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よくメールで「今なにしてんの?」とか書いてしまいますが
考えてみると。

何しているの?→なにしてるの?→なにしてんの?
に変化します。

その原因がわかりません。
「い」が消えるのは穏便化でわかるのですが(母音が続いているため)
どうして「る」までもがきえてしまうのか?そして「ん」になるのかわかりません
撥穏便化の定義では説明できないと思うのですが
わかる方、教えていただけないでしょうか?
また、そのようなことがかかれたHPなど知っていましたら
教えてください。

A 回答 (5件)

 


なぜ、「してるの」が、「してんの」に変化するかということですが、理由はいくつかあるのです。第一に、日本語の発音で、「てるの」という音の連続より、「てんの」という音の連続の方が、「発音し易い」ということがあります(その理由を、音韻論というか、発音の機構から跡付けで説明すると、先の人の説明になります)。

もう一つは、「意味的」に、このような変化が起こっても、別の意味と混同されにくいという意味的な了解における問題があります。最近回答した質問で出てきた言葉では、認知言語学の認知の原理からそうかも知れません。

第三の理由もあるので、これは、口語的で、親しい人に使う表現です。フォーマルな表現というか、例えば、上司に向かい部下が質問するとき、「課長、何してんのですか」というのは、課長と部下が、親しい、そういう口語的表現が通じる仲なら構いませんが、そうでない場合、課長の方は、「こいつ、言葉を知らんやつだ」となるでしょう。

四つ目に、第一のような発音上の容易さという理由があって、第二第三の条件も満たしたとしても、それが、多くの人に実際に使用され、流布するという過程が必要です。

四つの、ある程度多くの人に、そういう言い方が流布して通用するというのが、「変化が成立」した、一番大きな理由だと思います。

読みにくい発音は、単純化するというのが、第一の理由ですが、それが一般に認められ、流布するというのが、必須条件になります。

発音の平滑化というのが、変化が誘導される起因で、社会的に流布するというのが、変化の成立・確立ということになります。

方言か、一部の云い方だと思いますが、「何をしてるか」を「何してっか」というような例があるはずです。こういう云い方はあまり流布していませんし、日常的に使いません。この場合、teruka → terka → tekka となって、「r」と「k」の合成が起こったのだと云えます。

これは、イタリア語では、非常にたくさん例がみられる、子音連続の場合の前の子音が後ろの子音に同化して、同じ子音が二個ならぶという現象によく似ています。

あまり例をあげるのも何ですから、一つだけいうと、イタリア語で、十月は、ottobre と云います。英語では、これは、october です。元々のラテン語でも、「kt」という子音連続でした。ロマンス語は、こういう風に子音が、後の子音に同化して、二重子音になるのかといえば、フランス語では、octobre、スペイン語では、octubre ですから、イタリア語だけに、こういう二重子音化が起こっています。

「してっか」の場合、「r」と「k」ではだいぶ発音の位置が違う子音です。それでも、同化してしまう例があるのです。

言語の音韻変化は、「起こって確立した」ものについて、後から、その規則性や理由を考えます。単に、発音し易くなる方向へと変化するというだけなら、どんどん、変化する音がたくさんありそうですが、実際はそうはならないのです(逆に、社会的な理由から、余計に発音しにくい形になる例もあるはずです)。

これは、上にあげた、四つの主な理由を、クリアーしなければ成立したとは云えないからです。「なにしているの」→「なにしてんの」の場合は、ある人々のあいでは広く流布し、認められた表現なので、変化が確立したのだと云えます。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。「ん」になってしまう会話的表現が日本に多い
理由に繋がる意見だと思っています。
とても、参考になりました。

お礼日時:2002/07/14 23:56

音声学・音韻論でいう elision(音の消失)、assimilation(音の同化)で説明できるのではないでしょうか。



「してるの」は音韻的には /siteruno/ですが、速く発音されたりすると母音が消失しやすくなります。特に日本語では/u/は消失しやすい母音です。そこで/siterno/となるところですが、日本語では/rn/という連続は許されません。一方、r と n は調音点も近く(歯茎)、どちらも有声音という共通点があります。r を発音しようとしているときに脳の中では n の発音の準備をしており、これが r の発音に影響を与えて n にしてしまいます(逆行同化)。というわけで結果的に [sitenno]という発音となり、それが定着して音韻的にも /sitenno/と認められてきたと考えます。

興味があったら音声学、音韻論の入門書を見てみてください。検索すれば適当なWebページも見つかるかもしれません。
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この回答へのお礼

音声学は勉強は嫌いなんですけど(覚えることが多くて)
興味はとてもあるので意見としてともて面白かったです。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2002/07/14 23:57

考えてみました。


「してる・の」だけでなく、「はしる・の」「なげる・の」でも同じように、「はしんの?」「なげんの?」となりますよね。(私はそうなります。あ、関西圏です。(^^))
「る」で終わる動詞の場合「ん」になるようですね。
下記のHPでもそのようなことが書かれてありました。
自信はありませんが、ご参考までに。

参考URL:http://www.urban.ne.jp/home/immanuel/osakaben/do …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。ホームページもとても参考になりました。

お礼日時:2002/07/14 23:55

そもそも音便って、規則性がありそうでない


単なる語呂による歴史的自然形成の賜物と思うんですが、
この場合の「ん」て明らかに口語ですよね。

てコトで、ただ「略しただけ」だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
もっと、調べてみたいと思います。

お礼日時:2002/07/14 23:59

私は、方言やと思って使っています。


文法とかあるんやろか・・・?

無知ですみません。
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この回答へのお礼

すぐに、意見をいただいて感謝しております。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/07/14 23:58

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