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こんにちは。

現代の着物、特に女性の着物ですが、何であんなに帯の板とかマクラとか着物本体以外の部品をつけて着なくてはならないのでしょうか?着物をオシャレで楽しんでいる方は素晴らしいです。しかし、昔は今のように歩きにくい固められたような着方はしていなかったと思います。現代の着物姿ではとても走れませんし、慣れの問題とは思いますが生活しにくいです。
来年で私は成人式を向かえるわけですが、振袖を合わせるときもタオルを何枚も詰め込んで外からの見ためだけを重視します。それは写真に写るものだからしょうがないとしても、日常的な着物はもっとゆとりを持って着るべきだと思うんです。現在の着物は着慣れていないような私から見れば「来ている」というより「着られている」感じです。
着なれていない人には苦しい、且つ今のような見た目重視の、何処にもしわのない筒のような着付けをしているから、着物を着る人が増えず、洋服のように気軽に着ることはできないと考える人が大半だと私は思っています。

「もっと気楽に、着物はこういうものだという概念にとらわれずに自分の着たいように着る」という考えはよくないのでしょうか?例えば女性が男性のように着物を対丈で着て腰で帯を締めても私は全然構わないと思うんです。私はほんの少しだけ和裁ができるので、安土桃山時代の小袖の型をアレンジして、おはしょりがどうのこうのなんて考えずに、自分が着易いように、快適に過ごせるオリジナルの着物を自分で作りたいと考えています。しかし、この私の考えをただのコスプレ衣装でしかないと考える人は少なくないと思います。また、私のこの考えを、お茶の先生や着付け教室など着物に関係のある道で生計を立ててきたような方に邪道だなんて思われるのも、なんだかやるせないです。

「最初は大変だけど慣れれば大丈夫」という考え方が既に違うと思うんです。建設的な意見をまっています。

A 回答 (5件)

私は着物はよく着ましたが、日常着としての着物はもっと自由に着ても


いいのではないかというご意見はよくわかりますよ。若い女性向けに、
カジュアルに着物を着ようと提案している本もありますし
(KIMONO姫など)、遠藤瓔子さんという作家の方が「チープシック」を
コンセプトに、幅広い年代の方に、安くてセンスの良い着物を日常的に
着よう、というご提案もされていました。

ただ、日常着としての着物って発想が自由だからこそ、
かえって難しい部分もあるんですよね。

まず、補正については他の方も言われる通り、最近の若い人の体格や
身のこなし方が、着物が中心だった昭和の古い時代とは大きく違って
しまっているんですよね。帯も着付けもゆるくしている大正時代の
女性の写真を見たことがありますが、今の人より身幅も小柄で
小さななで肩だからこそ似合ってしまっているわけです。

身のこなしも、昔は着物で家事一切をやっていたのですから、
着物の特性に見合った身のこなしになるのは当然ですよね。
濡れてもいいような素材(綿など)でもです。
「着物に着られている」ように見えるのは、普段日常的に着物を
着ない人が洋服と同じノリで振る舞っているか、他人からぎゅうぎゅうに
締め上げられた着付けが着崩れたり汚れるのが怖くて、びくびく歩いて
いるせいもあるはずですよ。日常的に着て自分の姿を鏡でいつも
チェックし、外出にも慣れ、着崩れを自分で直せる方法さえ体得すれば、
着物に見合った身のこなしは自然とできるようになります。

それと、振り袖をちゃんと着なければならない理由は
「写真に写るから」ではありません。未婚女性の第一正装だからです。
日常着は文字通り「日常」に着るものだからこそ、自由に着ても
かまわないんです。正装は結婚式、祝賀会などかしこまった場所で
着るものだからこそ、こればかりは美しく着るのがマナーです。
皇室や世界の王族が晩餐会で着る白いドレス「ローブデコルテ」、
ハリウッドの女優たちがアカデミー賞授賞式などの式典で着るドレスに
匹敵します。ドレスだって着崩れていたら、その場の空気を崩してしまう
という点で印象悪いですよね。成人式が最近品の悪い場所になっている
とはいえ、自分が大人になったという節目を祝うものとしてちゃんと着る
必要があるわけです。私だって、他人の結婚式出席の際は
着付けの方にお願いし、補正をしてもらっています。

ただ、着物を着ない人が最近増えたせいで、お金が手っ取り早く儲かる
成人式や卒業式、お茶や華道などの、値段も格式も高い着物ばかり
提案して売りつけよう、というのが大手の着物屋の悪いところですよね。
日常的に着物を着たい人は多くいるはずなのに、そこまでニーズを
拾いきれてないんです。そういう着物屋の広告を見ると、それこそ
あなたの言う「見た目重視、しわのない筒のような着付け」の着物の
写真ばかりになってしまう。そうなると、普段着ない人は
「着物=値段も格式も高くてとっつきにくいもの」
と誤解してしまう。それが現状だと思います。

