No.1
- 回答日時:
可能性として、どこの銀河にも属せずに誕生した星(恒星)の存在は否定
出来ないと思います。しかし、どこかの銀河系(の重力)に引っ張られて
結果として単独星ではなくなる星もあるでしょうし、どの銀河系からも充分に距離が離れていれば逆にそこに星があることをほとんど探知する
ことができないでしょうから、結果として単独星の存在は確認できない
でしょう。
銀河系内に、恒星系に属さない単独惑星(または準惑星)は、間違いなく
存在します。
ちょっと考えても、惑星を持つ恒星が「寿命」を迎えて「消滅」すれば
一緒に消滅するものもあるでしょうが生き残る惑星もあるはずです。
実際、公転している平面の違いを考えれば、冥王星(準惑星)は太陽系と
同時に誕生したと考えるよりも、そのような太陽系外の天体が重力に
捉えられたと考えた方が合理的に説明できますし。
回答有難う御座いました。
確かに銀河系間の単独惑星の存在は確認できないでしょうね。
でも、素人感覚で考えるとビッグバン以降、互いに遠ざかる全ての天体が綺麗に銀河系単位にまとまって行ったというのが不自然に思えたのです。
お礼が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
銀河に属さない天体としてよいかどうかは判断しかねますが、銀河同士の衝突の際にいずれの銀河からも離れた位置にあるガス雲で星形成が起こっている例が知られています。
どの銀河にも属さない天体は、単独の恒星であったり、小さな星団であったりすると発見が非常に難しいので、例としては挙げられませんが、可能性はあるでしょう。
次に…「恒星系」とは恒星とそれと重力的に結びついた天体のことを言っておられるのだろうと推測しますが、恒星系という言い方はありませんので、ここでは「恒星間空間」において、特定の恒星に重力的に束縛されていない天体があるかどうかということに関して回答します。
この場合に考える天体は当然「恒星以外のもの」になるので、例はたくさん挙げられます。褐色矮星はそれ自身、その周囲に惑星がある可能性がありますが、恒星ではないという点でお尋ねの天体に当たります。ただし、以下もそうですが、「取り残された」という表現は実態と合いません。単独で形成されたか、放り出されたかですので。
この他、形成後に他の惑星との相互作用により「惑星系」から放り出された惑星、同様に恒星間空間に放り出された小天体は無数にあるでしょう。実際、太陽系起源と考えられる彗星とは全く異なる組成を持つらしい彗星が観測されたことがあります。このような天体は太陽系外からやってきたと考えるのが妥当でしょう。
蛇足ですが、冥王星は明白な太陽系天体であって、太陽系外の天体を補足したと考える根拠は観測的にも理論的にもまったくありません。
回答有難う御座います。
いろいろ細かく説明していただき感謝です。
したしながら、天文学について理解が浅いので、今一つピンとこないというのが正直なところです。
素人感覚だと、どうしても取り残された天体があってもよさそうに思えてしまいます。
勉強不足ですね。
お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
No.3
- 回答日時:
冥王星は、エッジワース・カイパーベルト天体の1つです。
海王星の外側に平面状に分布する小惑星天体の1つです。
数万年に1度地球に接近する彗星は、太陽系の果てを球殻状に分布する
氷のカケラが主成分の天体です。
いずれも太陽系内の天体です。
うしかい座のアークツルスは、太陽に対して非常に大きな相対速度で移動しています。しかも銀河円盤に対して垂直な角度で横切る恒星です。
現在地球から37光年ですが、100万年後は400光年の距離に移動してしまいます。
これらのグループは、過去に他の銀河で生まれ、銀河系と合体した矮小銀河の名残の天体と考えられています。
なお銀河衝突は、宇宙年齢から言えば頻繁に起こっており、
銀河系と230万光年離れたアンドロメダ銀河が、約50億年後何度もニアミスをくり返し、100万年前後には合体してしまうと、シミュレーション天文学では考えられている。
したがって冥王星にしても、アークツルスにしても、太陽系や銀河系の
通常の天体運動と考えられます。
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