プロが教えるわが家の防犯対策術!

南江堂の「一般生化学」という本に、フィードバック阻害の説明で、
「物質Aから出発して最終産物Zに至る一連の代謝経路を考えてみよう。
  E1 E2       En
 A →B →C-………… →Z
 各段階はそれぞれ異なる酵素によって、触媒される。最終産物Zの
濃度が一定量に達すると、連続反応の第一段階(A→B)を触媒する酵素E1の阻害が起こり、Zのそれ以上の生成が阻止される。                (=Zまでしか生成しない。)
このような最終産物による阻害をフィードバック阻害という。このような阻害は代謝調節上、生理的に重要な現象で、この例における酵素E1がアロステリック酵素タンパクであることによるもので、アロステリック阻害と呼ばれる。」とありましたが、ここで質問があります。
(質問1)フィードバック阻害とアロステリック阻害の違いって?
(質問2)E1がアロステリック酵素だというのは上のところよりわかりましたが、他のE2,E3,…Enはアロステリック酵素なのですか?それとも、そうではないのですか?  
以上の2点の質問を教えてください。お願いします。

A 回答 (2件)

説明が不十分で誤解を生じる可能性がるので訂正します。


下の回答の以下の部分を訂正します。

間違った文章
*********************************
アロステリック阻害とは、基質とは異なる物質によって反応が阻害されることです。すなわち、上の例だとA以外のほかの何かによってA→Bの反応が阻害されることです。
*******************************

正しく修正した文章
*********************************
アロステリック阻害とは、ある酵素反応において、基質とは異なる物質がその酵素のどこか別の場所に作用することによって、反応が阻害されることです。すなわち、上の例だとA以外のほかの何かが、E1に作用することによってE1の酵素活性が低下し、A→Bの反応が阻害されることです。
*******************************
    • good
    • 0

 フィーバック阻害とは、「生成物によって反応の進行が疎外される現象」です。

御質問の例だと、A→Bの反応が、その先の生成物(例えばZ、もちろんBでもCでもEでも良いです)が増えることによって反応しにくくなることです。

 アロステリック阻害とは、基質とは異なる物質によって反応が阻害されることです。すなわち、上の例だとA以外のほかの何かによってA→Bの反応が阻害されることです。
アロステリックとは、もともとギリシャ語でallos(他の)+stereos(場所)問い意味です。

 アロステリック酵素とは、アロステリック部位を有する酵素のことです。つまり、ある基質との反応において、その活性中心とは異なる部位に別の認識サイトがあって、そこに何か(=アロステリック因子)が結合することで活性中心の構造の変化が誘起され、酵素活性が変化する性質を有する酵素のことです。活性を増加させることも減少させることもあります。この時、基質とアロステリック因子が同じ物の場合をホモトロピックアロステリック酵素、基質とアロステリック因子が別の物の場合をヘテロトロピックアロステリック酵素と呼びます。

したがって、Enがアロステリック酵素かどうかは全く判断できません。

もう一度話をまとめますと、
 質問の例ですと、A→Bの反応で、基質Aとは別のものZがアロステリック因子として働くので、E1はヘテロトロピックアロステリック酵素と成ります。さらに、その反応を阻害する方向に変化するのでアロステリック阻害機構となります。この時、ZはA→B→・・・・の一連の代謝系における生成物であるので、フィーバック阻害でもあるわけです。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!