No.2ベストアンサー
- 回答日時:
1.金利の長短の関係
・縦軸に金利水準、横軸に金利の期間をとり、期間別の金利水準をつないだグラフをイールドカーブといいます。このイールドカーブの形状がどのようになるかを研究するのが「金利の期間構造論」という分野です。
・期間構造論には「純粋期待仮説」と「市場分断仮説」、「リスクプレミアム仮説」などいろいろな主張があり、どれが正しいという結論は出ていません。
・ただし、一応景気が上向きのときはイールドカーブは右上がり、景気が悪化するときは全般に水準が低下し、かつ平らになる傾向があります。
・債券価格と金利の逆相関は期間の長さと関係ありません。数式上の関係です。
2.為替と金利の関係
為替レートの変動は短期的には自国と外国との金利差で決まります。自国金利より外国金利が高くなれば外貨で運用した方が儲かりますから外貨需要が高まり自国通貨が弱くなります。逆の場合なら逆になります。ですから一概にイールドカーブの計上が右上がりとか平らとかいうことと対応はしていません。機関投資家(銀行や保険会社)は金利の長短差、内外差の双方を常にモニターしていて、有利な裁定取引(サヤとりですね)をするよう資金を移動させています。
この回答へのお礼
お礼日時:2009/01/31 11:37
早速のご回答ありがとうございました。金利を中心にして、ある場所での時間方向の差はイールドカーブであらわされ、ある瞬間での空間方向の差が為替に反映されているということが大変良くわかりました。イールドカーブが右上がりだからと言って、そこの通貨が今買われることは無いということですね。
No.1
- 回答日時:
日本の金利が下がる。
じゃ、アメリカで運用しよう。↓
円売りドル買い=円安(為替相場の上昇)
金利は、基本的には同じように連動します。
でも、短期金利といった場合は日銀の無担保コールレートすなわち「政策金利」を指すので、長期金利とのタイムラグはあるかと。
ちなみに、長期金利とは「10年物国債利回り」なので、債券価格と長期金利の逆相関は確実に存在しますね。
どちらかといえば
長期金利と債券
短期金利と為替
という対応関係が強い相関を持ってると思われます。
でも、市場のその他指標を踏まえた総括的な判断が何よりも重要です。
余談ですが、物価と利子率の間にも強い関係があります。
購買力平価説
金利平価説
国際貸借説
あたりを調べてみると僕なんかより明瞭に把握できるかと思います。
「金融大学」というサイトがお勧め。
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