「試験に出る英文法」(森一郎著)という本に次の記載があります。
高校生の時それを読んで意味を解しかねたわたくしは、そこの所に、「わからん」と朱色で大書したのですが、いま大人になっていくらか英語の勉強が進んだ身でも、この説明は論理的な説明にはなっていないと思います。みなさんのご意見や感想を伺いたいのですが。
【引用】ここで、「The boy is happy. が正しく、The boy is happiness. が誤りであるのはなぜか」という問題を考えたい。
その理由は次のとおり。まず初めに、ふつうの形容詞は、連体的と叙述的の2つの用法を持っていることを念頭に置く。
そして、a happy boy が可能(happy は連体的用法)だから、The boy is happy. も可能で(happy は叙述的用法)、正しい文であると考えられる。
これに対して、a happiness boy といえるならば The boy is happiness も正しいのであるが、 a happiness boy は正しい言い方ではないので、 The boy is happiness. も誤りということになるのである。【引用終わり】
>a happiness boy は正しい言い方ではないので・・・証明すべき命題を、そのまま説明に使っている。これは論理的ではないですよね?
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>いま大人になっていくらか英語の勉強が進んだ身でも、この説明は論理的な説明にはなっていないと思います。
みなさんのご意見や感想を伺いたいのですが。おっしゃる通りです。まるで「俺がウソつきだと言えるのならば、俺が今言ったことはウソの可能性もあるが、俺はウソつきではないので、俺が今言ったことは本当ですある。」と言っているようです。
証明しにくいことを根拠に物事を判断することはできませんが、案外このような詭弁を弄する人はいるものです
それは、ドラえもんののび太が大事なものを地面の中に埋めて隠そうとする時にその目印として吹けばどこかに飛んでいきそうな落ち葉(または紙くず)を選ぶというエピソードと同じくらい愚かしいことです。
英語の話題に戻ります。お尋ねの問題は、普通は「少年」=「幸せな(状態)」と考えて「The boy is happy.」とします。
ただし、強調表現として「The boy is happiness itself.」と言うことはあるようです。この場合には抽象名詞の後に再帰代名詞の「itself」を付けること必要です。調べれば下記のような英文が結構出てきます。
--- Everybody agrees that she is kindness itself.(彼女がこのうえなく親切なのは誰もが認めるところ)
http://nishidam1.web.infoseek.co.jp/gra_7.htm
また、米国の漫画であるスヌーピーをきっかけに使われるようになった「Happiness is a warm puppuy.」という言い回しもありますので、英語って案外臨機応変なのではないでしょうか。言語においてはあまり石部金吉的な考えをしない方が良いのかもしれません。
http://www.geocities.jp/headbeagle2003/happines. …
ご参考になれば・・・。
ご回答有難うございます。例外的に使われる「itself」の場合までご説明いただき大変参考になりました。最近懐古的な趣味で受験英語の参考書等を漁っているのですが、森一郎先生は画期的な「出る単」の著者でもあり、ネット上でも高評を得ていらっしゃるので、大変期待して「英文法」を開いたのですが、質問文に書きましたように昔じぶんで書いた「わからん!」が目に留まり、これは教育者の書くものではない、と激しい幻滅を覚えたのです。この本もおそらく10万人以上の高校生に読まれたのしょうが、皆さん悩まず、適当に流したのでしょう。
No.6
- 回答日時:
補足ですが・・・
He is my happiness.
でもOKですよね。
第三者を持ってきて、その第三者からの目から
HE=(その人物にとっての)HAPPINESS
にすれば成り立つようです。
No.5のかたのおっしゃっている強調のitselfを使う場合も、第三者にとって
HE = HAPPINESS
になってますね。
No.4
- 回答日時:
その森氏の説明、相当苦労して作ったもののように思えますが、やはり無理があるようです。
*a happiness boy が誤りである、というのは確かにそうですが、それはこういうコロケーションが普通発生しないだけであり、名詞を形容詞的に使うことは、むしろ英語の特徴と言っていいくらい頻繁に起こることです。
したがって、happy と happiness については当てはまるかもしれませんが、それを一般的に適用するのは無理があると思います。
*He is sickness / kindness など形容詞とその名詞形の使い分けに関するよくある誤りの一例として happy / happiness を取り上げたのだと思いますが、一部の例外(#2)はあるものの、本質はきわめてシンプルなものなのです(#3)。
それなのに初学者にこのような誤りが頻発したりなかなか使い分けが理解できないのは、これはもう英語云々より日本語話者であるから起きることとしか言えないのではないでしょうか。
以下は質問とは関係ありませんが自分なりの考えです。
「少年は幸せだ」を *The boy is a happiness. と書くと、多少なりとも英語の分かる人は「誤りである」と訂正します。しかしこの発想は自然なものです。なぜなら「幸せ」は名詞だからです(辞書では happy「幸せな」と書いていますが、このような助詞付きで意味を与えざるを得ないのは、名詞と違う形が存在しないからです。また「*少年は幸せなだ」とは言えません)。
