プロが教えるわが家の防犯対策術!

どうも。このサイトは何度か利用し、その都度素晴らしいご回答を頂いています。
以下は、「メタル」とかをけなすつもりは全くありません。しかしいくらか不愉快な印象になるかもしれませんがご了承下さい。

まず、私は音楽が大好きな大学生(♀)なのですが、ヘヴィメタルというジャンルで語られる音楽には強い拒絶反応を持っており、小中学生の頃は「野蛮な騒音ジャンル」として嫌悪感さえ感じていました。
そんな中、いろいろ音楽を聴くようになった現在では、メタルという音楽は、
(1)壮大で過剰な曲調とパフォーマンス、(2)自己陶酔的な美意識を持ち合わせ、自らの音楽性を極めようと志向する、(3)楽器の演奏テクが尋常じゃないほど上手い!
・・・といった印象を持つに至り、以前のような身勝手な蔑視感はほとんどなくなり、「過剰気味だけど純粋な音楽であり、それをとことん追求する人たち」という考えに変わったのですが、やはり無学ゆえにイマイチ掴めないところがありご質問いたした次第です。

(1)悪魔崇拝的なロゴや演出・過剰メイクとった、一般的に「グロい」「悪趣味」とされるヴィジュアルに傾倒するバンドが多いのはナゼなのか?メタルにもこれを嫌う傾向などはあるのでしょうか。

(2)XJAPANは「メタル」でカテゴライズしてもいいでしょうか?私には単なるパフォーマンス集団に写るのですが、(大事なバンドセットを壊したり、ギャーギャー騒いだり・・・という偏見を持っているのでそれを払拭するためにも)彼らの邦楽界に与えた功績を教えてください。

(3)一般的にいう「ハードロック」と「ヘヴィメタル」の違いは何なのでしょうか?またレッド・ツェッペリンは自らが「ヘヴィメタル」という言葉で語られるの嫌ってるそうですがそれはナゼなのでしょうか。

(4)その他、「これはメタルを語る上で外せない!」的なお話があれば。

長文になってしまって申し訳ありません。私のメタルへの誤解を解くためにも(1)~(4)どれか一つでもいいし、ちょっとでいいのでご意見をお聞きかせ頂くと嬉しいです。

注:私はメタルや、ハードコア系、メロコアも含め絶叫系でラウドな音楽は苦手でそれは今のところ変わらないと思います。ですが聴きもしないでその音楽を毛嫌いするのは間違ってると思うし、偏見はなくしたいと思っております。「知識」として知りたいとおもっております。

A 回答 (7件)

なんかリアルの友人にこれを私が書いたのを知られたら、半殺しにされそうなのですが・・・(^_^;)(私はリアルでは『メタル嫌い』で通っている為w)



(1)悪魔教的な発想は、元々はイギリスのハードロックシーンから普及しました。ツェッペリンのジミー・ペイジ氏も元々『悪魔教』信者ですし、その大元を作った「オジー・オズボーン」氏は元々イギリスの「ブラック・サバス」と言うバンドのヴォーカルで、そのサバスと言うバンド自体が『悪魔教崇拝』を売りにしていました。(オリジナルメンバーの中に数人指の欠落した人もいます)
そういうバンドを後のアメリカ等のミュージシャンが崇拝した為、ある意味世界的に拡がったのだろうと思われます。(特にマリリン・マンソンはオジーの大ファンだった事で有名です。)

因みに'80年代に流行ったヘヴィ・メタルのバンドでは、そういう事と全く関係の無い、ある意味健康的な?wバンドも沢山いましたよ^^

(2)う~~ん・・・これは・・・・No.1様にお任せしますw
敢えて言うなら、日本の「インディーズシーン」を一般の人々に注目させたのは彼等であるとは言えますね。元々はインディーズから出たバンドだったので。
ある意味同じ事ですが、TV等のマスメディアに取り上げられる前からカリスマ的な人気のあった数少ないバンドの中の1つだとも言えますね。
アンダーグラウンドがアングラでは無くなった瞬間だったかも知れません。(ごめんなさい、好みの問題で、詳しくは分からないですぅ・・・・(^_^;))

(3)別のQ&Aにも書きましたが、元々『ヘヴィ・メタル』と言う言葉は、ジミ・ヘンドリックスのギターの音を比喩して言われた言葉でした。
そのジミに影響を受けた人達が、ジミのような深く歪んだギターの音で激しいリズムの音楽を演奏するようになり、そういうスタイルの事を『ヘヴィ・メタル』と呼ぶようになったようです。