型破りで自由な発想を持っている著名な歌舞伎役者さんも、自分の親族に
「型破りをしたければ“型”を知らないと、本当の意味での“型破り”
ではない」と教えられたそうです。つまり、基本や伝統の良さを
把握したうえで、それをベースに自由な発想を広げていかないと、
おかしなものしか生み出せないということです。

お茶や着付けまで行かなくても、浴衣やネットで売られている安い小紋
(“洗える着物”として売られているものもたくさんあります)で
十分ですから、自分一人で着付けができるようにしてみましょう。
昔の人は一人で着ていたし、着付けの本もあるから独学で結構です。
日常的に何度も着て外出するなど、とにかく普段から着ないと
自分も「着られている」状態になってしまいますよ。

それと「コスプレ」にしないためには、洋服同様コーディネートの
センスを徹底的に磨くことです。着物は日常・非日常それぞれ用の
「格」も細かく決まっていれば、季節によって素材や作り方も違うし、
帯や着物の柄にも季節や意味があります。布地そのものにも、葬儀用の
細かい模様が織り込まれているものなど、作り直しやアレンジだけでは
どうにもならないものだってあります。
また、お花見だからと行って、桜の柄の長着と帯に帯留めをつけて……と
全身桜柄にしたら、やぼったいことこのうえないです。
オリジナルな着物を最初から作ってしまうのではなく、まずは着物の柄や
素材、織り方の基礎知識を知る、そのうえで、センスが良い人の
コーディネートのコツを知り、自分に似合う色や組み合わせを
徹底的に研究してセンスを磨くのが先ですね。

対丈は、そうやって着ている人を見たことがありますが、やはり体型と
センスがカギになってしまう着方だと思います。それこそ着付けに
気を配り、ヒモをしっかりつかわないと、前(特に胸のあたり)が
開いてきたりします。おはしょりを意識させない見せ方として、
柄や帯の工夫も必要ですね。

その他「普段着の着物」でネット検索をかければ、ネットを中心に
日常的に着ようという発想で活動している方もたくさんいますし、
そういう方向けのショップ(ネットも含む)もいくつかあります。
上記の遠藤さんについては賛否両論あり、最近では「チープシック」から
路線を変えてはいますが、着物の基本やコーディネートについては
参考になると思います。サイトより「きものであそぼ」というタイトルの
本がおすすめですね。他にも有名なところでこういうのがあります。

http://www.kimonodeasobo.jp/tyosaku.html
http://gofukuyasan.com/
http://www.kururi.net/

蛇足ですが、どんなにセンスよく着られるようになっても、若い人の
着姿にケチをつけたがるオバさんと戦う根性は身につけますよう(笑)。
普段自分は着ないくせに、オバさんのガンコな頭の中は
「若い子は可愛いものを着るべき」「乱れた着付けはありえない」という
固まった考えで占められています。そして、少しでも乱れがあると
すぐ声をかけたり人の了解を得ないで勝手に着物をつかむんです。
本当に崩れていたらともかく、コーディネートにまでケチをつけ
つきまとわれたら、徹底的に無視しますよう。
だからこそ、センスを磨いて自身を持つのが大事なんです(笑)

この回答への補足

リンクありがとうございました。参考にさせていただきます。

補足日時:2008/08/04 01:26
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
>着ない人が洋服と同じノリで振る舞っているか、他人からぎゅうぎゅうに
締め上げられた着付けが着崩れたり汚れるのが怖くて、びくびく歩いて
いるせいもあるはずですよ。

パソコンの前で思わず頷いてしまいました。私も着物本体の着付けまではできるのですが、お太鼓は上手くできず手伝ってもらいます。しかし、人に手伝ってもらったのはやっぱり不安で、結局自分のできる方法で帯を最初から結びなおしたりします。
私は浴衣を着たときに襟元がはだけてくるのが嫌だったので表からは見えないようにスナップボタンで留めたりしました。これは襟元がはだけるのを気にしなくて良いように、着付けがしやすくなるようにと付けたものなので、ボタン自体は余計なものでも全然体の負担になりません。
センスは、これは徹底的に磨かないといけませんね。夏に雪結晶柄は涼しげで粋だと思います。見た目が良いからといって見当違いの(先取りは良いにしても)絵柄や色合わせを持ってきたり、垢抜けない感じを匂わせるのは私自身許せません。頑固なオバサマに取り囲まれてもこの色合わせが生地が云々と自信を持って反撃?できるくらい極めないと、中途半端に終わってしまうと思います。

