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「経済が国を超えてつながるようになると、政治が影響をうけます。そして実は国単位の社会や政治に制約を与えることになります」
という文章があったのですが、これについての理由がなく
何故だ?ともやもやしています。
これはそもそも本当のことでしょうか?もし本当なら・ありうる話ならば・・理由を教えて下さい。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

いくつか例示してみます。



たとえば、「国際金融のトリレンマ」とか「マンデル=フレミング・モデル」などと呼ばれる議論があります。すなわち、「資本移動の自由」「固定相場制」「金融政策の自律性」は、3つ同時に満たせなくて、どれか1つを犠牲にせざるを得ない、というものです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BA%E5%AE%9A% …

言いかえれば、経済のグローバル化による「資本移動の自由」を前提条件とするなら、「固定相場制」と「金融政策の自律性」のどっちを選ぶのか、各国が二者択一を迫られる、ということになります。たとえばEUならば、(域内での固定相場制からさらに踏み込んで)単一通貨ユーロを導入したのと引き換えに、各国が欧州中央銀行に金融政策を委ねてしまうことで、域内での資本移動の自由を確保している、という説明ができるそうです。

そのほかには「最底辺への競争」という議論もあります。グローバル化が進展すれば、租税負担や労働コスト(賃金水準とか社会保険負担とか)が高いと、企業や工場が海外に逃避してしまうおそれがあります。よって、それを繋ぎ止めるために、各国が「小さな国家」を志向して社会保障の縮減したり、賃金を抑制する労働政策を採ったり、という状態になってしまいます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%95%E8%BE%BA% …

ただし、こんなに単純な話でもない気がします。
■グローバル化が進んでいる割には、社会保障の縮減が意外と進んでいない。
■社会保障の縮減が進行したとしても、少子高齢化、低成長化、政府の党派性、など様々な要因が絡むので、その原因を「グローバル化による制約」に帰結させられるとは限らない。
■労働者の高い教育水準や良好な労使関係などが「大きな政府」によってもたらされるなら、高い租税負担や労働コストは、必ずしも資本にとってマイナス要因とは限らない。

以上のような「経済のグローバル化が一国の経済政策にもたらす制約」という点については、経済カテゴリーで聞いてみるのも良いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。グローバリゼーションについて少しは理解できるようになりましたが、全体的にどういう影響を与えているかの詳細については理解できてないので、困っていました。
結局、貧富の差がよりいっそう激しくなるような経済・政治状態があることで、悲しんでいる人々が沢山いるということでしょうか?

最底辺への競争という言葉ははじめて聞いたので、とても勉強になりました。資本主義になってから、競争が激しくなり、それによって勝てなかった人達は、皆辛い思いをすると思います。。

とても分かりやすいご説明有難うございました。

お礼日時:2008/04/02 13:56

ある国で経済問題がおきたりすると、他の国にも為替・輸出・産業進出など影響がでます。

するとある1国が全部政策実行はできなくなります。
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この回答へのお礼

早々のご回答有難うございます。「ある一国が全部政策実行はできなくなります。」というお言葉とても参考になりました。

お礼日時:2008/03/31 20:19

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