No.4ベストアンサー
- 回答日時:
初めにお断りしますが、No.1からNo.3の回答で何が議論されているのか理解できません。
私は、この質問の趣旨は「現在、古文を朗読する際にどう発音すべきか」という意味だと理解しました。それは「にき」でも「にっき」でも、「あんない」でも「あない」でもいいと思います。
表記されていないものは読まないというのも考え方のひとつだし、表記されていなくても発音すべきだというのも考え方のひとつでしょう。
もし高校生や中学生(質問者の方がそうなのか知りませんけど。)なら、教師と同じ読み方をすればそれで済むことです。
「にっき」・「にき」のどちらで発音すべきか試験に出るというなら、補足してください。
>辞書で調べると「あんない」の「ん」の無表記とあります。
古文を朗読するに当たって書かれた当時と同じ発音をしなければならないということはありません。
辞書に書いてあるのは、確かに「あない」は「あんない」の「ん」の無表記という意味ですが、この説明が正しいとしても(No.1からNo.3ではこの説明が正しいかが議論されているのかもしれません。)、それは「あない」という表記の説明であって、どう朗読すべきかは別の問題です。
もし、和歌や俳句に出てきたら(出てこないならば何の問題もおこりません。)、発音しないと字足らず(あるいは発音すると字余り)になってしまうと心配するかもしれません。字足らずや字余りでもかまわないという考えもありうるし、その場合はちゃんと5・7・5(・7・7)になるように発音すべきだ、というのもひとつの考えです。
私ならこうするというのはありますが、それを言うと議論になってしまいますので、控えます。
ありがとうございました。
実は、一番わかりやすいお答えでした。(笑)
先生の読み方と同じように読めばいいんですよね。
そうします。
No.5
- 回答日時:
>初めにお断りしますが、No.1からNo.3の回答で何が議論されているのか理解できません。
>私は、この質問の趣旨は「現在、古文を朗読する際にどう発音すべきか」という意味だと理解しました。
まあそうなのですが,No.1で回答者が書いた文章が,質問の趣旨から外れているのみならず,やれ「あん」は鼻母音だとか,「目からうろこ」は誤訳だとか,そこだけ取り上げても内容的に強い疑問を抱かざるを得ない記述が続き,揚げ句の果てに質問するななどと述べたものですから,その後始末を先にしたということでしょう。
(このままでは,No.1を読んだ人が,素直にそういうものだと思ってしまう可能性がありますから。)
中国語の漢字の読みは,時代・地域によって非常に変化に富んでおり,また昔から数多くの研究がなされていますが,基本的にanはaを発音した後にnであって,鼻母音ではないはずです。あったとしても,時代的・地域的にかなり限られるでしょう。
さて,本題の「どう読むべきか」ですが,私も「どちらでもよい」と思います。とりあえずは先生の指導に従っておけばよいのでは。
自分の記憶では,どちらかというと,「あんない」「にっき」「なんめり」と読んでいた先生が多いような気がします。「あない」「にき」「なめり」とそのまま読むと,ぎこちなさが感じられるということなのかもしれません。
古文を読む場合,必ずしも当時の読み方に従っているわけではありませんよね。「恋すてふ(我が名はまだき立ちにけり…)」を「コイスチョー」と読んでいますが,当時なら文字どおりコヒステフ(あるいはコフィステフ)のような発音だったと思われます。
ただ,「あない」などのケースと,「こひすてふ」など普通の歴史的仮名遣いとでは,ちょっと事情が違うといえば違いますが。
(前者は「表記法が当時未発達で,音をうまく表せなかった」のに対し,後者は「当時は音をうまく表していたが,その後読み方が変わっていった」という点が違う。)
朗読のしかたというのは一種の約束ごとでして,一般的な歴史的仮名遣いについては<ほぼ>慣習が確立しているといえるでしょうが,ご質問のケースはそこまできっちりとは決まっていないように思います。
