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ファイナルファンタジータクティクスに異端審問官という職業が出てくるのですが、
キリスト教やその他の宗教の中で、異端審問官というのは、実在したのでしょうか。
それはどんな仕事内容と権限をもっていたのでしょうか。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 異端審問で有名なのがスペインの異端審問ですね。


   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A% …
 
 他民族国家であるが故に、コンベルソ(カトリック改宗したユダヤ教徒)やレコンキスタ(キリスト教国による、イスラムに占領されたイベリア半島の再征服活動)に伴うモリスコ(カトリックに改宗したイスラム教徒)などを国内に大量に抱えていた為です。

 その激しさは、ローマ教皇インノケンティウス8世が2度にわたって回勅を発布し、スペインにおける異端審問の行き過ぎを批判し、被疑者への寛大な措置を願っている程です。

 なお、カトリックでは現在でも「異端」の規定があります。

* 教会法によれば洗礼後、名目上キリスト教徒としてとどまりつつ意識的・意図的に神の意志に対して反対するのが異端であり、これは信仰の諸前提から誤って導き出された神学的誤謬とは区別されなければならない.(新カトリック大事典編纂委員会編、「新カトリック大事典」、1996年)

* 今日では異端とは客観的意義に於いては狭義のカトリック教理に反する命題、又主観的意義に於いてはかかる命題の容認、或る天啓的信仰事項として(fide divina)、又は公教的信仰事項として(fide catholica)信ずべき真理の頑固な否定、または真剣な懐疑を指す(教会法 1325条2項).(上智大学,独逸ヘルデル書肆共編、「カトリック大辞典」、1940-1942年)

 それとガリレオ・ガリレイの地動説を異端として裁いた、ローマ教皇庁検邪聖省(過去の異端審問所)は、現在でも教理省と改称して存続しています。
 (ただし、検邪聖省は初期に「ジョルダーノ・ブルーノ」を火刑に処したりしましたが、やがて個人の断罪よりも著作物を中心とした思想の審議を主要な業務とする様に成ります。)

 なお、ガリレオが出版した「天文対話」を禁書として指定した、「禁書目録(Index Librorum Prohibitorum)」は1948年まで作成されました。
 (禁書目録が公式に廃止されるのは1966年)

 禁書目録があった頃のカトリック教徒は、自身が書籍を出版する際には、あらかじめ検閲を受け認可を得る事が慣例として行われていました。
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異端審問官は、本当に存在しました。


常設の役職ではなく、異端審問が開かれる時に、任命されました。
大帝は、ドミニコ会の修道士が任命され、被疑者が異端者かどうかを取り調べることが役目でした。
(異端審問における検察のような役目だと思ってください)
取調べの時に、拷問を加えることもありましたが、異端審問官が直接手を加える事はなく、配下が審問官の指示で行いました。
異端審問の場合、魔女裁判とは異なり、異端の事実を告白し、カトリックへの改宗を行えば、処刑されることはありませんでしたが、財産没収のうえ、追放刑になりました。
そのため、魔女裁判にくらべて、比較的裕福な人が、狙われる傾向がありました。
異端(カトリックからみて)審問という性格上、プロテスタント地域には存在しない役職で、そのかわりプロテスタント諸国では、魔女裁判が頻繁に行われました。
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