お礼日時:2008/08/04 01:25

ANo.2です。


丁寧にありがとうございました。

今は着物の柄という点では、かなり斬新な
・・・今はやり?のデザイナーズマンションみたいな
たとえがおかしいですかね・・・。
柄の着物がいろいろでてますね~。
これはあくまでも古い着物の型で、模様だけを新しくした、みたいな。

体型の変化に即した着物、というのも、
格式ばった場でないなら、という条件付で、ありだとおもいます。
ユカタがもうすでにそういうのを取り入れまくっているのでは?
と思ったのですが。。。
やっぱりユカタは駄目ですかね。

着物となると、
http://cerebmarket.com/SHOP/g20463/list.html
こんな感じのも結構たくさんあるみたいですが、
こういうのはどうでしょうか?

あとは、最近よく聞くようになった「和ゴス」とか・・・。
解説するまでもなくゴスロリを着物にしましたみたいな着物?ですが・・・。

何かの参考になれば幸いです
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この回答へのお礼

再回答ありがとうございます。
斬新な絵柄は、着物の柄を見せるという着方にあっていてすばらしいと思います。着物がキャンバスのようになっているのでしょうね。
リンクありがとうございます。リンク先の衣服についてですが、うーん、どうしてもコスプレに見えてしまいます。日常に溶け込むような感じがあればいいのですが。和ゴスについては、私は着る勇気はありませんが、廃れていくよりはずっといいと思います。しかし、和ゴスはその方面の趣味に限定されているので、一般の人が気軽に着れるという訳ではなさそうですね。私がイメージしているのは、全くそのまんまではないのですが、スターウォーズの剣士?(すみませんよく分からないです)が着ているような和の形を残しながらも洋服に近い服・・・なのですが、他の人達から浮かないように、またコスプレに見えないようにするかが悩みの種です。

お礼日時:2008/08/05 10:45

様式や伝統にこだわるなら、きつくてもきちっと、その流派に合わせるしかないでしょうね。


で、多少のアレンジならともかく、それを逸脱するとなれば、ただのオリジナルになるというだけで、それ自体が問題あるというわけではありません。

ただ、最初に言った様式美ということは決まりですから、それなりの格式の場にでることは、オリジナルでは難しいでしょうね。それは、たとえば、男性がスーツなのにネクタイしないようなものですし、カクテルドレスのように装い方に幅があるものでもないでしょうし。

まあ、でも、今でも、日常的に着物着られてる方は、そんなにかしこまった着方はしてませんよ。そもそも、そこまで体形的ににあわない方は、無理して日常で着てないでしょうし。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
格式の場は自分のファッションショーの場ではないということですね。自分の主張を分かってもらう前に非常識な人間として扱われると思います。私は今はまだ勉強の途中ですが、着物の生地や文様や色合わせを沢山学んで、全くのオリジナルではない、日本人が今まで積み上げてきた文化を土台にした上での、新しいかたちの着物を作ってみたいと思っているのです。

お礼日時:2008/08/05 10:35

昔の人は現代の若い子よりも、背が低かったんですよね。


統計とってみても。
戦争も終わって、たくさんいろんなものが食べられるようになった。
食生活の欧米化ってやつでしょうか、
まぁ、理由はそんなとこでしょう。

体型も比例して、胸は大きく、腰は小さくなってったわけです。
要は、前は寸胴だったんですね。
だから、昔はタオルとか詰めたり、見た目装備をしたりしなくても、
美しく着物が着られたと聞きました。

>着なれていない人には苦しい、且つ今のような見た目重視の、
>何処にもしわのない筒のような着付けをしているから
この部分をする必要がなかったのかな、という気がします

それと、着物を日常的に着るということがなくなり、
洋服に合わせた動き方が癖になっていますよね。
身振り手振りも大きく、大またで歩く。

和服では、基本的に内股、ちょっとおしとやか気味に。
そうしていれば、何の苦労もなく着ていられます。

多分、慣れもそうなんでしょうが、「着物を着るのが下手になった」
ここが大きいと思います。
だから、きっちりタオルとか詰めないと、簡単に着崩れてしまう。
そして、着付するほうも、下手な人がたまにいる。