因みに当時は『ヘヴィ・メタル』と言うのははっきりとしたジャンルでは無く、要は「ギンギンに歪んだギターで激しい演奏をする」事自体を指していたようです。

なので当然『ヘヴィ・メタル』でありながらも『ハード・ロック』であるバンドも多数存在した事になります。

ツェッペリンも初期は当然『ヘヴィ・メタル』と言われていましたが、ジミー君としては「ハードロックしか演奏出来ないレベルの低いバンド」と言うレッテルを当時から非常に嫌っていたようです。

特にLed Zeppelin IIは売れに売れたのに、「ほとんどの曲がハードロック」と言う仕上がりに対し、ジミー君は不満をブゥたれていましたw

実際3枚目の録音の際に彼等はウェールズのド田舎に『山篭り』し(笑)、生ギターを多用したエキゾチックでワールドワイドな作品を製作し、後々までそのスタイルを続ける事となります。

(4)メタルでは機材を破壊するのが日常茶飯事となっていますが、それを始めたのは実はイギリスの'60年代のモッズシーンの時代だったのですよね。
恐らく「ザ・フー」がギタークラッシュの元祖だと思われますが、その後もジミ・ヘンドリックス、ヤードバーズ、ツェッペリン、ジェフ・ベック等々数々のイギリス人ロッカー達に引き継がれて行きました。
その中にリッチー・ブラックモアと言うギタリストさんが居て、その人が後々作った「レインボウ」と言うバンドが多くのヘヴィ・メタルのバンドの基礎となった為に
『メタル=機材破壊』と言う図式が出来たように思われます。(この事には確証は有りませんので、否定的見解も出ると思います)

因みにレインボウは特に日本での人気が高かったです。(笑)

ファッションについてですが、恐らく今の日本に住んでいると、かなり特殊な部類に入るように思われる事でしょう。
が、例えば現代のヴィジュアル系等の原型になっているところも少なからず有りますし、どんなファッションでも必ず「勘違いした」ような奇抜な事を始める人が居るものです。
その「奇抜」だった事が後に「基本」となり、更にそれよりも「奇抜」な人が出てきて・・・・と言う事を繰り返した結果が現在の形になっているのです。

そういう意味では現在では「常識」になってしまった、髪を染める事や、シャツの裾をズボンに入れない事等と何も変わらない事だと言えると思います。

この回答への補足

ご回答者さま全員にポイントを差し上げたいところですが、質問全体に広くお答え頂けたということでNO2とNo5のご回答にポイントをお付けすることに致しました。ご理解いただけてたらと思います。ありがとうございました。

補足日時:2008/02/25 14:20
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!!

詳細かつ分かりやすいご説明を感謝します!いや~CDのライナーノーツを読んでいるようです(笑)

そうかブラック・サバスがあの「グロさ」のスタートだったのですね。納得です。で、その影響を受けたアメリカンから世界的に広がった・・・なるほど~

うん、Xの功績に関してはやはり賛否(というか好き嫌い)があるんですね。彼らの存在によって、日本のインディーズ・レーベルの評価が高まったというのは何かで訊いたことがありましたが、そうでしたか。ですが、音楽にそれほど詳しくない日本人にとって、Xの挙動は「メタル」にとどまらず「ロックそのもの」への偏見と誤解を与えた存在であるともいえると考えていたのですが、あながち的外れっていたわけでもなさそうですね!?

(3)に関しては、まず「ハードロック」があって、元々はその中のプレイスタイルだった「メタル」が派生・発展する形で特化しジャンルとして定着したということなんですね。

ツェッペリンの「メタル呼ばわり嫌い」は、「俺達の音楽はそんな狭い範疇でカテゴライズ出来る物じゃない!」っていうジミーさんの考えがあってのことだったのですね。確かに!私はワールド・ミュージックっぽくなった中後期のアルバムの方が好きです。何かスッキリしました。

機材破壊についてのご説明も非常に参考になりました。フーが始まりという説は知りませんでした。腕をグルグル回すギターの演奏法の始祖だけじゃなかったのですね。さすが元祖ワーキングクラス・ヒーローですね。偉大なバンドは本当に後世への影響は計り知れませんね。「マイ・ジェネレーション(なぜかオアシスのカヴァーバージョンの方)」をたった今聴いているところです(笑)

