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日曜以降、高速で進軍する映像がなくなり、ユーフラテス川沿いのサマーワやナシリアで戦闘のニュースが入るようになりました。いずれ渡河はしなくてはなりませんが、ここにきて進撃のニュースが途絶えたということは、渡河を企図してどこかで集結を図っている兆候ではないでしょうか。サマーワなどでの戦闘も西岸の目をつぶしている作戦のように見えます。ナシリア以南は湿地帯ですし、あまり北に上るとイラク軍の中心に近づき橋頭堡の安全が難しくなります。油田地帯を押さえるためにもこの辺で渡河する必要があるでしょう。なるべく目につかないようにするためにもサマーワとナシリアの間を渡河する可能性が高いとおもいますが、どう思われますか。

いままでの映像でも渡河器材の映像が極めて少ないのは意図的に隠しているような気もします。

私がイラク軍の指揮官なら、集結していそうな西岸の地域に捜索隊を向けます。仮に接触して全滅しても、発見の報告を入れれば渡河地点を東岸の部隊に知らせることができます。米英軍にすれば発見をさけるためにも数日中の早い時期に渡河を始めるのではないでしょうか。

A 回答 (3件)

応急渡河とは、統制を分権してそれぞれの攻撃正面ごとに渡河する方式を、周密渡河とは、統制を集権して計画的に行う方式を指します。

迅速に渡河を開始する必要がある場合は前者を行いますが、これが困難な場合は後者を行うのが普通です(渡河に要する時間は、必ず時も応急渡河が短いとは限らない)。

しかし、今回のように数個師団が行動するような大規模な作戦では、前進軸が一本といっても、それは例えば軍レベルでは一本という意味であり、その中には数本の師団レベルの前進軸が、そして更にその中に数本の連隊レベルの前進軸があるはずです。渡河作戦は、これらの師団以下のレベルで生起するのです。ですから、ある連隊の正面では応急渡河が、他の正面では周密渡河が、というように、それぞれの戦況に応じた方式が選択されるはずなので、一概にはいえません。

もちろん、渡河地点を解明して渡河部隊を叩くのは戦術の常識ですが、米英軍は圧倒的な空軍のエアカバーの下で行動しているので、イラク側としては叩きたくても叩けないのでしょう。
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この回答へのお礼

beenさんの回答はいつも詳しいですね。これだけの解説は他ではありません。ありがとうございます。

今回、参加している部隊規模は、よく名前が報道されるのは、第3機械化歩兵師団ですが、実際どれぐらいの規模なのでしょう。英軍も参加してますし、第101空挺師団の名前もでてますから、軍団なのでしょうね。

一昨日までの状況をみると進撃速度も速く、敵の抵抗も弱かったので応急渡河で各部隊が個別に渡河をするかとおもいましたが、近日、イラク軍の抵抗が強くなってきたようですので、今後は周密渡河が主になりそうですね。

確かに制空権を奪われているのはイラク軍としては厳しいと思います。渡河などの戦術面もそうですが、しばらくすると第4歩兵師団が南に回って、戦闘に加入します。なんか日露戦争のバルチック艦隊みたいですが、イラクとしては本当は今の内に各個撃破したいのだろうと察します。

お礼日時:2003/03/24 19:28

米国正式にユーフラテス川の渡河を発表しました。



参考URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030323-00000 …
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この回答へのお礼

私も昼ごろの報道で知りました。しかしいずれにせよ既存の橋だけでは足りないのでいくつか架橋すると思います。
既存の橋を得たということは、橋頭堡を背後から支援できますから、突撃渡河も必要なくなるかもしれません。

お礼日時:2003/03/23 18:10

第一線部隊の前進が滞っているのが事実と仮定すれば、渡河準備は一つの可能性として考えられます。

しかし、米軍の戦術から考えれば渡河地点は各部隊の前進軸ごとに設定するとともに、浮橋などを使用した渡河設備の構築は、浮航・潜水によって渡河した第一線部隊によって渡河地点の安全を確保した後で行うと考えられます。

渡河器材の映像が少ないのは、単に、ジャーナリストに基本的な知識が欠如しているため不思議な形をした装備の使用目的や重要性を理解することができないからと推測しています。渡河器材は隠すにはあまりにも大きく、かつ、大量ですから。

なお、イラク軍が英米軍の渡河地点を解明できたとしても、渡河前後の戦力分離に乗じて英米軍を攻撃する戦力があるか極めて疑問です。当然、見ていると考えられますが、これを阻止することは考えていない(諦めている)と思います。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございます。

前進軸毎に設定するというのは、応急渡河ということでしょうか。私は今回の動きを見て周密渡河のように思いますが、周密渡河ならなおさら第一線部隊による突撃渡河を行うと思います。報道を信じる限り南方からの進撃の前進軸は個別の目標への攻撃を無視すれば一本のように見えます。いずれにせよ北上するにつれて抵抗が強力になるとすれば、この当たりに橋頭堡を設け、両方の河の中間に補給所を設けるのが安全でしょう。

渡河地点の解明ができたとすれば、それが一部の部隊による限定的な作戦としても大きな痛手を負わせる機会に違いありません。諦めるには勿体ないのではないかと思います。

戦争ジャーナリストっておたくかと思ってましたけど、結構しらないものですね。

お礼日時:2003/03/23 11:43

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