映画のエンドロール観る派?観ない派?

最近食料自給率が40%を切っているとか言いますが、何故カロリーベースでの自給率を言うのですか?
自給率だから必要量に対する供給量の割合ではないのですか?また、需要と供給の割合ならどのくらいなのでしょうか?

A 回答 (6件)

日本では、もともとは生産額ベース総合食料自給率が使われていて、カロリーベース総合食料自給率が使われるようになったのは、昭和60年代の牛肉・オレンジ自由化交渉の頃からです。


http://www.jice.or.jp/report/pdf12/jice_rpt12_01 …

その当時、生産額ベース総合食料自給率は80%もあったので、農業保護正当化のために国民の危機感を煽るには都合が悪く、新しい概念を導入する必要があって生み出されたのがカロリーベース総合食料自給率です。

なお、カロリーベースにしろ、生産額ベースにしろ、全ての食品を合算した「総合食料自給率」という考え方自体が、農水省が考案した日本独特の概念です。

国際的には、食材の種類ごとの品目別自給率だけが使われており、他国では総合食料自給率という概念は存在しません。

ですから、他国のカロリーベース総合食料自給率というのは、この表の下部に「(資料)農林水産省「食料需給表」、FAO"Food Balance Sheets"を基に農林水産省で試算した。」と注意書きがあるように、農水省が勝手に試算した数字であって、各国政府が公表した数字ではありません。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/report …
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カロリー換算しようが、生産額で計算しようが、性質が異なり相互代替性もない食材同士を無理やり合算して、「総合」食料自給率を計算するという行為自体が、ほとんど意味のない行為ですよ。



だから、日本以外の国ではどこもそんな不毛な作業はしておらず、農水省が勝手に試算した数字以外には他国のデータが存在しないのです。

食材ごとの品目別自給率であれば、重量ベースでもカロリー換算しても数値は同じです。
国際的には、品目別自給率だけが使われているので、重量ベースで計算されます。
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日本人が食べたりんごの100個のうち、40個が輸入品だったとします。

ただし、国産のりんごは一個100円、輸入のりんごは一個50円だったとします。このとき、自給率はどう計算したらいいでしょうか。
生産額ベースであれば、100×60÷(100×60+50×40)=75%、カロリーベースであれば、国産でも輸入でもりんご一個あたりのカロリーは変わらないでしょうから、60÷100で60%です。

この場合、どちらのほうが本当の自給率と考えるべきか、ということです。

農業を産業の観点(経済産業省や外務省)で考える場合、自給率は生産額ベースで、食料安全保障の観点(農林水産省など)で考える場合、カロリーベースで考えるべきものでしょう。もちろん、生産量(重さ)で考えることも出来ますが、肉1kgと野菜1kgとを同等と考えるかどうかは難しいです。ですから、品目別では重量ベース、総合的な自給率というものを考える場合、カロリーベースというのは一つの考え方です。

とはいえ、自給率といった場合、単純に考えると、やはり100個のうち60個で60%と考えるべきだと思うのではないでしょうか。ですから、カロリーベースで考えることには一定の意味があります。

数字にはいろいろな意味と見方があります。その本当の意味を知って、正しく使うことが肝要です。逆に、ひとつの数字だけで考えることもまた危険です。私としては、生産額ベースで考えるほうがどちらかというと誤解を招くとは思います。
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必要量あるいは需要という量は、測定できません。


測定可能なのは、使われた量のみです。

価格ベースの自給率は、今年の小麦のように、大幅な価格上昇があると、まったく変わってしまって、どれくらいの危機が存在するかの評価には使えません。
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一口に「食料自給率」といっても、どの視点で見るかで算出方法が変わってきます。


例えば、カロリーベースだと「国民に必要な栄養価を、どれだけ国内でまかなえたのか」という観点から算出されます。
一方、生産額ベースだと「国内で消費された食料のウチ、何割が国産品なのか」という観点からの算出になります。
そのほかに、品目別に自給率を出す事も同時に行われます。
例えば、米なら95%強、牛肉なら40%前後などなどです。
さらに、家畜製品については、ここに「飼料」が国産品か海外産品かでも自給率が変わります。
例えば、ほぼ100%近い自給率のある「鶏卵」も、飼料自給率で言うと10%に満たない値になります。

・・・と、自給率の換算の仕方は色々あって、気をつけないと「結論を補強したいための空論」になる可能性が大きいのです。
なので、通常は色々な数字をつきあわせて精査していく手順が必要なのですが、マスコミはそんなことは煩わしいのか、「(カロリーベースで)食料自給率が4割を切った」と危機感を煽ってるのです。(その方が数字がとれるから)
とはいえ、日本の農政も転換していかなければならないのは事実なので、官僚と国民のお尻をひっぱたく効果はあると思いますけどね。

参考(平成15年の値)

カロリーベースの自給率

国民1人1日当たりの国内生産カロリー(1.029kcal)÷国民1人1日当たりの供給カロリー(2.588kcal)×100 = カロリーベースの自給率(40%)


生産額ベース総合食料自給率

生産額=価格×生産量で個別の品目の生産額を算出し、足し上げて一国の食料生産額を求める

国内の食料総生産額(10.6兆円)÷国内で消費する食料の総生産額(15.2兆円)×100=生産額ベース総合食料自給率(70%)
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生産額ベースの統計もあるのですけどね


http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html

センセーショナルな話題としてはカロリーベースがもっともよいのでしょう。
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