今25歳でまだ結婚していないので、振袖しか着ていませんが、
和服を着たなんて袴を入れても10回ないですね。。。
でも、着物は上手に着れば、確かに着るのは面倒になってしまったけど
一度きてしまえば何の問題もないかなぁという程度でした。
走れないっていうのも変ですね。
全力疾走なんてそりゃ出来ませんが、小走り程度なら余裕で出来ます。

おはしょり云々は、元々、背が高くなっても着られるように、
親から子に引き渡していけるように、という
工夫からだったはずなので、ちょっとノーコメントにします。
自分も、母親の着物を着たりしてるので・・・
金持ちの現代人は自分に一着着物位買えば良いじゃないといわれると・・・辛い気も。

>女性が男性のように着物を対丈で着て腰で帯を締めても
絶対、胸が全開コースですが・・・
ブラウスのボタンとボタンの間から下着見えてるよーっていう感じで。
下にシャツを着るのも・・・ダサいかなぁ。

慣れれば良い、じゃなくて、
結局その形がいちばん美しい、のかなぁと思ってしまいます。
かわいいとか、そういうのは別の膝上着物に譲るとして。
っていうか、膝上の着物ってやっぱり変ですね。
ゆかたならかわいい、で通用しますけど。

この回答への補足

ありがとうございます。お礼は他の回答者の方と一緒に付けさせていただきますね。

補足日時:2008/08/02 09:25
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この回答へのお礼

かいとうありがとうございます。
確かに着物の柄を美しく見せるためには補正をするほうがより綺麗に見せられますし、生活環境の変化で体型が変化してきました。晴れ着は日本の立派な伝統美です。それに文句なんて一つもありません、ただ、着物の形は昔の日本人の寸胴な体型に合わせられて作られたもので、今の日本人の体型に合わなくなってきているのは事実です。だから、今の日本人の体型に合った新しい着物の形が出てきても良いのでは、と思うのです。それはウエストが細くなったから、帯の部分を締め上げればいいという単純なものではなく、今までの着物の文化を壊さないように、否定しないように、でも何か新しく時代にあっている、そのような着物を作りたいのです。胸が全開コースに関しても、ただ男物風に着るだけではそうなってしまいますが、裁ち方を変えたり、昔の時代にはなかったボタンなどを使えば改善できると思います。そのように工夫しても、苦しくなく余計な紐などを巻かなくても良い、現代の日本人のための新しい着物を作りたいのです。

お礼日時:2008/08/04 01:05

全くその通りなんですけどね。

ミニやゴスロリの浴衣は最初は話題になりましたけど、今年はどうでしょう?

着物の変化は生活の変化でもあるので、今の生活に全くついていっていないんです。
まずイスの背もたれ。帯に邪魔ですよね。20年ほど前まで和装のおばあさんって帯が崩れるのでバスとかで後ろ向きにイスに正座している人がいました。洋式トイレも難しい。

で、帯を前結びにすればいいかというと、江戸初期に花魁がすでに開発しています。売春婦ですし、傾き者。目立つことだけで開発したところが今のヤンキーファッションのような存在だったので一般人からするとダサイ。結局400年間普及しなかった若者文化なのです。
織田信長は女物の小袖を好んだという逸話もありますが、新しいものを作るというのは、そういうこと。人が憧れなければただのコスプレ衣装なのです。

>「最初は大変だけど慣れれば大丈夫」
も最初というのは礼儀作法の最初の事。正座が美しく見える背筋の通った姿勢では苦しくないんです。それを習得すれば大丈夫という意味なのですが、今の日本人は正座なんてほとんどしないですからね。イスじゃ背筋が伸びないし。
だから着物と礼儀作法の教養を一緒に習ったわけです。お茶やお花の道は礼儀作法こそ神髄ですから、着やすいとか快適では勉強にならないのです。

そういった文化性と合理性に説得力のある着物を創作して400年くらいすれば結果がわかるのかなぁ?
新しい着物を考えることはいいことだと思うのですが、ぜひそういった文化に即した理論というのも織り込んでください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
礼儀作法は日本人の美徳だと思います。質問の際にお茶の先生が云々という例を出しましたが、もちろん作法は日本の伝統的な文化なので、昔の様式をあえて崩そうとは少しも思っていません。私が表現したかったのは普段着としての着物について、その道に通じている方でもそうでなくても、言い方は悪いですが着物とはこうあるべきだと、こちらの考えを聞く耳もたずに決め付けるかもしれないというのが悲しいということです。言葉足らずですいません。和服の形は常に進化しつづけてきました。それならこれからの時代にあった着物が生まれてもいいはずです。今すぐには理解されなくても、400年ほど経てば、ひょっとしたら定着してしまっているのかもしれないのです。

お礼日時:2008/08/04 00:50

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