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「彼は本を読んでいる」というのは英語で“He is reading a book.”というように進行形で表されますが、「彼は死んでいる。」というのは“He is dying”とできません。どうしてでしょうか?

A 回答 (7件)

これは英語と日本語の2つの観点からの考察が必要です。



英語の動詞は「相」という観点からいくつかに分類できます。

継続…本来継続した状態を表すもの。know, have, live など、日本語訳が「~いる」になるもので、一般に進行形にしないとされる。(特殊な場合は進行形になる。過去の質問にも i'm lovin' it についてのものがあり)

完了…一瞬の動作を表すもの。begin, finish, die, become など、一瞬なので進行を表す「時間の幅」がない。「始まり」や「終わり」に関するものが多い。進行形は「~しつつある」となり、それに至る状況を表す。現在形は命令や条件文、目的文、習慣的行為、一般論など以外では使いにくい。

それ以外…「始まり」も「終わり」も「継続」も表さない。進行形は目下行われている状況を表す。play, study, read など。これも現在形は命令や条件文、目的文、習慣的行為、一般論など以外では使いにくい。

英語の学習ではこのような区別はあまり考えません。中学で進行形を習うときも教材は巧みに「それ以外」の動詞を選んでいます。その一方で「完了」相の動詞は置き去りにされているので、The show is beginnning. を「ショーは始まっている」と訳しまた作文するような間違いが出ることになります。ちなみに、スラヴ系言語ではこの区別は初めから学習します。それはほとんどの動詞で「完了」と「不完了」のペアがあり、この違いが動詞組織の重要な違いになるからです。

一方、日本語にも同様の区別があります。ただ、「継続」相の動詞は少なく「ある」「いる」位です(継続相の英語の動詞の訳が「住んでいる」「持っている」「知っている」と2語になっているのが証拠です)。また、「~している」も2つの意味を持ち、不完了の動詞では「進行」や「継続」、完了の動詞では「完了後の状態」を表します。「死んでいる」が Heis dead. や He has died. になるのはそういうわけです。逆に He is dying. を表すのは「死につつある」ですが、堅苦しいので「死にかけている、死にそうだ」のような言い換えをします。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>中学で進行形を習うときも教材は巧みに「それ以外」の動詞を選んでいます。
だから、パターンばかり覚えて 肝心な事が蔑ろにされるんですね。
しかし、ただでさえ英語の文法は日本人の中学生には面食らわせの連続なのに そこまで踏み込んでも よほどの秀才でない限り理解できないでしょうからね。
「相」の問題は大学でフランス語を学習した時も殆ど触れられませんでした。しかし、savoir,avoir,aimerの半過去と複合過去は英語では訳し分けられないですよね。
それから、日本語の現在形にしても フランス語に訳す時はそのまま現在形でいいのに、英語だとwillを使わなければならない場合が多いですよね。学校では willは「~だろう」と訳しますが、それはあまり適切でないですよね。

お礼日時:2006/12/03 09:23

現在進行形は中学1年生あたりで習い、「~している」という意味だと教わります。

そして、knowやhaveはもともと「~している」が含まれて状態を表しているので進行形に出来ないとも教わるはずです。問題は
英語の進行形のパターンばかり習って、日本語の「~している」を分析しないで考えてしまうからですね。それでは 日本語の「~している」を英語で説明してみましょう。

As you told you before, ~ている has three ways of translating. So let's revise. It renders;
(1)the present progressive, i.e. an action which is just in the middle of being performed when a speaker is speaking. ex. 彼は本を読んでいる。 He is reading a book.
(2)the duration, i.e. an action which has been lasting for a certain length of time since a certain point of time
up to the moment when a speaker speaks. ex. 彼は今朝から4時間本を読んでいる。 He has been reading a book for four hours since this morning.
(3) the state as the result of the initial action having been accomplished.
知る(to get information) plus ~ている is 知っている(to have got information, i.e. to know)
持つ(to take or to hold) plus ~ている is 持っている(to have took or holded, i.e. to have)

You should recognize that ~でいる of 死んでいる correponds to the third possibility above.
There are some verbs which can't express the present progressive simply by attaching ~ている
to them. In this case, you have to modify them or replace ~ている form with ~つつある form. Well, when you say one is 死んでいる, one isn't alive at all any longer. So if you mean “He is dying” in Japanese, you have to say 彼は死にかけている。 or 彼は死につつある。. (死にかける means “to get ready to die” or “o half die”)

それではフランス語との対比から考えてみましょう。
「彼は死んでいる。」はフランス語では“Il est mort.”となりますよね。でも “Il est mort.”は「彼は死んだ。」とも解釈できますよね。恐らく英語でも昔はdieは現在完了にhaveではなく、beを用いたのかもしれません。
あと、これはフランス語をやった人(それでも見過ぎすことがありますが)でないと気付きにくいんですが、日本語でも「~している」で英語でも現在進行形なのに現在進行でなく状態を表す場合があります。例えば“to be sitting”です。フランス語だと“etre assis”というように asseoirが過去分詞になっています。
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この回答へのお礼

毎度痒いところに手が届く明晰な回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/04 09:40

>彼は死んでいる。

」というのは“He is dying”とできません。どうしてでしょうか?

