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綿80、ポリ20の混合繊維は洗濯で縮みますか?

A 回答 (1件)

 ニューヨークから失礼します。

 単純に 結論として、縮むか、縮まないかということであれば、ほんのわずかですが、縮む可能性はあります。もちろん、綿100%のものよりはるかに縮まないことは確かですが。
 さて、質問ですが、我々は綿/ポリの生地のことを通称T/Cと言いますが、Tはポリエステルの商標というか、商品名のテトロンからきたものです。T/CやA/C(All Cottonの略)のシャツ用の素材については、日本の国内に流通しているものと、米国内で流通しているものでは、根本的な違いがひとつあります。それは、米国内で流通している素材については、”サンフォライズド”という特殊加工がされていることです。
 米国では およそ半世紀前から、業務用、家庭用の乾燥機が普及しています。 綿製品を乾燥機にかけると必ず繊維の縦方向に縮みが出ます。これを少しでも防ぐために、繊維の織りをあらかじめ機械で縦横詰めてしまうことをサンフォライズド加工と称すのです。従って、同じA/CやT/Cの布帛製品でも米国内で生産されたか、または米国の生産基準において生産された外国製綿製品の縮み率は 日本製のそれよりもかなり少ないのです。 例えば25年以上前に購入したブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツのオックスフォード地は、ほとんどといっていいくらい縮んではいませんで今日に至っています。 対して、日本製のサンフォライズド加工のされていない綿のシャツやT-シャツは、アメリカで乾燥機にかけてしまうと、2サイズは縮んでしまうでしょう。
つまりLサイズがSサイズになってしまうということです。
 従って、もし綿80%/ポリ20%の混紡素材が、すでにシャツなどに製品化されており、しかもそれがアメリカ製または米国の会社製であったとすれば、そうした商品を日本で手入れ、洗濯をされる分には、ほとんど縮みはない、と言っていいかもしれないのです。
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この回答へのお礼

おお、素晴らしい!
そういう事があったんですね、一つ勉強になりました。
ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2006/12/31 09:37

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