No.4ベストアンサー
- 回答日時:
使用目的が違うので、直接比較するのは意味がありません。
少し噛み砕いて説明すると、F-22やF-15は強力なエンジンを2機搭載し、F-35やF-16は1機積んで小型の機体を作っています。
車で言えばクラウンとカローラ位の「格の違い」があります。
年式の古いクラウン(F-15)と最新のカローラ(F-35)を比べると、エンジンが大きい分たくさん燃料を積んで、遠くまで行くのに適しているのが前者です。
一方、新しいカローラのインパネや電源が最新のカーナビやオーディオ等の装備に対応しているのと同様、F-35は最新の電子機器を装備できます。
現代戦では電子機器(情報処理)の性能が戦局を左右することが多いですが、日本の場合、島国で、国土が細長いという条件があり、足が短いと最悪「海にドボン」という可能性があります。
その点で、「長距離ドライブ」に向かないF-35やタイフーンには難が在るわけです。
飛行機は空を飛ぶ事で遠いところに速くつく事を目的とした乗り物です。
で、戦闘機はこれを阻止するためにより高く、より速く飛んで相手のところに駆けつける事を要求されます。
その戦闘機を相手にして航空支配を確立するには、「最高の速さと上昇力」が要求されます。
F-22やF-15の圧倒的なパワーは軽い機体や射程の優位とあわせてそれを実現するためのものです。
しかしいかんせん値段も圧倒的になってしまいました。
アメリカは国土が非常に広く、飛行機もたくさん飛んでいます。
空の安全の確保のためには非常事態が発生したら、電話一本で宅配ピザのように直ちに駆けつける必要があります。
そのためには国土のあちこちに基地を置いて、宅配ピザのように近場から急行するのが一番ですが、アメリカ全土を満遍なくカバーするには音速機でもで2500機以上の戦闘機が必要になります。
高価なF-22やF-15でそろえるといかなアメリカでも破産します。
そこで、戦闘機の相手は少数のF-22やF-15にまかせて、残り9割は安価なF-35やF-16に任せるという戦略をとっています。
まとめると
・遠いところに速くつくという飛行機の基本性能では、F-22>F-15>F-35
・射程や電子機器等を含めた戦場支配力ではF-22>F-35>F-15
F-15とF-35の評価はそのどちらを優先するかで違ってきます。
そして島国日本では前者のプライオリティが大きいことを忘れてはいけません。
No.3
- 回答日時:
スペックの羅列をしても意味がないので、ちょっと質問の本筋から外れることを先にお断りしておきます。
たぶん今回の質問は単に戦闘機の性能比較というより、将来的に日本の空自がどちらかを装備した場合のことを想定されていることがかなりの部分あるかと思います。
F35とF22を比べてみれば、たしかにF22の圧倒的なパフォーマンスの前にF35はかすんでいくだけであり、同列にしてどっちが強いかという評価も意味のないことです。それにこの話題はすでにかなりの回数を専門誌が取り扱っており、それなりに論議は熟成した感があります。
私自身の意見としては、借金してでもF22を買え!なんですが、いまのところ明確な結論は出てはいないものの、ラプターの入手は90パーセント不可能ではないかと考えます。あの海自のイージス情報の漏洩さえなければ、不可能なパーセンテージがあと2,30パーセントは下がっていたかもしれませんが…。
さてF35の性能自体の評価ですが、たしかにその設計コンセプトは素晴らしく、いまだに実戦配備にもたもたしてはいるものの、よくぞここまでたどり着いたものだと思うばかりです。オスプレイの例を見ても感じるのですが、軍事や兵器開発に関するアメリカという国の底力のすごさや、メーカーや米国防省の粘りには感心します。でも褒めるのはここまでです。私は今回のF35は全てのタイプにおいて、平凡な航空機で終わる確率が極めて高いと予想しています。いわゆる典型的な「二兎を追って一兎をも得ず」ならぬ、「三兎を追って一兎をも得ず」で、中途半端とさえ言っても良いかもしれません。
その理由に関しての詳細はあまりにも長くなりますので控えますが、専門誌や軍事評論家(まともな評論家のみですが)の評論を読めば、その行間に時折見え隠れしているはずです。ただし高性能ではないですが、役立たずとまでは言いません。それなりに使える航空機として暫くは存在するでしょう。では日本は空自はどうすればいいのか?F4はもう飛ばすのもかわいそうだし、F2もまともな将来設計の出来ない防衛省には珍しく、予定生産機数を大幅に削減して完全に見放しているし、F15も多少の手を入れて延命措置を施してはいるものの、やはり基本設計の古さには勝てずにいます。でもFX選定はもうこれ以上伸ばす訳にはいきません。
