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『キリマンジャロハ雪ヲイタダク峰ニシテ標高一九七一〇フィート、アフリカ随一ノ高山ト称セラル。西方ニアタル頂キヲ、マサイ語ニテ「ガイェ・ガイ」スナワチ「神ノ館」トナヅク。コノ西方ノ頂キニチカク、一頭ノ豹ノ凍結セル死体横タワル。カカル高所ニ豹ノ何ヲモトメテ至リシヤ、説キ明カシタル者イマダナシ。』

 以上の一説はヘミングウェイの短編の中で最高と謳われる『キリマンジャロの雪』の冒頭部です。文中にも問われていますが、この豹は何を求めてただの一匹でキリマンジャロの山頂を目指したのでしょうか?

 そして同じくアフリカで、死を目前とした主人公ハリーはこの豹の中に何を見ていたのでしょうか?

 皆さんのご回答をお待ちしております。

A 回答 (2件)

naphtaliさんが求められておられるような素晴らしい回答は出来ませんが、


この本は、私にとって特別な本なので、私なりの意見を書かせて頂きたいと思います。

この本を読んだとき、私は中3でした。
その頃、私は高校に行く意味が見当たらずに、
(勉強が好きではなかった、という、あまりにも単純で下らない理由だけだったのですが)
先生に、真剣に将来のことについて相談をしていました。ですが、
殆どの先生は「高校は普通行くもんだ」と云って、真剣に取り合ってはくれませんでした。
そのときに、ある先生が、この本を読むよう薦めてくださいました。
最初は、何故この本を読まなければならなかったのか、どこにどんな答えがあるのか、理解できませんでした。
ですがこのとき、先生が、naphtaliさんが今回されている質問をしました。
豹は、何を求めてここへ来たのか、ということです。

私には、今もその答えは解りません。ですが、先生がおっしゃって下さった、
「きっと豹には、頂上に何があるのか、知らなかったと思う。
 もしかしたら何もないということも有り得る、ということも知っていたかもしれない。
 でも、何かがある可能性もあるんだ。
 それは酷く孤独で、もしかしたら無駄になることかもしれない。豹は、死を覚悟していたかもしれない。
 だけど、きっとその死体は、頂上を向いていただろう。一歩でも前へ進もうとしていただろう。
 これは、人間のあるべき姿を示しているんだ」
という言葉が忘れられません。
目指す所、またはその道程に何があるのかは、その道を行ってみなければ解らない。
もしかしたら何もないかもしれないけど、何もないということは、行ってみなければ解らない。
この豹は、私に、惨めで辛い道のりであっても、それを進む勇気を与えてくれました。

私は高校に行き、そこで夢をみつけた私は、今は大学にも行き、頑張っているところです。
何かをするためにそこに向かったのではなく、
自分に必要な(または、しなければならない)何かを見付けるためにそこへ向かったと、思います。

乱文を、失礼致しました。
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吉田秋生さんの「BANANA FISH」の中にも確か「この豹は一体?」という


会話が作中人物の間であったような・・・。うろ覚えですが。
全然回答じゃないですね。すいません。
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この回答へのお礼

いえ、早速あたってみます。
まさか、そんな核心に迫った作品があるとは思いませんでした。
ご回答、ありがとうございます。

お礼日時:2002/07/08 01:56

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