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こんにちは。
よく「風景画は写真を見て描いてはいけない」と言います。
最近、あるテレビ番組で絵画教室の先生が生徒の描いた作品を見て
「写真を見て描いただろう」と言って、なぜかバレてしまったことがありました。

そこで、実際に見て描いた風景と写真を見て描いた風景とでは
何が違うのでしょうか?

A 回答 (3件)

あまりうまく説明できませんが…



人間の目は色々見えているようで、実は見ようとしているところしかピントが合わず、それ以外は視野に入っていてもあまり見えていないのです。
(話がややこしくなるので、視力は裸眼で1.5くらいあると想定します)

写真の場合は、写っているもののほぼすべてにピントが合っているか、ある範囲の距離のものにだけピントが合っているのどちらかです。(この範囲は絞り値で広くも狭くもできます)
前者をパンフォーカスなどと言ったりしますが、より絞った場合に得られる被写界深度の深い状態、後者を被写界深度の浅い状態といい、ある一点にだけピントが合っていて、背景がうんとボケている状態の写真など、とても印象的な画面に見せることができます。

人間の目は見ようとすれば、そこはよく見えるので、写真を見て描くのと同じように風景を描いているつもりでも、自分が描き込みたいところは細密に描け、あまり重要でないと思っているところは適当にボカして描いているのです。
写真を見て描いても、意識的にそういうことをするのは可能だと思いますが、そのつもりで相当作為的にやらないと、絵を見る目のある人にはバレてしまうと思います。

写真を見て描くのがすべて「悪」ではありません。
実際プロの絵描きさんでも(特に細密画を描く方に)写真を基にされる方も少なくありません。
しかし、写真を見て描くのならば、なぜわざわざ絵に描くのか?
写真を基に描いて、その場の空気感や匂いといったものをどれだけ絵に表せるか?(→炎天下にジリジリと太陽に照らされながら描いた絵と、そのような風景を撮った写真を見ながら部屋の中で描く絵が同じになるだろうか?)
また、写真は必ずしも凹凸や遠近を忠実に表せないことがあります。
(例→ティーカップ用のソーサー=真ん中にくぼみがある正円の皿を真上から見てくぼみがわかるように光線を当てて写真に撮り、プリントしたものを撮影した時と天地逆にするとくぼみが正しく見えないことが多いです。絵で同様に表現できているものはほとんどの場合そんなことはありません)

それらをわかった上で、あるいは描けるようになった上で、それを知ってて写真を基にすることは問題ありませんが、そのようなことをわからないで安易に写真を基にしても、真に絵が描けるということとは程遠いのです。
一見形はきちんと取れ、うまく描けているように見えますが、本当の意味で立体感や遠近感、そのものの感触や素材感を描けているわけではないからです。
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レンズを通すと必ず歪みが発生しますが、人間の目と脳はすごいもので、見た目の歪みを自然に補正して認識します。

写真をそのまま写せばレンズの歪みまで写してしまうので、わかってしまうのです。
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写真で見て描くと、遠近感とか、誇張の具合とかが「一定の度合い」で変化していくからわかるんですよ。


一番わかりやすいのが「ビルなどの建物」で、みんな「先すぼまり」になった写真をそのまま描いたりするんですよね(笑)。
これはもうバレバレ。
肉眼ではビルは先すぼまりになんかならない…そういう風に描くと「マンガ」みたいになっちゃう。
肉眼ならば遠くて見えないところは「描かない」です。

人間の目はズームレンズみたいなものなんです。
焦点距離そのものはかわらないけど「注視」することで、状態を細かに見ることができます。
穴を開けた紙を目から離したり近づけたりしているのとよく似てますね。
その情報を脳内で重ねて、全体像を把握してるんです。
これは「スキャナー」に似ています。

絵画を十分に勉強した人が、特別な意思の元に写真を使って描くということはありますし、効果的でもあります。
でも、基本がない人がそれをやるのは、基本の勉強には悪いことだと思います。
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