よくよく考えれば、F22は当分のあいだアメリカ空軍にしか存在しません。これに匹敵するような航空機が日本の仮想敵国、つまりロシア、中国、北朝鮮などにあるでしょうか?(韓国も入れていいかもしれませんが、さすがに仮想敵国呼ばわりは剣呑かも…)
ロシアは現在持ち慣れない大金にすっかり目がくらんで、世界中に金持ちぶりを見せびらかすことにしか興味はなく、軍備への投資はいまだに後回しで、各設計局も二番煎じ的な航空機開発でお茶を濁す程度で、総合的には第4世代と呼ぶのもちょっと辛い状況です。中国人民解放軍空軍は最近最新鋭機(中国自称)を開発して多少の活況を呈してはいますが、よくよく見れば痛々しいばかりのコピーとツギハギで創作した代物ばかりで、現状は第3世代から第4世代への移行期と呼んでも差し支えない状況です。北朝鮮に至っては空軍パイロットの平均飛行時間が先進国の10分の1にも満たないお寒い状況だということで、現状の説明の代わりにはなるかと思います。
つまり今現在日本を取り巻くこれらの問題児が、すぐに日本へ航空機を駆って悪さをする懸念はかなり薄いということです。とはいえつねに警戒を怠らず最新戦略や軍備を模索して、他国より先進の兵器を装備することなどが仮想敵国への暗黙のプレッシャーとなることは世界の常識ですので、空の守りのアップデート化は怠ることはできません。
ではどうすればいいか。私はそろそろMADE IN USAをやめ、他所様のおもちゃにも目を向けてもいいかと考えます。FXの選定候補としてF/18E、F22A、F15FXとともにタイフーンも挙げられていましたよね。私はタイフーンを選定すべきだと思います。(ただしこれにはアメリカが今現在日本からのオファーを拒否しているとおり、どこの国へも輸出はしないということを堅持していくという前提の下です)これまで日本はアメリカのスペックダウン化やブラックボックス化された航空機を甘んじて買い取ってきました。ここらでアメリカの軍需産業に多少の冷や水をかけてもよい頃だと思います。
何をしても日本はアメリカについてくるものだと高を括られているから、わけの分からない日系下院議員に三文決議を出されたりするような
舐められ方をされたり、グアムへの基地移転に関しての費用も必要以上にふんだくられるんです。たしかに米軍の存在は今でもこれからも重要であり必要不可欠です。しかしそろそろ対等な立場で付き合うことを日本も覚えるときではないでしょうか。
日本がアメリカ製の航空機をせっせと買い上げることは、米連邦政府にはびこるロビイスト議員や大統領そのものの懐具合に大きく関係しています。ここで欧州製の航空機を整備することでアメリカに思い知らせるんです。「やばいな、ちょっと日本をいじりすぎたようだぞ」って。
日米の関係は2年や3年で終わることはなく、まだまだ続きます。時には痛い目に遭わせることも今後の発言権に大きく関わってします。
たしかに欧州製の航空機を空自が運用することへの不安や不利益はあるかと思います。しかしここはタイフーンを装備することの利点を考えるべきです。まず価格がお手ごろ。マルチロール思想が確立されている。使いようによってはF2の後継役も果たせる。小型軽量で周辺設備への負担が少ない。なんと言っても超大型契約になるであろうこの決定に、EUはもろ手を上げて歓迎し、惜しみない技術援助や供与を約束する。さらにさらに、落日の感が強いアメリカ経済に引き換え、いまやアメリカを凌ぐ経済規模を誇るEUとの強いパイプが構築されるきっかけともなり、日本経済にも好影響が期待される、などなどです。
現実問題としてこれから近未来にかけて日本が他国へ侵攻することはもちろんありえないし、日本の空を仮想敵国の戦闘機や爆撃機が乱舞することもまず考えられません。それならタイフーンを買うことで浮いたお金で、まずAWACSをさらに増強し、パイロットの養成や錬度を高めるための費用に使い、海の守りに投資することも出来ます。なんと言ってもラプターを日本が買うのなら1機200億を楽に越えるはずですので、それでタイフーンなら2~3機は買えるので、日本の国防上の費用対効果的には大助かりです。
