機嫌に聴ければそれでよい、ということでしょうか。

この回答への補足

今、自宅に戻り、テクニクス・セブンのミッドレンジスピーカーをはずしてみました。
もともとオークションで落札したものですが、ボックスは再塗装されており、そのときに一度スピーカーは取り外されたようです。
で、ミッドレンジのエッジのウレタンは触った感じでも弾力があり、現時点において破れなどは無く、さらにスピーカーを取り外し、裏を見ると、オレンジ色の波型の布製のダンパー??らしき物も、問題ないようでした。
すると、考えられるのは、磁石だけとなりますか??
それとも、やはりもともとこんな音だったのか・・・

補足日時:2006/11/04 19:02
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この回答へのお礼

tkd0403さん、ありがとうございます。
確かに心地よいとは思いますが、しかしながらどう考えても「まとも」と言える音ではないと思います。
「ミッドのダンパー」とありますが、ミッドスピーカーの前面下の部分にスポンジ状のシートが本来は貼られていたようですが、これのことではありませんよね?
ダンパーとは、ネットで調べるとスピーカー本体内部にあるようですが?
すると「ミッド」のヘタリ?とは、ミッドスピーカーの「交換」により、直るものでしょうか?オークションに時々中古ですが単品で出ていますね?

そしてミッドレンジだけの問題でしょうか?ツィーターは問題ないのでしょうか・・・

現在でも松下はこのスピーカーの修理を、受け付けているのでしょうか?
専門家としてのご教示があれば、お願いいたします。

お礼日時:2006/11/04 18:27

30年ほど前になると思いますが、私もSB7000が発売になった当初は衝撃的であったという記憶があります。


一見して興味深さを感じる外観で、新鮮さを感じました。

オーディオ雑誌などではSB7000が取り上げられていました。
また、友人が購入したので聴きにも行き興味を抱いた記憶があります。

当時、私はYAMAHA NS1000Mを購入しましたが高域の繊細さは1000Mの方がありましたが、SB7000は大口径ウーファーから繰り出される低域のリアリティーを感じたものです。

>高音域が不足している感じで、高音のキラキラした感じがありません
おっしゃるように、ツィーターはなめらかで聴きやすいというユニットだと思います。
聴いていて疲れない音だと思います。そういうスピーカーだと記憶しています。故障でもなくそのような音ではないかと思います。

ネットワークのコンデンサーを変えると音が変わるということですが、コンデンサーを変えた音は聴いていませんが、変えなくてそのままご使用されることをお勧めしたいと思います。

ビンテージアンプ・スピーカーに興味がありますが(当時は高価で購入できなかった製品に興味があります)部品が交換されておりオリジナルと違った音がする製品もあり残念に思っています。

YAMAHA NS1000Mはアンプに駆動力がないと鳴ってくれませんでしたが、SB-7000はアンプを選ぶことなく良い製品だったと記憶しています。
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この回答へのお礼

nona813さん、ありがとうございます。僕も二十歳のころにダイヤトーンDS-251IIとビクターSX-3とを聞き比べて、ダイヤトーンを買った世代です。
確かにその二つは差があったようには思いますが、このテクニクスセブンとダイヤトーンDS-73Dほどの差は無かった様な気はします・・
確かにテクニクスセブンはおとなしい音だと言う評判はネットにも載っているものの、ここまで柔らかい音だとは思いませんでした。
確かに絶対音感のあるヒトは、雑音が気になると言いますから、刺激的な音の無いテクニカルセブンはそういう意味ではよいのでしょうね?
一方のDS-73Dは32センチウーハーの割には低音が出ていないで、特に高音が甲高いと言うか、金属質で癇に障ります。
ここまでスピーカーの音に差があると「原音とは何か?」を考えさせられます。
アンプは同時に手に入れたヤマハのA-2000なんですが、CA-1000IIIにするか悩んで決めたのは、こちらのほうが元気のいい音だとあったのですが、それでも柔らかいですね。
まぁ、この二つのスピーカーを比べると、やはりテクニクスセブンを採りますが・・・

お礼日時:2006/11/03 19:49

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