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QA175 二回目質問
これは一回目の回答をもとに試し訳の語句を訂正したものです。ですから、とくに問題はないと思います。
ここでは、せっかくお寄せいただいた回答をどのように整理し、記録として残すかを考えてみたいと思います。
脚注を用いる方法があると思います。
これは研究書ではありませんが、古典を読む場合の詩的な脚注の付け方としてどんな方法がよいかという問題を考えてみたいと思います。
  何かよい方法があれば教えていただきたい。
試案を下記に示します。

The remaining hymns are mostly of the briefest compass, merely hailing the god to be celebrated and mentioning his chief attributes. The Hymns to "Hermes" (xviii), to the "Dioscuri" (xvii), and to "Demeter" (xiii) are mere abstracts of the longer hymns iv, xxxiii,
and ii.
試し訳
その他の讃歌は、殆どがとても短いもので、単に、讃えるべき神に呼び掛け(神を讃え)、その神の主要な属性に言及するだけである。『ヘルメース』への讃歌(xviii)、『ディオスクーロイ』への讃歌(xvii),『デ-メーテール』への讃歌(xiii)はより長い讃歌ix, xxxiii, iiの単なる抜粋である。
脚注
(1)are mostly of the briefest compassについて
その作品の「行数が少ない」という意味であるから、「とても短いもので」と
訳せる。
(2)merely hailing the godについて
「讃えるべき神に呼び掛ける」ということだから、「神を讃え、・・・」と訳せる。
(3) his chief attributesについて
この hisは、「讃えられる神」を指しているので、「その神の属性に言及する」
と訳せる。
(3) "Demeter" (xiii)について
この (xiii) というのは、"The Homeric Hymn" に収められている33篇のそれぞれに付けられた作品番号のことである。従って、(i) ~ (xxxiii) までの番号は第何番目という意味で、たとえばキリスト教の「賛美歌」や「聖書」などでも、「旧約聖書」の「詩篇」の何番とか言う。
この脚注はどうも、一般的な方法ではないように思えます。
何かうまい整理法があるでしょうか。

A 回答 (1件)

QA175の回答ではないのです。

しかし、このこの章に付き、作者の言わんとすることがQ161の質問を読んで私なりの理解ができたようです。
>このChios(現トルコのイズミルに近い島)はホメロスの生地説があるけれども、著者はホメーロス作とは言っていない。キオス島の人の誰かが書いたものだろうと述べているだけである。

は作者は"The Homeric Hymns"を「ホメーロス風賛美歌」でなく「ホメーロスの賛美歌」と・・・「ホメロスの作」であるといっているのです。もちろん33編の全てではないが、例えば、「アポローンへの讃歌」の ”Delos Part” と”Delphi Part"の片方は、紛れも無く、ホメロスの作で、作られた年代はHomerが生きていた時代と、作者が考える、紀元前7世紀であるとの持論を展開しているようです。” http://en.wikipedia.org/wiki/Homer ” によると、Homerは紀元前850年の人であると言う説もあり、近代では7世紀とする説もある(Over the past few decades, some scholars have argued for a 7th-century date. )
このことは"The Homeric Hymns"の 出足で”ascribed to Homer”

The collection of thirty-three Hymns, ascribed to Homer, is the last considerable work of the Epic School,・・

とこの作者は明言していることです。下記の文章を読んだ後に、彼の文章を読んだため、”ascribed to Homer”を”Homerの作”と理解して良いのか分かりませんでしたが、賛美歌に関係の無い島Chios(Homerの生地が紹介され)たことで、出足のセンセンスがHomerの作であると繋がりました。

下記の解説は添付URLの日本語解説になります。この解説と、作者の解説を読み比べると解かることは、この一般説と彼の考え方の違いが随所に現れていることです。


讃歌集が「ホメーロス風」と呼ばれるのは、ホメーロス作の『イーリアス』『オデュッセイア』と同じヘクサメトロスと呼ばれる韻律ならびにイオーニア方言が使われているという意味である。古代人の中には、たとえばトゥーキュディデース(『戦史』iii.104)のように、作者はホメーロスだと思っていた人もいて、この名前で定着した。

『ホメーロス風讃歌』の中の最も古いものは紀元前7世紀、ヘーシオドスよりやや後の時代に書かれた。ホメーロスの叙事詩が書き留められたのもこの頃だと通常考えられている。『ホメーロス風讃歌』の古いものは、ギリシア文学の中でも最古のものに位置づけられるものの、ほとんどのものは、6世紀または7世紀に、おそらく2、3人のヘレニズム時代人の手によってまとめられたものである。『アレースへの讃歌』に関しては、後世のペイガニズムの作家が、元々の『アレースへの讃歌』が消失したと知って、その代わりに書いたものであろう。一方、『アポローンへの讃歌』は、古代の記録では、ホメーリダイ(Homeridae)の1人、キオスのキュナイトス(Κιναιθο?)の作とされていて、紀元前522年にポリュクラテースが催した、デロス島およびデルポイのアポローンを讃える二重の祭で歌うために作られたものと考えられている[1]。

『ホメーロス風讃歌』に収められた讃歌の長さはまちまちである。長いものは祈り、讃美、物語から構成されていて、500行を上回るものも中にはある。一方、短いものはわずか3、4行しかなく、物語の部分が失われている。もしかしたら、祈りと導入部分だけが必要で、物語は省略したのかも知れない[2]。現存する東ローマ帝国の写本には、それらとはまた違う讃歌もある。1777年にモスクワで偶然見つかった15世紀の写本には、この本にしかない不完全な2つの讃歌『ディオニューソスへの讃歌』と『デーメーテールへの讃歌』が復活して収められている。

33篇の讃歌のほとんどがギリシア神話の主要な神々を讃美したものである。短い讃歌はプロのラプソドスが祭で叙事詩を朗唱する時の前口上として使ったものかも知れない。ラプソドスはしばしば、今から次の歌に続きますと結んでいた。34篇めの讃歌『主人のために』は讃歌ではないが、 主人の手厚いもてなしは神々に命じられた聖なる義務ということや、これがプロのラプソドスから生まれたということを暗示している

参考URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Homeric_hymns
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この回答へのお礼

拝読させていただきました。
「この一般説とEvelyn Whiteの考え方の違い」に大きな関心を寄せていました。(だが、まだ無理だと思っていた)
  このようなことは必要以上のことなのですが、
  ホメーロス問題を意識するなら、避けて通れないと
  思います。
お示し頂いた点に絞れば、何か掴めるかも知れません。
  ありがとうございました。
*今までの続きの文章を読み始めました。
   試し訳は間違いだらけですが、よろしくお願いします。

お礼日時:2009/12/19 17:43

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