ファッションについても、ごもっともだと思いました。まさに仰る通りですね。

とても勉強になるご回答ありがとうございました。このご回答の受け売りだけで「エセ・メタルマニア」ぐらい軽く論破できそうです(笑)
ありがとうございました。

お礼日時:2008/02/16 00:21

No.6です。

ご丁寧なお返事ありがとうございます!
本来ならばこういう形で再投稿するのは趣旨に反しているのかもしれませんが、失礼を承知で投稿したいと思います。

お返事の中で出てきた「ヴィジュアル系(以下V系)」は確かにXが起点となっているようです。ただ私の中でこの「V系」というものを音楽の中で語るのには違和感があります。「V系」というものをXの主に視覚的な部分を切り取って育ったファッションジャンルと位置づければ自分の中ではしっくりきます。ですが、実際には音楽ジャンルとしての「V系」があって、その走りとしてXが位置づけられており、逆説的に「V系」という言葉が、起点であるXを規定してしまっているように思えます。つまり、音楽面を軽視した「V系」バンドが次々現れることにより、音楽面も含め、それがそのままXのイメージになってしまったんじゃないかと...

しかしながら、Xの音楽面に目を向ければ、私から見れば十分完成されていると思いますし、「メタル」or「ハードロック」(音楽)の流れの中で語ることは可能じゃないかなと考えています。彼らが洋楽の影響を強く受けているのは間違いないので、この点を語るには洋楽を聴かなくてはなりませんが、お恥ずかしながら洋楽には疎いので、私自身勉強が必要ですね(苦笑)私も今回のことで音楽ボキャブラリーを増やす機会ができてよかったです。

私は解散後にXのファンになったため、そもそも(知識としてのパフォーマンスは別として)「視覚面」に直接触れる機会はほとんどなく、「音楽」から入ったため、すんなり受け入れられたのかもしれません。そのため、私はこれまで、それほどパフォーマンス部分は意識してなかったのですが、このXという存在を語るときには注意が必要だと感じました。そういうことも含め様々な気づきがあり、大変有意義でした!こちらこそ、ありがとうございました!
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この回答へのお礼

再びのご回答ありがとうございます!
またお礼を差し上げるのが遅れてすみませんでした。

そう、ご指摘の「Xの主に視覚的な部分を切り取って育ったファッションジャンル」という位置づけはまさしくその通りだと思いました。音楽性は別にしてもV系の中性的なルックスやファッションは、欧米では「アート」として評価されているみたいなので、あれはあれでいいのかと思っていたところでしたので、august_xの表現がすごく的確でスッキリしました。

何かグダグダになってしまった私の質問ですが、ここで締め切らせて頂きます。皆様からの素晴らしい回答を頂くことができてとっても感謝しております。本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

お礼日時:2008/02/25 14:19

私はXJAPAN解散後にファンになったのですが、興味からかつていろいろ調べたことがあるので、(2)について回答したいと思います。


ただ、リアルタイムで見ていたわけではないので、あくまでも参考意見として考えて下さい。

>XJAPAN(以下、Xとします)は「メタル」でカテゴライズしてもいいでしょうか?

これはすでにある程度語られているようですし、この点について特別な知識もないので省略させてもらいます。

>私には単なるパフォーマンス集団に写るのですが、彼らの邦楽界に与えた功績を教えてください。

faker9さんもおっしゃる様に、奇抜なファッションや挙動からXを毛嫌いする人は多いと思います。事実、彼らが世に出始めた当時「関東三大粗大ゴミバンド」と呼ばれ、嘲笑されていたぐらいですからね。

そんな中彼らは、いくらいい曲を作っても聴いてもらえなければ意味がないとの考えから、バラエティ番組などに積極的に露出して、なりふり構わず知名度を高めていきます。(当時、ロック業界ではテレビ出演をタブー視し、硬派なイメージを保っていたようです)

もちろんそこには、見た目だけが先行して偏見を持たれ、ちゃんと音楽を聴いてもらえないというリスクも生じますが、へヴィメタル自体が市民権を得ていない状況では、そのリスクを負ったとしてもまず知ってもらうことが最重要と考えた、彼らなりのプロモーションだったと考えられます。自分たちの音楽に絶対の自信があったからこその判断でしょう。

