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ガンの治療法としては、外科手術療法、放射線療法、抗癌剤療法が三大療法として保険適用内で標準的にあるわけですが、その他として光線力学療法、ハイパーサーミア(温熱)療法が回数制限などはあるものの、保険適用できるかと思われます。

これに対して、活性化自己リンパ球療法は、治療費が1回当たり20~30万円(完全に保険適用外)となり、治療総額が、数百万円に及ぶようです。

実際に活性化自己リンパ球療法を体験した方、家族が体験した方から、その効果を教えていただきたく、質問させていただきます。できる範囲でいいのですが、病期がIIとかIIIとかIVだったのかとか、余命宣告月数・年数に対して実際はどうだったのかとか、治療暦とかも記載していただけたらと思います。

自己のがん細胞と一緒に培養しないとそもそも効果がなく、仮にそうしたとしても、がん細胞の変異に次々と対応し続けなければ効果が期待できないと聞きました。そのあたりの実体験や実感をお聞かせください。

また、樹状細胞療法の体験談でもかまいません。ガン代替治療のことを少し真剣に検討しておきたいと思っています。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんにちは。


私の母が現在活性化自己リンパ球療法を行っています。

これにつきましては仕事上、関わりのある事でしたので某大学の先生のご講演なども聞きました。
これによって少々の知識が身に付きましたので紹介させて頂きます。

まずリンパ球療法には大きく分けて3種類に分ける事ができます。
1、抹消リンパ球を抽出し、これを培養した後で体に戻す方法
2、浸潤部位からリンパ球を抽出し、これを同様に培養して後で体に戻す方法
3、NKT細胞活性化療法

まず1についてですが、
リンパ球の免疫作用は多岐に渡ります。
抗原提示された物質に対してリンパ球が結合しますが、それこそ生体内には枚挙の暇がない位の種類のリンパ球が存在します。
その中から特定のがん細胞をつぶすためのリンパ球も入っているだろうとの想定のもと、リンパ球を培養します。
つまりターゲットとなるリンパ球以外も一緒に培養するので後述の2と比較すると相対的に効果は低いと考えています。

次に2についてですが、
これは浸潤部位(がん細胞近辺では前述の特定のリンパ球ががん細胞と戦っており、つまりその戦場が浸潤部位になります)のリンパ球を抽出してきます。
そのため1と比較してターゲットとなるリンパ球を抽出し易く効率についても良いかと思いますが、特定の臓器から抽出する必要があり、それには外科的な手術を必要とする場合が多いそうです。
リスクも考えますと、2よりも1の方が容易である事がご理解頂けるかと思います。
その意味では確かに現行のがん細胞に対して効果がありそうな方針ですが、リスクが高いのが実際です。

3につきましてはまだまだ研究段階ですので臨床に実際に適用されているかどうかも定かではありません。

私の知り得るのはこの程度で申し訳ないのですが...
少しでもご参考になれば幸いと思ます。

この回答への補足

補足ではないです。
お礼欄で書きそびれたことを書かせていただきます。

>ターゲットとなるリンパ球以外も一緒に培養するので後述の2と比較すると相対的に効果は低いと考えています。

と記載していただいたとおり、低い効果であっても、この治療方法にすがりたいという家族の切なる気持ち(やさしさ、思いやり、愛情、真心など)を強く感じます。それゆえに、もっと効果的な手法を取り入れて、よい実績やエビデンスが出てくることを期待しています。

恩師や伯父たちをガンで亡くしていますので、さらなる医学の進歩を期待している者の一人として、活性化自己リンパ球療法には関心があります。ガンと戦う家族たちがこの療法を知り、医師と話し合った時にこの療法を鼻で笑うような医師たちを見てきた経験から、まだまだ十分な水準ではないのも事実でしょうが、家族の切なる気持ちを大事にしない事務的な(そしてインテリ科学者的な)反応にがっかりしたことがあります。

早く、効果を高め、保険適用になれるほどの治療法になることを切望しています。普通の臨床医は冒険をせず、責任追及されないように慎重のうえにも慎重に無難な医術を提供するだけなので、がっかりすることばかりです。病室には希望が見えませんでした。言葉無く、重々しい空気だけがありました。だからこそ、この療法に希望を託す人々があることを理解しているつもりです。

重ねて、書き込みいただいたことに感謝いたします。ありがとうございました。

補足日時:2008/07/26 09:33
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この回答へのお礼

書き込みいただき、ありがとうございます。
ご説明のとおり、一般に普及しているのは、「1」のみですね。
私の住む都市では、ひとつのクリニックのみですが、「2」や「3」はやっていないようです。

感受性試験でもリンパ球の抽出・培養でも癌細胞の変異に対応し続ける方策がはっきりしないと効果があるとは言えないように思います。この点が納得できれば、かなり魅力的な治療法だと思います。今後のさらなる改良に期待したいと思っています。

お礼日時:2008/07/24 20:19

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