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中性子爆弾はどんな原理なのでしょうか?
また、その威力はどのようなものなのでしょうか?

小学校のころ、中性子爆弾は建物などには傷をつけずに生物のみを蒸発させると聞いた気がしますが本当なのでしょうか?

A 回答 (7件)

原爆は、核分裂による非常に高温のエネルギーを出してすべてを破壊することが目的で作られています。



このため、爆薬に当たる核物質が効率よく反応するように反射材と呼ばれる物で核物質を覆ってあります。

これによって、最初の核反応で発生した「中性子」が反射材によって跳ね返り、他の核物質の核反応を引き起こすという連鎖反応で大きなエネルギーを出します。

しかし、この場合死の灰と呼ばれる寿命の長い核生成物が残る上、建物や施設などが破壊されて、軍隊が入り込みにくく、入り込んでも使える物が残りません。

そこで、反射材を最初の爆発にだけ必要な最小限にとどめて作った物が中性子爆弾です。

普通の原爆であれば、次の核反応を引き起こすはずの中性子はすべて外に向かって放射されます。

中性子は電荷を持たないため非常に貫通力が強く、建物や施設を破壊せずに、中にいる生き物だけを殺します。

しかも、核物質も最小限の量で間に合いますから、人を殺した後、軍隊が入っていって占領しやすいというわけです。

あたかもバルサンを焚いてから、中古住宅に引っ越すような感覚で使える、もっとも効率的で、最も非人道的な平気です。
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この回答へのお礼

同じ原理を応用したもので、まったく違う効果がある兵器になるんですね。

お礼日時:2002/07/10 14:11

westpoint さんの文章に少し補足させてください。

中性子爆弾がバルサンとは決定的に違う点が一つあります。確かに,建造物の破壊は差ほど大きくないのですが,爆発によって建造物などが放射能を帯びてしまうため,防護服なしですぐに占拠することはできません。

中性子が物質に照射されると,中性子放射化という現象がおこり,普通の元素が放射性同位元素へと変化します。すでに他の方の回答にありますとおり,中性子には電荷がなくクーロン力によって遮蔽されませんので,中性子放射化は非常に遠方まで及びます。よって中性子爆弾が炸裂した後は,その町全体が放射線源となってしまいます。

ちなみに先日のJCOの事故でも,ごく微量ながら,中性子放射化によるナトリウムの放射性同位元素が検出されたと聞きます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。難しい…。でも、そんな都合の良い兵器ではないのかな。
みんなの回答で、同じ核兵器といってもさまざまな種類があるというのがよく分かりました。科学が間違った目的で利用されている悪い例ですね。恐ろしい話です。

お礼日時:2002/07/10 14:19

#5の誤字訂正です。



×最も非人道的な平気です。
○最も非人道的な兵器です。

ついでに、皆さんも書いておられますが、中性子爆弾は核兵器です。

非核最強兵器は、おそらく「燃料気化爆弾」でしょう。
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この回答へのお礼

あっ、映画のフレーズそれだった気がします。なぞが解明。ありがとうございます。

お礼日時:2002/07/10 14:12

まず、「非核最強兵器『中性子爆弾』」という表現は


誤りです。原理上、中性子爆弾も核兵器の一種ですの
で、念のため。

中性子はいわゆる“電荷”を帯びていないので、その
まま物質を透過する性質を持ちます。中性子爆弾とい
うのは、空中で爆発させて大気中に中性子を放出する
兵器で、光や熱は出しません。

つまり、戦闘機や軍艦・建築物などを通り抜けて、人
間などの生物を殺傷する、中性子という目に見えない
何億個もの凶器が、体をメッタ刺しにしながら通過し
て行くのです。
そして透過する際、細胞核内のDNAを切り裂き、正常
な細胞分裂機能、生体を形成する蛋白を徹底的に破壊
し、壊された蛋白質は生体にとって異物となります。
わずかに残った免疫系は、この断裂蛋白を異物と認識
して攻撃し、結果、自分の体を破壊してしまいます。
蒸発…という表現が適当かは何とも言えませんが、
ニュアンスとして近いものはあるかも。

それだけの威力を持ちつつ、放射能物質の残留期間は
わずかで、核爆発後の地域へのアクセスが短時間で可
能とされています。
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この回答へのお礼

う~ん。改めて聞くとつくづく恐ろしい兵器ですね。軍事兵器として都合が良さそうですから、実際使われたことを想像すると、ぞっとしますね。

お礼日時:2002/07/10 14:08

こんばんは。


タイトルの「非核」は間違いだと思いますが。
中性子爆弾は核兵器です。
核分裂・核融合といった現象を起こして、大量の中性子線という放射線をばらまく事で生物を殺すという兵器です。
「蒸発」させるのではなく「殺し」ます。
蒸発するのは直下の高温になるわずかの範囲だけでしょう。

どうもかなり基本的な勘違いをされてるようなので、ちょっと調べ直される事をお勧めします。

↓の「放射線」の項目を御覧ください。

参考URL:http://www.ffortune.net/calen/bon/atom.htm
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この回答へのお礼

すんません。何の気なしの質問だったので。恥かしい限りです。

お礼日時:2002/07/10 14:04

ちょっと古い知識なので間違いもあるかもですが・・



中性子爆弾は基本的に通常の核爆弾と大差ありません。
ただし、中性子の放出量がが大きくのが特徴となっています。

ですので通常の核爆弾と比べると、弱い爆発力の爆弾であっても、
中性子による生物への影響力が大きく、
中性子線を受けた生物は遺伝子の破壊などにより死にいたります。

よって、建物なのへの被害が「小さく」生物のみを「殺傷する」というのが妥当なのだと思われます。
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この回答へのお礼

なるほど、中性子が生物に対して悪影響を及ぼすわけですね。建物に対する被害は小さくても、当然、核の影響は残るんですよね。

お礼日時:2002/07/10 14:02

中性子爆弾は立派な『核兵器』です


爆風や熱線、残留放射能が少ない代わりに、爆発時の放射線が強力です
放射線が強いので殺傷能力は強いですが、熱線が抑制されているので(爆心地はどうか知りませんが)殺した生物を蒸発させたりはしません
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
核兵器だったのね。なんかの映画でそんなフレーズを聞いた気がしたので勘違いしてたようです。恥かしい…。

お礼日時:2002/07/10 13:59

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