実際、Xの音楽は、クラシックを原点とするマルチプレイヤーYOSHIKIの類まれなる音楽性やTOSHIの圧倒的な声量とハイトーンボイスを土台として、各メンバーの確かな演奏力が加わり、決してただうるさいだけのバンドにとどまりません。それは、彼らのバラード曲を聴いてもらえればよくわかると思います。

faker9さんの仰った「(1)壮大で過剰な曲調とパフォーマンス、(2)自己陶酔的な美意識を持ち合わせ、自らの音楽性を極めようと志向する、(3)楽器の演奏テクが尋常じゃないほど上手い!」は、まさに私のXに対するイメージそのものです。

これらのことは、解散後の日本にとどまらないX人気の拡大、とりわけ、先の新曲「I.V.」による世界進出を見れば明らかだと思います。このように広く世界で認められるバンドがこの日本に誕生したことが、Xの最大の存在意義であり、功績だと思います。

最後に、先月行われたYOSHIKIの緊急記者会見には、わざわざ海外からたくさんのファンが駆けつけたことを付け足しておきます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。まず、お礼を差し上げるのが遅れてすみませんでした。

貴重なご意見を興味深く拝読させて頂きました。やはりXの存在は邦楽界に多大な影響を与えたものであるのですね~

仰る「見た目だけが先行して偏見を持たれ、ちゃんと音楽を聴いてもらえないというリスク」は大きかったですね。
せっかくだから少し「知識としてのメタル入門をしてみよう」と思い、ブラックサバスからツェッペリン、ディープ・パープルといったメタル黎明期から、モーターヘッド、AC/DC、アイアン・メイデン、ホワイト・スネイクなどの全盛期の大御所を経て、メタリカやマンソンといった「メタル」の王道コースをレンタルでザッと通して聴いてみたのですが、溢れ出てくるエネルギーもさることながら、随所に見え隠れするインテリジェンスが意外にも大きくて何か新鮮でした。

それを踏まえてXを考えたとき、Xの影響が最も顕著な形で現れたもののひとつが「ヴィジュアル系」とされているとしたらXを「メタル」の流れの中で語るナンセンスさを感じました。ミュージシャンでありながら、音楽性よりも視覚的要素がなにより大事な「ヴィジュアル系」なる痛々しいバンド群がアイドルではなく、「音楽」として受け入れられているところに寂しさを感じるところはあります。

私は、決して邦楽は海外に比べ劣っているなどとはこれっぽっちも思っていませんが、某雑誌のいわく「ロック暗黒大陸、ニッポン。」という挑発的なキャッチコピーが複雑な意味を持って見えてくる思いです。また、彼らの乱痴気メディア露出によって、邦楽において「へヴィメタル自体が市民権を得」たのだとしたらやはり少し寂しい気がしました。ですが、確かに「いくらいい曲を作っても聴いてもらえなければ意味がない」ですもんね。

とてもとても参考になるご意見を下さってすっごく感動しています。なんか自分の音楽ボキャブラリーが少し増えたような気がします。
ありがとうございました!!

お礼日時:2008/02/21 14:50

え~と・・・一応下の方も軽く見たんですけれど、ちょっと面倒になるので質問に私個人の感想を書くだけにします。



(1)
私が思い出すのはブラック・サバスぐらいですかねー・・・。
これはクリスチャンの国ならではのパフォーマンスなのでなかなか日本人にはピンと来ないんじゃないでしょうか。
あのKISSでさえ相当非難、警戒されたらしいですから、我々の文化とは違うものとしか認識出来ません。

日本人が真似をするのは常ですから、そこには元々の意味合いは無いんでしょうね。。。

(2)
「メタル」として良いかは個人個人違うとは思いますからねえ・・・。
私はどっちでもいいですよ。ところで本人達は「メタル」と自称しているんですか?
あの透明のピアノとか独特な髪型等が本人達にとってどういう事になっているのかも本人達に聞いてみないと分からないですよね。

「邦楽界に与えた功績」は客観的には分かりません。
私はそのかなり前から「かぐや姫」をフォークと言い始めた頃から、中津川フォークジャンボリーの面々が消えた辺りから、邦楽とはほんの一部を除いて「歌謡曲」と思って興味を持っていませんから、知識がありません。ごめんなさい。

(3)
両者の違いは私の中では、「ハードロック」=「ブルースの雰囲気を持ったロック」。「ヘヴィメタル」=「クラシックの雰囲気を持ったロック」。
ですかねえ・・・。現在のイメージで言うと。。。

