No.1
- 回答日時:
カタカナ表記にする場合は、フェブルアーです。
この回答へのお礼
お礼日時:2020/02/06 19:52
私もそうだと思っていたのですが
テキストにフェーブルアーと
書いていてなぜだろうと考えておりました。。
ありがとうございました(^ ^)
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私はもうここではほとんど回答していないので、いくつかの質問にまとめてコメントします。
すでに締め切られている前の質問や、このあとに出ている新しい質問を見ていると、
質問者さんは、ドイツ語の「法則」のようなものを一括して覚えてしまえば効率よく学べると思っているのではないかと不安になります。
しかし、発音にしろ文法にしろ、「原則」のようなものはある程度言えても、
100%をカバーできるような法則や理論はないということをまず肝に銘じてください。
それから、文法書のみによる独学が不可能だとは言いませんが、
4月までちょっと待って、NHKのテレビやラジオのドイツ語初級講座を利用したほうがよいかもしれません。
英語など、すでに西洋語を一つ習得済みならよいのですが、ドイツ語が初めて学ぶ西洋語ならば、
やはり講師による言葉による説明を聞いた方が最初はよいと思います。
また、こういうQ&Aサイトでは、実際にはドイツ語をそれほど勉強していない人が回答していることも多く、
初歩の段階で誤った知識を入れられてかえって混乱することになるので注意してください。
とりあえずこの質問についての回答をしますが、Februar の発音ですね。
綴りと発音の関係を初期にしっかり学ぶのはよいことですが、
文法書の冒頭にある綴りと発音の関係の説明はあくまでも「原則」に過ぎません。
ドイツ語には、ドイツ語本来の言葉のほかに、ギリシャ語、ラテン語、英語、フランス語などの外国語由来の単語がたくさんあり、
元となった単語の発音を残すものも多いので、一つの規則ですべてを整理できるわけではないのです。
初級文法書ですべての発音のケースを解説することは現実的ではないので、そこまで書いてないということもありますし、
解説不可能なものも中にはあります。
これから先、文法の学習にも入ると思いますが、文法の規則でもやはりそういうことが起きます。
文法が先にできてから言葉ができたわけではなく、文法はあとからの理論化なので、
文法書にはこう書いてあるのになぜここは違っている? ということがいくらでも出てきます。
ドイツ語の Februar の Fe は長音なので、その通りにカタカナ化するなら「フェーブルアー」の方が一応正しいということになります。
質問サイトを利用する前に、まずは独和辞書を引いて確認してください。
Februar 引けば、[feː] と長音を示す発音記号(ː)が書かれています。
下のサイトは、ドイツの学術アカデミーと教育・研究省が運営する信頼性の高い辞書サイトです。
Februar という単語見出しのすぐ下の方に「Aussprache(発音)」という項目があり、
その右側にスピーカーのマークをクリックすると発音が聞けます。
しっかり「フェーブルアー」と長く発音しているので、聞いてみてください。
https://www.dwds.de/wb/Februar
ドイツ語の発音は、日本人にとっては比較的易しいと言われ、ローマ字読みにしてもある程度は通じると言われます。
文法書でも、初歩の段階で習得を助けるためにカタカナ表記を使っているものは結構あると思います。
ちゃんとした解説とともに正しく使うならカタカナ表記もメリットはあるかもしれませんが、
やはり本当の発音を伝えられない部分が非常に多いので、そこは注意すべきところです。
今、母音の長短の話をしているわけですが、われわれの話す日本語の特性から、
「長音」と言われると単純に短音の2倍と考え、かなり長く発音されるものと思いがちです。
しかし、実際にはそれほど長くならないことも多いのです。
Februar という単語一つだけを取って、ドイツ人に正しい発音を尋ねれば「フェーブルアー」のように言うかもしれませんが、
実際の会話はスピーディーなので、文の途中に出てきた場合はそんなに長くは聞こえません。
nach も同じで、na は一応長音なので、長音は「ー」を使って表記する、と決めるのなら「ナーハ」です。
しかし、実際の会話では、nach を特に強調する必要がなければ「ナッハ」としか聞こえないことも多いです。
そもそも、ch の発音が書き表せませんし、「ナーハ」や「ナッハ」を日本語読みにしたらどちらも違いますね。
で、Februar は母音+子音2つなのになぜ長音になるか、ということなのですが、
疑問としては面白いのですが、Fe が長音になる理由が書かれているものは容易に見つかりません。
