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スズメバチの幼虫食べる習慣はよくあるようですが、成虫も唐揚げなどにして食べられるそうですね。
この場合、ちょっと思いついたのですが、加熱するとお尻の毒はなくなってしまうのでしょうか?
もし毒があるなら、胃に入って吸収されると刺された時と同じように体が拒否反応か何かを起こすはずなのですが…
普通じゃ考えもつかない質問だと思うのですが、ご存知の方はよろしくお願いします。

A 回答 (2件)

Q/加熱するとお尻の毒はなくなってしまうのでしょうか?



A/蜂毒の成分は神経毒と炎症成分(ヒスタミン)、そして免疫(IgE抗体)の過剰反応(アレルギー、アナフィラキシー様症状)を起こすペプチド(実際にはペプチド結合という結合方法を取っている分子のこと)などからなります。
この蜂毒は、水溶性で血中で過剰な免疫反応を起こさせると共に、神経節に対してブロックする効果を与えます。そのため、動悸やめまい、発汗、体温低下などを引き起こす原因となり免疫反応が極端であればショック症状を発生させ、呼吸不全や心停止による死もあり得るのです。

ただし、毒はしっかり火を通せば分解します。
また、熱を通さなくとも有機成分を中心とした毒は重金属などの無機毒(生物を構成する物ではなく、それ単体として存在する毒物、人間に対しての毒であればヒ素、カドミウム、鉛などが有名)とは異なり、経年劣化や特定条件での外的な刺激による変化が発生するため、調理の仕方によっては成分が分解され有毒なものがなくなることもあります。まむし酒などはそういう効果を利用したものです。

蜂の場合は、毒は直接血中内に取り込まれると猛毒ですが、少量であれば食事に混入していても、刺された時のように大事にいたいることはないでしょう。全然ないケースの方が多いはずです。
炎症成分や神経毒は体内にも微量に存在する物で、ペプチド系のアレルギー反応成分は、消化酵素として体内に存在しますからね。
毒物には注射でまとめて入れると猛毒でも、口から入れると一部成分が分解されることなどから、十分に吸収されず効果が薄いケースもあります。
また、逆に注射なら大丈夫でも何かと一緒に食事として摂取すると毒になるものもあります。毒や薬の種類によっては摂取の仕方によって症状が変化するものもあるのです。
蜂毒の場合は、刺される場合に強く効果を発揮する注射型と言えます。

ただし、飲んでも必ず安全な訳ではなく、口に口内炎や傷がありそこに成分が入るとアナフィラキシー様症状を発症するケースがあるようですし、既に蜂毒アレルギーの人がこの毒を摂取すると少量でも症状が出ることがあります。

ということです。まあ、通常は加熱や毒が飛ぶように何らかの処理をすれば安全に食べられます。ただし、精神的な面もありますので、刺されたことがある人で心配な人やアレルギー体質の人で心配な人、どうしても嫌だと思う人には影響がなくても無理に食べさせたり、食べたりしない方が良いかもしれません。

ちなみに、毒繋がりでふぐ(ここらではふくとも呼ぶ)の毒(テトロドトキシン)は加熱では分解されない毒で、高い安定性があります。この毒の分解は強アルカリまたは強酸性の溶液を使う必要があり、食べられる状態で簡単に毒を分解できる解毒成分は存在しません。もちろんですが、人体内での分解はできません。そのため、ふぐ調理師の免許を持たない人や石川県の一部のふぐ卵巣漬けを作る人以外はふぐを決して調理してはいけません。
毒のある食物でも、個人で処理できる物と簡単にはできないものがあります。
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この回答へのお礼

大変わかりやすい詳しいご回答、ありがとうございました。
別に私は食べるつもりはないんですが、知人が食べているので疑問がわきました。でも、これで疑問が解けました。
わたしは化学的な事が全くわからないので、大変助かりました。
また機会がありましたらよろしくお願いします。

お礼日時:2007/10/20 19:28

食虫料理では蜂の針、サソリの針は取り除きます。


刺さると痛そう。(^_^;)
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この回答へのお礼

遅くなりました。ご回答ありがとうございました。
針を取り除くとは知りませんでした。

お礼日時:2007/10/27 17:33

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