記憶では「ヘヴィメタル」という言葉はツェッペリンのライブを見たジャーナリストが「空から金属が降ってくる様だ・・・」と称した所から生まれた言葉らしいです。
彼等が嫌がっているのは始めて聞きましたが、それは「ヘヴィメタル」とジャンル分けされるバンドが出てきてからでしょうね。
嫌がるのはまあ、自分たちとは似ても似つかないバンド達だったからでしょう。。。

(4)
う~ん・・・「メタルを語る」では無いですけれど、一見「ヘヴィ」と名が付いているので音がヘヴィかと言うと、私には全然「ヘヴィ」には聞こえ無いです。
ギターで言えば、エフェクトの掛けすぎで、ギター本来の打楽器とも言えるアタックの生々しさが全く無いですからねえ。。。

指から直接ぶつけられて伝わっていく振動がそのギタリストの鼓動であり、声であり、個性であるのに、それを消してしまっては本来の人の「ヘヴィ」な音が消えてしまいますよね・・・。

まあ、「好み」としておきますが、古いアコギの弦を叩きつけるサン・ハウスやロバジョンを「ヘヴィ」と言うか、今の「メタルバンド」を「ヘヴィ」と言うかは世界の音楽好きにアンケートを取れば分かるでしょうね。

「メタル」というジャンルで言うならば、「メタリカ」は結構ヘヴィだと思いますよ。

この回答への補足

ご回答者さま全員にポイントを差し上げたいところですが、質問全体に広くお答え頂けたということでNO2とNo5のご回答にポイントをお付けすることに致しました。ご理解いただけてたらと思います。ありがとうございました。

補足日時:2008/02/25 14:22
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この回答へのお礼

これまたボリュームある素晴らしいご回答をありがとうございます!!

(1)について・・
ああ、キリスト教についてのご指摘は全く気が付きませんでした。確かに彼らはキリスト教圏の人間ですもんね。キリスト教的価値観・道徳への反抗心や背徳感が絡んでの演出という面もあったのかぁ~なるほど。
仰る通り、日本人は「模倣」の天才ですからね。
海外:悪魔教的に自己演出→日本:メタルって悪魔教的ヴィジュアルなのか。俺も真似しよう。・・な感じの図式でしょうか。

Xに関しては、下の方のお礼にもちょこっと書いた、「知り合いのメタル君」のフェイバリットが、このXであると知ったので何となく気になって書いた程度なのです。言われてみれば、本人たちは「メタル」と称していたのか怪しいです。
仰るような「あの透明のピアノとか独特な髪型等」が私には「単なるパフォーマンス集団」に写っていたのです(笑)
色々なご意見を頂いた感じでは彼らの存在自体は特筆に値するということみたいですね。

詳しく知っているわけではないのであれですが、ロックに接近して「裏切り者!」と罵られながらも、ボブ・ディランがやはり「フォークの神様」として称えていることを考えると、「かぐや姫」がフォークというのはどうなのよ、というのは何となく分かるような気が・・します・・(小賢しい知ったかぶりですね・・汗)

(4)について・・・
非常に興味深いご意見をありがとうございます。
「へヴィ」な音へのご指摘も目からウロコな話です。なるほど。
>指から直接ぶつけられて伝わっていく振動がそのギタリストの鼓動であり、声であり、個性である・・・私は楽器は全くやらない専ら「ミーハーリスナー」な人間なのですが、とても深いご意見だと思いました。確かロバート・ジョンソンはエリック・クラプトン関係で名前くらいしか知らなかったので今度聴いてみたいと思います。

いやいや、こうしてわたしの稚拙な質問から、おもわず素晴らしいご回答へと発展するのは嬉しいですね。ありがとうございます。

お礼日時:2008/02/17 03:01

・・・とととと、ごめんなさい、NO.2です。



お礼を拝見して、お節介だと分かっていつつも書き込んでしまいましたw

>音楽にそれほど詳しくない日本人にとって、Xの挙動は「メタル」にとどまらず「ロックそのもの」への偏見と誤解を与えた存在であるともいえると考えていたのですが

との事ですが、当時を生きた人間として(化石?w)、若干の誤解がお有りになるかな?と思えたもので補足させて頂きます。(御気分を害さないで下さいね。)

Xが出て来た'80年代の中盤は、日本でも既にメタルが大ブレイクしていました。
機材破壊やら猥褻物陳列やらはもう当時の日本でも ある意味当たり前の事だったのです。(まあ、ライヴハウス等のある意味アンダーグラウンドなシーンでの事ではありましたが)