最初に書いたように、そういう規則は原則に過ぎず、それと異なる発音については、
理由をあまり考えずに個別に覚えた方がよいのです。そういう前提で次のような話をします。
Februar という語はラテン語の Februarius が語源ですが、ラテン語では Fe は長音ではありません。
英語の Febrary やフランス語の février でも短音です。ドイツ語だけが長音です。
ドイツ語で Februar という語が使われるようになったのは15~6世紀になってからで、それ以前は全く違う名称でした。
Februar という語とともにもう一つ、Feber という名称が同時に使われ始めました。
こちらの方は1母音(e)+1子音(b)なので当然長音で、「フェーバー」です。
現在でもオーストリアやドイツのいくつかの地方に残っている語なので、Februar と並行して広まったと考えられます。
この Feber という語との関連で、Februar の Fe も長音化したのかもしれないなどと想像してみたりしますが、本当のところはわかりません。
しかし、仮にこの推測が当たっていたとしても、この説明は Februar 一語にしか当てはまらないので、
発音の例外の規則として一般化できるものではありません。
ですので、こういう理由を考えても無駄が多く、発音学習の効率化にはなりません。
理由や規則にこだわりすぎないようにして、一語一語覚えた方がよいというのはそういうことです。
さて、すでに締め切られている質問の nach ですが、先ほど書いたように長音なので、「ナーハ」と表記されていると思います。
なぜ長音になるかという質問に対して来ていた回答では、
ch は二文字で書いていても子音としては一つだから、となっていますが、
この説明だと、「母音+ch は、母音+子音一つなので母音は長音になる」ということになってしまいます。
しかし、ch の前の母音は短い場合も長い場合もあるので、そのような法則化はできません。
いくつか例を挙げてみます。
nach ナーハ(長音)
Dach ダッハ(短音)
hoch ホーホ(長音)
Koch コッホ(短音)
Besuch ベズーフ(長音)
Geruch ゲルッフ(短音)
Pech ペッヒ(短音)
sicher ジッヒャー(短音)
Buch ブーフ(長音)
Tuch トゥーフ(長音)
このように短音になったり長音になったりする理由を知ることができるものがあるとすれば、
それはドイツ本国で書かれている言語学や音声学、ドイツ語史などのきわめて専門的な書物になるでしょう。
ですので、これについても、法則で考えて一気に覚える、という考えは捨てた方がよいです。
もう一つついでですが、Stadt の頭の S は、「シ」の無声音ではなく「シュ」の無声音です。
最後の dt も濁音ではないので、発音は d ではなく t で、「シータッド」のように発音してもドイツ人には通じません。
単語の頭に St- や Sp- のような子音が二つ並んでいる場合は、S の発音は「ス」ではなく「シュ」の無声音です。
ドイツ語の単語によく出てくる綴りのパターンに sch があります。
これも、あとに子音が続く場合は無声の「シュ」です。
schlecht シュレヒト
Schmerz シュメルツ
Schnee シュネー
schwarz シュヴァルツ
しかし、sch+t や sch+p という綴りの組み合わせはなく、t や p の前では、s 一文字で sch と同じ無声の「シュ」の発音になります。
stehen シュテーエン
Stuhl シュトゥール
spät シュペート
Spitz シュピッツ
t や p 以外の子音の前にある s は無声の「ス」の発音ですが、そういう綴りの語はみな外来語です。
Skandal スカンダール(フランス語)
Smaragd スマラクト(ギリシャ語)
ほかに、冠詞を付けるか付けないかの質問と、格についての質問が出ていますが、
私からは詳しい回答はせずにおきます。
冠詞の問題はとても難しく、これから先も、なぜこの場合は付けてこの場合は付けないのか、と頭を悩ませることになるでしょう。
まだ始めたばかりということなので、とりあえずはそこに出ている例文をそのまま覚えていくにとどめた方がよいです。
ドイツ語の格の用法も多様で、文法書はその説明に何十ページも割きます。
それぞれの用法を詳しく教えてほしいという質問をここでするのは無茶だと思いますよ。
3格は「~に」、4格は「~を」に当たるという、よく見かける説明も出ていますが、
そういう対応にならないケースはいくらでもあるので、やはり新しい単語が出てくるたびに一つずつ覚えるべきです。
一定期間学習を続ければ、感覚的にもわかってきます。理屈だけで考えるのは得策ではありません。
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