No.1
- 回答日時:
天文学史としては、この辺からかなと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3% …
その後、恒星の距離の計測(光行差や、スペクトルと絶対光度の相関、変光星や超新星の観測など)から、実際の星の分布がわかるようになり、その推測が当たっていたことがわかりましたが。
ハーシェルの最初の銀河の概念については、「あてずっぽ」に近いものだと私は感じています。
No.2
- 回答日時:
こんにちは
>いつごろから認識されたのでしょうか
これについては天文史の詳しい資料がないので他の方にお任せするとして
>なぜ外から見られないのに、その形が想像できたのでしょうか?
他の例でいうと
実は現在でも一般市民レベルで地球が太陽の周りを回っていることを
認識するのは難しいです。知っているからそうだと思うだけで
外から地球が太陽を回っているのを観測しない限り体感はできないと思います。
この現象を歴史上科学的に提唱したのはガリレオですが
彼も地球が太陽の周りを回っていると発見したのは
木星の4大衛星の観測からの類推と言われています。
木星の4大衛星が回っているのを見て
「ってことはさあ地球も太陽の周りまわってるんじゃん?
だったらいろいろな現象に説明つくしぃ~全然OK!」
と気づいたのだと思います
なので初期の他の銀河系星雲を発見した方々が
「ってことはさあ太陽も銀河系の中の一つってことだよね?」
「我々の太陽も銀河の中にあるってこと?」
「じゃあさあ天の川の方向に星いっぱい見えるからあっちが
銀河系の中心なんじゃないの?」
「えっまじまじもしかして太陽って結構端っこなの?」
「じゃあ我々の銀河系ってどんな形なんだよ?」
「え~と・・・・・こんな形?」
ぐらいの話だと思います笑
なので誰も見てないのであくまでみんなで想像してみた
ということだと思いますよ
他の例でいえば、恐竜のCGとか模型がいろいろありますが
同じような感じの爬虫類から類推した色とか模様ですが有名ですが
鳥類が恐竜類から進化したということが明らかになるにつれ
一部の恐竜は実際は羽毛が生えていたのではないか?
そして色は熱帯性の鳥類のようにカラフルだったんじゃないか?
というような話も出てきているし・・・
今考えられている銀河系の形もあくまで、今ある他の銀河系を見ての想像です。
もちろん様々な観測やシミュレーションをベースにしていると思いますが
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして、以前、私が掲示板に回答したことともかさなりますが、書いてみます。
>いつごろから認識されたのでしょうか?
ガリレオは、望遠鏡で天の川を観測し、それがガスのようなものではなく多くの恒星が多数密集していることを発見しました。ただ、現在のように凸レンズ型の概念を考えたのはハーシェルでしょう。彼は全ての恒星が同じ光度であるということを前提に、自作した巨大な反射望遠鏡で天の川の星を一つ一つ記録していったのです。そうして、凸レンズ状の巨大な星の集団の中に太陽系があることを発見したのです。当時の観測は大変厳しいもので、寒い中インクが凍らないように妹が自分の肌でインクを温めたというエピソードが残されています。
現在のように、巨大な銀河系の中の中心からかなり外れたところに太陽があるという概念を考え出したのは、20世紀の初めの天文学者シャープレイでしょう。彼は、銀河系のまわりに点在する球状星団の分布に目をつけました。球状星団がこれだけ銀河系のまわりにあるのだから、その分布の中心に銀河系の中心があるはずだと見当をつけたのです。
彼はセファイド型変光星を球状星団の中にみつけて、セファイド型変光星の変更の脈動と絶対的な明るさが一定の関係にあることから、球状星団と地球との距離を測定して、球状星団の空間的な位置をはじきだして、その中心に銀河系の中心があるはずだということを考えたのです。そうした結果、銀河系はこれまで考えられていた大きさよりはるかに巨大であり、太陽系は銀河の中心部分からおおきく外れていることを発見しました。(現在でも基本的にはこの手法で測定しています。)
もっとも、ハーシェルもそうですしシャープレイもそうなのですが、この宇宙にある巨大な星団は銀河系しかないと考えていたのです。シャープレイでさえアンドロメダ星雲は銀河系の中の星雲だと考えていたのですね。ところが、ハッブルが1924年にアンドロメダ銀河の中にセファイド型変光星を発見し、アンドロメダ銀河が銀河と同等なものだということがわかったのです。
銀河の形については、水素ガスがだす電波およびそのドップラー変位を測定して、形をきめていきます。しかし、この観測は大変難しく、銀河系は従前は「渦巻き型」とされていたのが、最近では「棒渦巻き型」とされていますね。
この回答へのお礼
お礼日時:2006/11/18 13:22
たいへん詳しく解説いただいてありがとうございます。やはり、自分自身を見ると言うことは、鏡がない場合すごく難しいことですよね。古人の苦心がよくわかります。それにしても、認識の段階と言うのは一歩一歩進んでいくものだと言うことがわかります。まず大まかにアウトラインがわかりさらに発展させていくという、共同作業ですね。
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