その中で、(好き嫌いはともかくw)この”X”と、”聖飢魔II”はメジャーシーンではちょっと異彩を放っていました。

それまでの日本のメタル(ロック)は、”アース・シェイカー”にしても”レッド・ウォーリアーズ”にしても、どこと無く「演歌」の匂いを感じさせる、日本特有の『演歌ロック』の域を出ない音楽がほとんどでした。
”ラウドネス”や”バウワウ”ですら当時の作品を聴けば分かりますが、後のスタイルよりもずっと日本的だったと思います。

しかし”聖飢魔II”と”X”(他にもいたかも知れませんが、ちょっと覚えていませんw)は、それまでの『歌謡メタル』と違い、洋楽の匂いの強い、バタ臭いヘヴィ・メタルを演っていました。

特にXについては、インディーズから出て来た事もあり、「メジャーではコマーシャルでなければ売れない」とか「どこかに日本ぽさが無ければ売れない」等と考えていた当時の日本の業界プロデューサー達にとっては、ドギモを抜かれる存在だったであろう事は想像に難くありません。

更に彼等(聖飢魔IIも含め)はそれまでの日本のメジャーなバンドでは当たり前だった、「一方的なライヴ」すらも破壊しました。

それまでの日本のバンドはどちらかと言えば「雲の上の存在」的なイメージを売りにし、高飛車な態度でカリスマ性をアピールしていましたが、彼等は違いました。(ある意味Xは高飛車ではあるのだけれどw)

元々がアンダーグラウンドシーンの出身ですから、ファンとの交流を大切にし、ライヴも「ファンが一緒に熱くなれる」事を売りにしていました。
『ダイヴ』なんてのが大きく取り沙汰され始めたのも、ある意味彼等のライヴ辺りからだったと思います。(ライヴハウス等ではそれ以前から有りましたが)

つまり、ありとあらゆる事がそれまでのメジャーなバンドと違い、『欧米式』だった訳です。

そういう意味ではむしろ、『ロックに対する誤解を解いた』とも言えるかも知れません。

ただ、『偏見』については確かにあったと思います。

彼等まではいくら好きとは言え、露骨な『メタルファッション』をするファンの人もそうは居ませんでしたが、特にXのファンはあからさまに退廃的で病的なメタルファッションにハマっていました。

更に中学~高校生くらいの女の子達が他のお客の上にダイヴする・・・・なんて事はそれ以前のロックのライヴではほとんど有りませんでしたから、当時の大人達には「世も末だ」等と言われた事だろうと思います。

但しこれは当時の若者達にとっては「栄誉」でもありました。
元々ロックと言う音楽は既成や体制、伝統に対する反抗の意味合いも多分に含んでいるので、本来の意味の「ロック」が初めて日本に根付き掛かった瞬間だったと言えるかも知れません。

その後も(メタルではありませんが)”ナイト・ホークス”や”すかんち”等、バタ臭い欧米的なバンドがメジャージーンに上りました。

・・・が、残念ながらそこまででした。

当時私は、このままバタ臭いロックが根付いてくれれば・・・と願っていたのですが、それから間も無くしてラップ等のヒップホップがブレイクして行く事となります。

ここでまた少しづつ元に戻って、再び「高飛車」な歌謡スター(JPOPスターと言うのだろうか?w)達がメディアを占領するようになりました。

まぁ、音楽的には以前のような「演歌っぽさ」はほとんど無くなっていましたが、「日本固有の」感覚は、むしろ世界を視野に入れるようになって、ますます強くなった感がありますね。

日本にとってヘヴィ・メタルと言うのは、『初めて日本の音楽が欧米に近付けた』音楽だったと思います。
その短くも儚い夢を見させてくれたバンドの1つが、Xだった訳ですね。

長々と失礼致しました。
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この回答へのお礼

いえいえ全くお節介などではありません!再びのご回答ありがとうございます!!

この類の話は大好きなもので、興味津々に拝読いたしました。「化石(笑)」などとは思いませんが、当時の邦楽シーンについてはリアルタイマーの方のご解説であるだけになおさら興味があります。

私は小学生の頃、英国のバブルなポップムーブメント=いわゆる「ブリットポップ・ブーム」(といっても後期で、ブーム自体は終息気味にあったけど・・)に生意気にも魅了され、それ以来英国を中心とした洋楽を聴きだしたのですが、日本の音楽シーンについては、「渋谷系」以後の、くるり・スーパーカー・ナンバーガールあたりが台頭し定着した頃に少し聴き出したようなものでして邦楽には疎く、ご指摘の内容は私の好奇心を刺激する非常に楽しいものでした。思いがけずこんなご意見を得ることができて感謝しております!

