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政府の失敗という言葉を本などでよく見かけます。
大きな政府が原因で、現在の政府状況に適さない、というふうに捉えているんですが、政府の失敗の経緯とこれから政府の失敗を防ぐためにどういった策を講じればいいか。ぜひご教授ください!

A 回答 (1件)

以下、政治学科っぽい私見です。



【なぜ政府が経済に介入するのか】
経済を市場に任せっきりだといろいろ困る。
◆景気過熱や大恐慌が生じる。
◆地域間格差や業種間格差が生じる。
◆所得格差が固定化してしまう。
◆逆に社会保障政策や公共事業を通じて国民全体の購買力をアップさせれば、経済の循環が良くなる(かも)。
◆大恐慌で失業率がアップすると政権も困る。

【「政府の失敗」の経緯】
「政府は市場よりも非効率だから、本来市場に回るべきお金が政府に吸い取られて、経済全体の元気がなくなる」というのは、政府が経済に介入する時点でつきまとう課題です。では、「なぜ70~80年代くらいから『政府の失敗』が喧伝されるようになったのか?」が問題になりますが、いろいろ考えられると思います。
◆低成長化によって税収が落ち込んで「大きな政府」を維持できなくなった。
◆資本移動の自由化により、税負担が重いと産業が空洞化する恐れがあるから(少なくとも大企業に「税金を下げないと海外に出て行くぞ!」という脅し文句を与えたから)。
◆変動相場制http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E5%8B%95% …への移行によって、「大きな政府」の財政政策によってマクロ経済をコントロールすることに限界が生じたから。
◆行政改革による政府のスリム化は、特定の業界や福祉政策の受益層からの激しい抵抗に遭う。このため、政府の規模を大きくさせることよりも小さくする方が難しく、「政府の失敗」を指摘されても、政権としてはなかなか行革に踏み切れない。

【「政府の失敗」への対策】
一般的に以下の対策が考えられます。
◆政府セクターの仕事を民営化する。
◆政府セクターに成果主義などの民間手法を導入する(NPM=New Pubric Management)。
◆地方分権化を進めて自治体間競争を促し、政府セクター内部での効率化を図る。
◆政府セクターでも市場セクターでもない非営利セクター(NPOなど)に委譲する。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E5%BA%9C% …
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