<ほぼ>と書いたのは,「アフ→オー」に関して若干の揺れが見られるからです(参考URL)。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=239788
まだ、古文をそんなに読んでいるわけではないので、ぎこちないとかよくわからないのですが、ありがとうございます、参考にします。
先生も、この皆さんの議論を見て、感心していました。
No.3
- 回答日時:
starfloraさんの回答でよいのですが、一応分かりやすく書いておきましょう。
ひらがな1文字は場合によって発音の仕方が変わることがあります。
そこで、発音上のことを考えて、こういう風に表記してみました。
ANNAI
NIKKI
NAMMERI
当時の人たちがどう発音していたかは僕は知りませんが、これで「あんない」「あない」、「にっき」「にき」、「なんめり」「なめり」という読み方の中間にある状態であることがわかります。
しかし、現代人はあまりそういうことを意識しないでひらがなで読んでしまうので、見落としてしまうことがあるわけですね。
>目から鱗
使徒行伝9章18が出典です。英語、ポーランド語の聖書で確認しましたが、どちらも「魚の鱗のようなもの」ということが書かれてありました。鱗そのものではないということには注意しなくてはなりませんが、鱗そのものとしてイメージして語られることが多いというのもまた事実ではないかと思います。ただ、今回の質問に対しての譬喩としては、いささか強引なきらいが感じられます。
「あんない」「あない」の読み方の中間って、どういう読み方なんでしょう・・・?実際に発音してくれる人が近くにいるといいのですが・・・。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
まず、疑問というのは、よく分からないので疑問が起こり、知っていそうな人に尋ねてみるもので、質問しないでくれなどというのは返答としておかしいものでしょう。質問したからこそ、回答のなかで、込み入った話だと分かるので、質問してみないとそれも分からなかったことでしょう。
それはよいとして、No.1 の方の回答は、どうも何を述べておられるのか、わたしにはよく分かりません。回答を見ると、よけいに疑問が起こって来ます。
案内(あんない)を何故「あない」と古語で書くことがあるのかは、これは、「案(あん)」という語が、元々中国語だからです。現代では、この漢字の音は、「あん」に決まっているので、何故「ん」を抜かすのか疑問が出てくるのですが、この漢字が日本に入って来た頃は、未だ、中国の音の響きが残っていたのです。そこで、「あんない」のように、nn のように子音が並ぶ場合は、「あっない」のような感じの音に聞こえたので、「あない」と表記したというのが妥当なところではないかと思います。
フランス語の鼻母音に近い音云々というのは、そういう話は初めて聞きます。というか、鼻母音は、フランス語の鼻母音で、フランス語でも、単なる an と鼻母音 [a] は別の音です。(フランス人は、an だとつい、鼻母音 [a] になってしまうかも知れませんが、フランス人が英語の and を発音する時、真ん中の n を鼻母音 [n] では発音しません。というか、鼻母音で発音すると、先生から訂正されるでしょう)。
日本語に「鼻母音」があるなどという話は、率直に、浅学で、「聞いたことがありません」。そんな説明をしなくとも、漢字の中国音を日本語で表現する時、色々と迷ったのだというのが、説明になります。「案内(あない)」は、元の中国音が忘れられた後は、「あない」か、または「あっない」というように発音していたはずで、なかには「あんない」という発音もあったかも知れません。鼻母音は関係がないです。
「日記(にき)」も、「日」という漢字の音を何と読むかという問題から、最終的に「にち・じつ」となるのですが、元の「日」の中国語音が、「にっ」という風に聞こえ、これを、「に」と表記したのが残っているということです。「にちき」となってから音韻変化を起こし「にっき」となり、それから更に音韻変化で「にき」となったという可能性もありますが、「にき」の使用はかなり古く、「土佐日記」などで使われているようですから、中国留学生エリートの書いた文章のなかの「にき」なら、中国音を、「にき」と表現したということでしょう。