いや~ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2008/02/17 02:13

faker9さま。

No.1の回答に対して、、
ご丁寧なお礼ありがとうございます。
(4)に関する記述でちょっと気になりまして、
私が学生の時はfaker9さまのお知り合いの男の子と全く同じで、メタルこそNo.1と思っておりました(笑)。特にメタル信者にはその傾向が強いようです。理由はわかりません(苦笑)。説得しても無駄なので、ほかっておきましょう。彼もきっと10年後にはポップなロックを聴いています。私はポップな歌も大好きです。

この回答への補足

再びのご回答ありがとうございます!

すっごい参考になります~~
仰る通り、本当に「説得しても無駄」なのですよね(笑)
というか、私が「人それぞれなんだから、音楽の良し悪しはあなたのレヴェルの低い物差で計れるものじゃないのよ」的なニュアンスでそれとなく諭しても、まったく馬に念仏なのですよね~
彼の場合、メタル好きと豪語しておきながら、何とメタリカやモーターヘッドを知らないんですよ!!信じられないですよね!?おそらくラウドネスも知らないんじゃないでしょうか。
mikotomio様のご指摘どうり放っておくことにします(笑)

ですが、「メタルこそNo.1」と思える何か・・・あの圧倒的なパワーや燃焼感なのか・・・がメタルにはあるんだと思います。あのパワーを思えば、メタルにとりつかれる気持ちはわかる気がします。排他的なのはその人のモラルの問題ですよね。

ご丁寧にありがとうございました!

補足日時:2008/02/16 00:21
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この回答へのお礼

ごめんなさい!
間違って補足欄にお礼の投稿をしてしまいました。お礼欄に書くところを失礼しました。お許し下さい。

お礼日時:2008/02/16 00:49

私の「個人的な意見」ですが、、、


(1)目立つためだとおもいます。プロバンドである以上目立つ必要がありますよね。あくまでも手段であって本当に悪魔を崇拝しているとは到底思えません。
(2)、(3)私は違いはない!と思っております。しいて言うなら見た目・音がケバケバしいのがヘビメタかな?位です。私の大好きなラウドネス(80年後半にブレイクしたバンド)なんかもヘビメタの王者なんていわれてましたが、ちょっと前に再結成してオッサンバンドとして復活して、「ヘビメタ」とは言えなくなりましたねぇ。X JAPANの功績は当時あのような重くて激しい音は全く一般には受け入れられず、TVなどでもマイナー扱いだったのに、一気にヒットチャートのトップに入った事です。一般大衆へのパイオニアであっただったのではないでしょうか。
(4)私はfaker5さんと正反対に絶叫系大好きでカラオケで燃焼しています。味覚といっしょでこれはまさしく嗜好なので、嫌いな音楽は聞かなければ良しです。ホラービデオが好きな人もいるわけですし。。。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!!
非常に分かりやすいご意見を下さって嬉しいです!

なるほど「激しい音楽」であるがゆえにイメージ戦略戦略的な意味合いもあってあのようなヴィジュアル演出をしているというご指摘は目からウロコです。

Xに関しては、日本において「メタル」という音楽のメジャー化に貢献したというのも新鮮でした。なるほどなるほど。「ハードロック」との差異も何となく分かる気がします。

(4)のご意見を読んで・・・超個人的なことですが・・・
実は私の大学の知り合いの男の子に自称「メタル好き」の人がいるのですが、音楽の話になると「メタルこそが!」と言って、やたら他人の音楽趣味、ポップやアート系なロックを小馬鹿にする排他的な態度をとるので少々腹に据えかねていたのですが、mikotomio様のような広い視野と寛容さをうかがうと、あの男のレベルの低さがわかると感じました。

私は別に無理して苦手な音楽を聴こうというのではなく、基礎知識として「メタル」を理解したいと思っているのでとても参考になりました。
あと、私はカラオケはみんなで楽しくをモットーとしているので、ハード系の歌で場をハイにしてくれる人は重宝(?)しています。カラオケでシャウトすると気持ちいいですからね(笑)

お礼日時:2008/02/14 12:57

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