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分子の構造を決定するのに使える方法として
紫外可視吸収スペクトル、赤外吸収スペクトル、ラマン分光法、マススペクトル、NMR
があるということは聞いたり習ったりしたのですが、他に何か方法はあるのでしょうか?どんな些細なことでもいいので教えてください。

A 回答 (4件)

もう出る幕は無さそうな気もしますが、「どんな些細なことでもいいので」ということですので、参加します。


どうも質問の対象は有機化合物らしいように読めるので、それに絞ってお答えすると、
 確かに、大きな単結晶が取れるならX線結晶構造解析すれば一発ですが、それができないことが多いのも確かです。
 純品が数mg~数10mgも単離できればプロトン、カーボン、2次元などのNMRを測定し、質量分析、IRで構造推定していくことになりますが、
 
微量不純物の構造決定などの場合、純品を単離することが困難なこともよくあります。その場合、まったく想像もできないような化合物が対象なら、手も足も出ないこともありますが、たとえば対象が「残留農薬の何か」など、ある程度絞られている場合は標準品との比較で当たることがあり、よく使います。農薬データベースなども市販されているようです。
 また医薬品製造の副生成物が対象なら、考えられる副生成物の標準品を実験室で合成し、これがターゲットとHPLC等で一致するかどうか調べます。かなり手間がかかりますが。

この場合、GC-MS、LC-MSなどが役に立ちます。クロマトで分離して分子量を調べる訳ですが、LC-MSnを使うとさらにMSのフラグメントを2次、3次と分解して追って行けるので、得られる情報が多くなります。

最近はTLCのスポットをかざすとそのスポットの質量分析ができるというTLC-MSという機器も出ているようです。日本電子(JEOL)だったか。

昔は電子機器が無くて、元素分析と融点だけが頼りだった、と学生時代の恩師はこぼしていましたが。
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一般的な有機化学の構造決定に関する問題であれば、もっとも汎用的なものがNMRであり、もっとも確かな方法がX線結晶構造解析だと思います。


もちろん、マススペクトル、赤外吸収スペクトルが有効である場合もありますし、物によっては、紫外可視吸収スペクトルも有効でしょうが、それらで、構造の微細な部分まで見るのは無理でしょうね。
ただし、上記の内容は一般的な有機化合物の場合であり、無機化合物や特殊な有機化合物にも適しているとは限りません。
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一番強力と言えば「中性子線回折」になります。


ごく簡単な分子の場合、マイクロ波分光が最も信頼度が高いです。
もちろん計算と突き合わせるわけですが、回折法でも同じ事です。
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一番強力なのは、X線結晶構造解析でしょう。

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