現在の「日記(にっき)」は、「日記(にちき)」の音変化だと考えられます。鎌倉時代に「日蓮」という僧がいましたが、「にっれん」とか「にれん」という読み方は、これも浅学で知りません。
それに対し、「学校に行って」などの「行って」は、同じ促音でも、これは「行きて」の音韻変化で、多くの促音が、動詞の変化形の音韻変化から出てきています。「切手(きって)」も、「切り手(きりて)」の音韻変化ではないかと想定します。
「行って」とか「知って」とかは、「行きて」とか「知りて」という和語の音韻変化で、中国音の日本語音的解釈に困ってというのとは事情が違うのです(「行った」とか「知った」は、多分、「行きたり」とか「知りたり」の音韻変化かつ、「り」の省略だと思うのですが、自信がありません。これらは、和語の音韻変化だということです)。
「なんめり」と「なめり」は、「なりめり」という和語が、音便変化で「なんめり」となり、この時、[nm] という子音連続は、中国音の子音連続と同じように考えられるので、「なっめり」というような音だと解釈され(また発音され)、ここから、「なめり」になったものでしょう。
音韻変化が起こる場合、すでに起こっている音韻変化に準じて起こる場合があり、音韻変化の起こる理由は、音や言葉が変化して来たりして、その方が発音し易いという場合があり、また、別の言語や言葉の発音が影響を与える場合があり、また、何故かよく分からないが規則的に起こるなど、合理的に変化の理由が考えられる場合と、何故か分からない場合があります。
もう一つ質問とは関係ないのですが、少しわたしには不審に感じられることがあるので、先の人の書いていることが、正しいとして、信じ込む人がいると、あるいは間違いが起こる可能性があるので、記します。それは「目から鱗が誤訳」というところです。
いま調べていませんが、記憶では、『新約聖書』ギリシア語テクストで、これは「目から鱗のようなものが落ち」のはずで、「鱗のようなもの」が「鱗」になっているのは、省略用法が流布しているのでしょうが、日本語の聖書の翻訳でも、いま確認すると、「目から、うろこのようなものが落ち」で、英語の訳は確認していませんが、誤訳などしていません。
(これは、『新約聖書・使徒行伝』のなかのサウロ(パウロ)が改心する際の有名なエピソードで、確かに「鱗」と「鱗のようなもの」では違いますが、慣用句で言うので短くなっているのだというのが妥当で、英語から訳して、「目から計りのようなものが落ち」なら完全に誤訳ですが、妙なことを書くと、「目から鱗が落ちる」は「誤訳」だという誤解を招くでしょう。まあ、書いた当人も出典を知らないか、本当に誤訳と思いこんでいる場合もあるでしょう。しかし、以上のような事情で、「誤訳」とは云えないのだと補足しておきます)。
ありがとうございます、聖書のことはよくわからなかったのですが、「あんない」「あない」については、だいたい理解できました。学校の先生も「また調べておく」と言っていたので、見せてあげます。
No.1
- 回答日時:
1) 古文では、モーラ音素(ーっん)は現代の
仮名遣いのようには表記されないことがあります。
2) 『案内す(あんないす)』語頭の「あん」
は、「あ」の発音に付け加えて鼻に息を逃がす、
というものではありませんか?日本では昔も今も
よく使われるようですし、フランス語では鼻母音
は標準の音とされています。独立の音拍=モーラ
でないので文字として表記されない、という事情
も考えられます。語尾の子音の表記は、たとえば
仏教の音韻学(五十音表の起源)において漢字に
頼っていたようですから、有り得なくはないです。
3) 当時その作者がどう発音していたかが判明
した時でさえ、読む側がその発音を使ったか不明
です。「聖書の『目から鱗』」の様な本当は誤訳
の産物であってもそれが語り伝えられていく過程
で広く普及したものは「本物」になるんです。
4) 「だから訊かないでプリーズ」だそうです。
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