海自の最新汎用護衛艦一隻ならラプター3機、同じく最新鋭潜水艦ならギリで一隻買えるんですから、日本を取り巻く現実的な国際状況に備えるには、今は海への正面装備へ予算をシフトするのも一つの英断と言えるのではないでしょうか。さらには今後の国産戦闘機の開発に思い切ってつぎ込むことも出来ます。なんといっても日本は過去、世界でも指折りの航空機開発の歴史を持っているのですから、その秘めたるポテンシャルを引き出すことは可能です。
以上、もちろん素人考えですのでいろいろと突っ込まれることは覚悟しておりますが、こんな考え方もあるということで長い回答になったことをお許しください。
No.2
- 回答日時:
F35ライトニングIIと一口に言っても、CTOL(通常離着陸)型のF35A、STOVL(短距離離陸垂直着陸)型のF35B、CV(空母搭載)型のF35Cと3系統あるので、一概には言えないんですが・・・
F22はステルス性優先の設計により、他の戦闘機を圧倒する能力を持ち、「航空支配戦闘機」を標榜しています。しかし、その高度な先進技術故、輸出も困難で、生産数が限定され、高価な単価が調達の障害として、空軍の要求数が満たせないことが必至となっています。
また、高度なステルス性を維持するため、携行できる武装に制限があります。
一方でライトニングII系統は、最初から「パートナー国家」として共同開発国を想定しているので、採用可能国が多く、調達単価が安価になることが期待できます。
さらに、F35には、設計段階から高度なマルチロール性も織り込まれているため、任務の多様性においてはF22に勝ると言っていいでしょう。
また、兵器は優秀なものが少しだけあるより、多少見劣りしても数が揃うことを優先すべきです(程度によりけりですけど・・・)。
あと、F35採用国が相手にするのは、Su-27フランカーシリーズ以外は、旧式のMig、スホーイ戦闘機でしょう。そういった連中を相手にするのにはF35で十分、F22はオーバークオリティでしょう。優位に越したことはないけど、コストパフォーマンス的には・・・
No.1
- 回答日時:
回答というよりも意見としてお聞き下さい。
ラプターとF-35ではまずカテゴリー自体が違いますので(運用する国によってはミニラプター的な運用はすると思います)直接比較するのは難しいと思います。開発費用やサイズ、推力や推力比を見てもラプターのほうがずっと上と見て良いと思います。F-35は多用途機であり、最大の違いはハリアーのようにホパリングできる事とステルス性ですが、比較するならばFA18ホ-ネットやF-16ヴァイパーだと思います。仮に米空軍F15-E編隊と欧州某国のF-35対空機仕様編隊と遭遇したとしても、ステルス性を除けばイーグルは同等の戦いをすると思います。イーグルには最近大きな欠陥が発見されたとの報告もありますが、その機動性は決してF-35に劣るものではありません。「かなり良い」とは言えないでしょうね。勿論これは1個編隊同士という有り得ない状況の話ですけど、実際にはデータリンクシステムを含んだ他機種や各衛星を通した「先に敵を発見する合戦」になるでしょうから、この点においてもラプターやイーグルをサポートしているシステムは高いものがあります。F-35もこの点においてはスーパーホーネットのように高い敵感知能力を有すると予想されますが、冒頭に書いた通りカテゴリー違いと言っても過言ではありませんから、単体でも編隊でもラブターを落とす事は困難だと思います。イーグルの最新式の編隊ですら完全に勝つ事は難しいと思います。米海軍や海兵隊の最新式迎撃編隊でしたら勝てると思いますが。基本的にF-35は複数国とのパーツ共有でコストを落とし情報も共有する訳ですから、多用途機としての資質はありますが米国内でも国会議員に生産に重圧をかけられるほど多額で高性能なラプターですから、比較するべくもないと思います。イーグルは良いパイロットが乗ればまだまだ超一流機です。一対一の接近戦なら見てみたいですね。そして思うように開発が進まないF-35ですから、まだまだイーグルは活躍するでしょうね。もっと詳しい書き込みをしてくれる方がきっといると思いますので、皆で空想して楽しみましょう。ユーロファイターも絡んでくると面白いバーチャル空中戦になりそうですね。ちなみに私は日本の次期支援戦闘機はラプターしかないと思ってます。石破さん、頼みますよ!!お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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