既にwind-sky-windさんほか皆さんが御回答なのでそれ以上のものは何もないのですが、角度を変えて見てみました。

日本語の「~している」は、英語では4種類に分けられます。
1. 進行中の動作を表す場合(例えば、読んでいる、走っている):進行形を用いる。
1-1 He's reading a book.

2.状態を表す場合
2-1その状態への変化にかかる時間が「瞬間である」と感じられる動作である場合(例えば、死んでいる、起きている。「死ぬ」という動作をするためにかかる時間は瞬間であると感じられる):形容詞を用いる。
2-1-1 He is dead.(死んでいる。)
2-1-2 He is awake.(起きている。)

2-2その状態への変化にかかる時間が「瞬間である」とも「長い」とも感じられる動作である場合(例えば、生きている、寝ている、起きている):進行形と形容詞と両方を用いる。
2-2-1 He is alive.(生きている。)
2-2-2 He is living.(生きている。)

2-3「その動作は通常は長く続くが長くは続かないこともある」と感じられる動作である場合(例えば、住んでいる、働いている、勉強している):現在時制と進行形の両方を用いる。
2-3-1 He works for the company.(ずっとその会社で働いている。)
2-3-2 He is working for the company.(今その会社で働いている。)
ただし、上記のうちliveのみは2-2でもあると感じられるので、形容詞(alive)も用います。

2-4「その動作は通常は長く続く」と感じられる動作である場合(例えば、愛している、知っている、欲しがっている、持っている):現在時制を用いる。
2-4-1 He loves her.(彼女を愛している。)

上記の英語の言い方のうち2通りの言い方がある場合(例えば、2-3-1と2-3-2)は、その2通りの言い方はだいたい同じような意味を表します。

しかし、1通りの言い方しかない場合は、他方の言い方は不可能です。例えば、2-4-1には進行形を用いた言い方や形容詞を用いた言い方はありません。

もし万一、1通りの言い方しかないものでありながら他方の言い方もできた場合(言い方もあった場合)は、その他方の言い方は全く別の意味を表します。例えば、次の3-1、3-2は2-1-1、2-1-2とは全く別の意味を表します。
3-1 He is dying.(死にかけている。)
3-2 He is waking up.(起きかけている。)

したがって、ご質問への回答は、「He is dying.」は全く別の意味を表すから、となります。全く別の意味を表す理由は、全く別の意味を表すと考えた方が日常の生活において使い勝手がよくて便利だからです。別の言い方をすると、wind-sky-windさんのおっしゃるとおりです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/03 09:59

No.2 さんが正しいです。

he is dead です。

危篤という場合が、he is dying といいます。

be~ing で近接未来ですね。この場合は進行形ではありません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/03 09:12

 進行形というのは,進行中を表現しています。


 read というのは「読み始め」も「読み終わり」も明確で,その間にある程度の時間が必要になりますので,進行形にすることで,その途中の「読んでいるところ」という意味がでます。

 die というのは一瞬で終わるというか,いつがその開始で,いつが終了かが明確ではありません。
 進行形にすると,「死へと向かっている」というその動作の一歩手前を表すことになります。

 「死んでいる」という意味を表そうと思うと,be 動詞に,形容詞 dead を続けます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

そうすると現在完了形の近接未来の用法というわけですね。

お礼日時:2006/12/03 09:11

“He is dying”→「彼は瀕死だ(死にかかっている)」 行為(?)


“He is dead”←「彼は死んでいる。」         状態(?)

かつてこんな風に習ったような気がする。(^^;;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2006/12/03 09:10

> 「彼は死んでいる。



「彼は死ぬ事をしている。」ではなくて、
「彼は死んでいる状態だ。」だからかと。

> “He is dying”

自殺しようとして、首をくくる準備していたり、首をくくって苦しんでいたりって意味になっちゃうのでは?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど。

お礼日時:2006/12/03 09:09

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