一方で、クイズやアンケートで「あてはまる形容詞を挙げてください」のようなことを言うと形容詞(や形容動詞)以外に名詞もたくさん挙ってきます。もちろん「形容詞じゃないから不可」のような野暮なことは言いません。
「彼はガンだ」という場合「ガンにかかっているという状態(英語で言う形容詞。ただし相当する形容詞はない)」と「組織などの害悪であるという物事(英語で言う名詞)」の場合がありますが、どちらになるかは状況で判断します。また「ガンにかかっている」という明らかに名詞と違う形容詞はありません。これは、日本語の形容詞(形容動詞を認めるかどうかは置いておいて)が少ない上に生産力がないことが原因と思われます(「グロい」「キモい」など俗語では多く発生しますが)。
このように「名詞+だ・です」が英語などの叙述用法の形容詞に対応する形で多く使われる日本語を話す人にとって、欧米語的な形容詞・名詞の区別は即座に分かりづらいものです。連体用法はいくらか分かりやすそうですが、これまた英語では名詞が名詞を修飾することが頻繁に起こるので混乱を招きます。
欧米語的な名詞・形容詞の違いを身につければわざわざ説明するまでもないシンプルな問題です。欧米の人々が英語を学習するときこのような誤りや疑問は生じにくいと思います。
だからこそ森氏の説明のように、日本語に触れず英語の範囲内でなおかつ難しすぎる文法用語を避けて言おうとすればどうしても無理が生じる、このように思います。日本語を使いこなしている我々があらためて日本語に関する質問をされると、答えに窮するのに似ています。
No.3
- 回答日時:
happinessは幸福と言う意味の”抽象名詞”ですね? 人間と=になりますか? 普通名詞で職業などでしたら He is a student. のように=ですね。
だかあ、He is happiness. はナンセンス、文章にならないでしょう。難しい理屈はいらないでしょう。No.2
- 回答日時:
これは頭の悪い高校生(私)には理解できない参考書ですね。
。難しいです。
He is happiness.がダメな理由ですよね。
ちなみにhe is happy.も含めて説明させていただきます。
説明には別の単語を使わせてもらいます。
冠詞は紛らわしいので外させていただきます。
he is (a) sickness.
he is sick.
sicknessは名詞
sickは形容詞です。
まず2文型のA is Bという型はAはBであるというように、Aの説明をBでしている事を表しています。
例 her father is a very famous doctor.
彼女の父親はとても有名な医師である。
これは簡単に言うとA=Bということですよね。
数学的に言うと左辺と右辺は同等なんです。
彼女の父=とても有名な医師 左辺=右辺 左辺=左辺の説明
ここで品詞の同等性というのが出てきます。
名詞=名詞
形容詞=形容詞
he is sick.は <名詞> is <形容詞>の文です。
当然名詞と形容詞は同等ではなく、形容詞の方が品詞として名詞よりも下にあるので、この場合は「同等な説明」ではなく「状態」を表すことしかできません。
彼は風邪を引いている。
彼=風邪を引いている状態。ということです。
話はすこし脱線しますが、
昔習った現在進行形というのは3文型の型なんです。
he is running.
これはどうってことない進行形の文ですが、
run(動詞)は-ingがつくことによって分詞(形容詞)に変化するのはご存知だと思います。
つまりhe is running.は「彼=走っている状態」を表しているのです。
これって2文型の型ですよね。学校では現在進行形としか教えてくれないんですが。
話を戻します。
では、名詞=名詞の場合
he is sickness.の場合はどうなるかというと、<名詞>=<名詞>
彼=病気 つまり「彼=病気そのもの」になってしまうのです。
彼は病気の状態ではなく、病原菌になってしまっているのです。
これは比ゆ的表現で「彼は病気そのもの」という感じで使われます。
人間が病気そのものにはなり得ないということで、論理的に説明がつかないんです。つまり使い方が間違っているということになるんです。
he is sickness.を全く使えないかというとそうではありません。
特殊な状況下では使えます。
例えば、小学校の啓蒙活動等でお医者さんが学校にやってきました。
緑色の病原菌の格好(着ぐるみ)をした人が「病原菌だぞ~~」と暴れています。そしてお医者さんが来て「手をきちんと洗って退治だ~」みたいな出し物をした場合、解説のお姉さんは「he is sickness.とっても怖いんだぞ~~」みたいに言い表すことができます。
ちなみにhe is happiness.もそうなります。
彼=幸福 彼は幸福そのもの というわけがわからない訳になってしまいます。彼という存在は人間なのにも関らずhappinessという抽象的概念で無生物という存在そのものになってしまって、A=Bという式が成り立たなくなってしまったのです。
この説明で全てが解決できるでしょうか?
分かりにくかったらすいません。
英語では文型と品詞をしっかりと勉強していたら自分で文を組み立てて、会話まで発達させることができます。
頑張ってください。
No.1
- 回答日時:
命題を説明に使っているという問題より先に、
<まず初めに、ふつうの形容詞は、連体的と叙述的の2つの用法を持っていることを念頭に置く。>
という前提で論理を進めていくのだから、happinessが形容詞でなく名詞である部分でもう説明できないですよね。
そうなんですよ。高校の時のわたくしは、もうその一点で、この人ナニ言っちゃってるの!? と拒絶したのだと思います。森先生は東大入学者が日本一だった頃の日比谷高校の先生で、画期的な単語集『試験に出る英単語』の著者ですが、このような説明は、今読んでも、ちょっとがっかりさせられてしまいます。
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