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 小学校5年生の理科観察です。児童から質問されましたが明確な回答が得られず、困っております。

 実際に観察に使用しているのはかぼちゃですが、他のウリ科の植物も同一株に雄花、雌花が分かれて存在しますよね。それに対してアブラナなどは一つの花におしべ、めしべが存在します。
 どちらも虫媒花ですし、おしべ、めしべが同一の花にある方が受粉の効率がいいように感じるのですが、雄花・雌花に分かれることでのメリットはあるのでしょうか?

A 回答 (5件)

>逆に同一の花におしべ・めしべがあることのメリットは何ですか?



1つの花に両方が揃っていても受粉を避ける仕組みがある、という意見が多くあるようで、たしかにそういうものが多くあることは事実です。しかし、そうでないものもまた多くあることも事実です。たとえば私たちが主食にしているイネは、ほぼ100%自家受粉と言っても過言ではありません。また、閉鎖花と言って、花が開かずに自家受粉を行う(つまり100%自家受粉)というものも珍しくありません。

自家受粉のメリットは、他花受粉に比べて高確率で子孫を殖せることにあります。他花受粉では、結局受粉できずに枯れてしまうかもしれません。それでは元も子もないと思う(擬人的な言い回しですが)種類もあるわけで、両性花なら自家受粉も他花受粉も両方可能なわけです。

似た戦略としては、ヤマノイモのムカゴ、株が分かれて殖える(分けつ)、体の一部がちぎれて殖える(挿し木の原理で)というような無性繁殖があります(単細胞生物で言えば、細胞分裂による増殖もそうです)。

生物の生き残り戦略としては、手っ取り早く数を殖しながら、遺伝子のバリエーションも増やして行く、つまり自家受粉や他花受粉、無性繁殖を上手く組み合わせていくのが良い方法です。その戦略(割合)は生物によって異なりますので、色々なタイプの花があるわけです。
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この回答へのお礼

 再度詳しいご回答、ありがとうございました。

 情報をもとに自分でも色々と調べてみましたが、本当に色々なタイプがあり、これ、といった簡単な説明は難しいですね。今回はかぼちゃに限った話をして、興味を持った児童には自分で調べてみるよう促してみようと思います。

お礼日時:2009/06/28 00:06

小学校5年生の理科の課題で扱える範囲に限局ますと説明は難しいですね。

有性生殖の意義、遺伝的多様性の確保という視点では、両性花でなく、雄花と雌花とに分かれることで、雌・雄の各配偶体が、時間的、空間的に隔離されやすくなります。これは両性花に比べで、自殖を避けやすい配位ということができます。

両性花であっても機械的・構造的に自殖を避ける面白いシステムに、イチジクとイチジクコバチの例があります。

植物の生殖様式は、無性的なものから有性生殖まで本当に多様です。
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この回答へのお礼

 ご回答、ありがとうございました。

 イチジクとイチジクコバチの話、調べてみました。さすがに小学校5年生には複雑で難しい話かもしれませんが、興味を持った児童には紹介してみようと思います。

お礼日時:2009/06/28 00:09

実は, 多くの植物で「同じ個体では受粉できない」というシステムができています. なので, 実際にはあまり効率は変わりません.


むしろ雄花と雌花に分かれていれば「同じ個体で受粉しないためのシステム」を作らなくていいからメリットがあるという考え方も成り立ちます.
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。

 生物の世界は、奥が深いですね…。自分なりに調べていくと面白いのですが、あくまでも小学生相手の説明となると難しいものです。

お礼日時:2009/06/28 00:02

自家受粉はあくまでも遺伝的にある程度離れた個体と受粉できなかった時の緊急避難的なしくみですよね。

遺伝的に離れた相手が見つからない場合は1世代は自家受粉でしのげた方が子孫を残せるチャンスが多いわけですが、離れた個体と受粉できるチャンスがあるのに自家受粉してしまう危険性もあります。ですからどちらが有利かは環境によると思います。動物なら本能で近親交配を避けることができますが、花はそうはいきませんから。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。

 また自分でも色々調べてみたいと思います。

お礼日時:2009/06/26 18:44

生物がわざわざ雄と雌に分かれて、交配によって子孫を殖す理由はご存知ですか?なるべく自分と違う遺伝子を取り込んで、環境の変化に対応する為です。

自家交配ばかりを繰り返すと、遺伝子がホモになっていくため絶滅しやすくなる、と高校で習いませんでしたでしょうか?現在の高校で教わる内容を知らないので、習っていないのなら「メンデルの法則」で検索してみて下さい。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございました。

 自分が高校で学んだ生物は理科Iのみで、専門では選択していません。授業でもメンデルの法則についてはさらっと流した程度でした。

 ただ、別のところで聞いた話で、同一の花におしべ・めしべがあってもその間で受粉がおこなわれる確率は低い(ご回答の理由の通り)、という話も聞いていましたので、他にも何か理由があるのでは?と思ったので。
 だとすると、逆に同一の花におしべ・めしべがあることのメリットは何ですか?(また稚拙な質問かもしれませんが。)

お礼日時:2009/06/26 18:40

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