とても大きなシクラメンの鉢植えをいただきました。でも居間でセントポーリアを育てているのと室内への日当りがかなり悪いので、日中は屋外に出して夕方に玄関土間に取り込もうと思っています。
1:シクラメンマイツがセントポーリアにうつるのが怖いです。玄関土間から木製の室内引き戸を経てセントのある居間に入ります。距離は3~4mほどです。シクラメンにマイツがいたとして、この距離でもうつる可能性があるほど感染力が強いでしょうか?
2:シクラメンは夏になると葉を全部落として球根の状態で休眠するそうですが、その場合マイツがいたとしても消毒などなしで全滅しますか?
3:シクラメンは葉がぎっちり密集した感じです。各葉の表面全体に白い粉のようなものがついているように見えますが、これは何か病気の可能性がありますか?それとも消毒のあとなどでしょうか。
分かる方おられましたらご教示お願いいたします。
No.1
- 回答日時:
シクラメンマイツはシクラメンホコリダニとも言います。
病気の場合は感染も考えられますが、シクラメンマイツはホコリダニと言う害虫です
から、病気でないのですから感染する事はありません。
ただホコリダニは空気の流れによって他の植物に移りますから、被害が
出る可能性は高いと思います。
例えば玄関から出入りされて居間に入った時に、シクラメンに発生した
シクラメンホコリダニが衣類に着き、居間に入った時に衣類を脱いだ時
にセントポーリアに付着する事も考えられます。逆にセントポーリアに
発生したホコリダニが衣類に付着して、玄関に置いてあるシクラメンに
付着した場合は同じように被害が出ます。
確かにシクラメンは夏場には断水をさせて休眠させますが、葉を落とし
て休眠する事はありません。誰がそんな事を言ったのでしょうか。
例え葉が無くても球根の一部は地表に出ていますから、地表に出ている
部分にホコリダニが付いていた場合には被害が出るはずです。
何もしないで駆除が出来る害虫はいませんから、発生したら指定された
薬剤を使用して駆除するしかありません。
現物を見ていないので正確には答えられませんが、もしかしたらそれが
シクラメンホコリダニかも知れません。切り取って影響の無い葉を1枚
持って、薬剤を販売している園芸店に行かれて見て貰って下さい。
ホコリダニで間違いないと判断して貰ったら、その販売店で薬剤を購入
して散布して下さい。その時に良く説明を聞いて下さい。
病害虫が発生したら薬剤散布をするのが基本ですが、発生するには必ず
原因があります。予防をすれば絶対に発生しなくなる事はありません。
しかし予防をする事で発生回数や被害拡大が少なくなる事は間違いあり
ません。良く勘違いされるのですが、葉が枯れたら病害虫も死んでしま
うと思う人が多いのですが、病害虫によっては葉が枯れても生きている
種類もあります。
玄関に置かれるようですが、あなたの家の玄関は深夜に5℃以下になら
ないでしょうか。シクラメンは多少の寒さには耐えられますが、それで
も5℃以下になると状態を悪くさせます。暑さや多湿も苦手ですから、
栽培方法が書かれた本を購入して、基本通りの栽培をする事です。
>確かにシクラメンは夏場には断水をさせて休眠させますが、葉を落とし
て休眠する事はありません。誰がそんな事を言ったのでしょうか。
誰にも聞いていません。ネットで育て方を調べていた時に、気温が上がると葉が枯れていって球根だけで休眠するとあったので書きました。間違ったことを書き申し訳ありません。
マイツならば薬剤は使ってみるつもりですが、とにかく葉がぎっちりで花がらや枯れた葉を摘もうと思ってもかきわけるのも難しいくらいなので、薬剤を撒いても全部には届かずに根絶できないのではないかと不安です。
玄関からリビングは廊下はなく室内引き戸で区切られた隣同士です。リビングは暖房でいつも18度以上あり玄関もそんなに寒くは感じられませんが、今度温度計をおいて測ってみます。
回答ありがとうございました。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
1.について。
ホコリダニ(マイツ、シクラメンマイツ)の成虫が発生するのは高温乾燥の環境下であり、時期的には梅雨明けの夏場から9月あたりが最も多く発生がみられます。
冬期においては低温過ぎて成虫の活動期ではありませんが、卵や幼虫などはそのまま越冬する可能性があります。
冬期においてもし成虫の発生が見られるとしたら、それは加温温室の環境下にある場合ですが、花どきのシクラメンにとってはそれでは暑過ぎる環境と言えます。
なおホコリダニは極小で軽く、ふとした拍子に風などで飛ばされて移動する場合もあります。
2.について。
シクラメンも品種改良が進んで、高温多湿に強い品種が増えています。夏場においても通常通り水遣りや施肥などを続ければ、葉を付けたまま夏越しするケースも増えています。(葉の代謝、つまり入れ替わりはあります。)
どうしても自然に葉が全部枯れてしまえば、水遣りや施肥を中止して球根の状態で夏越しさせますが、マイツなどの卵が残る可能性もあり、安心はできないと思います。やはり予防措置や薬剤による対処が必要になります。
夏場(7~9月)の予防措置として、ホコリダニをはじめハダニ類は高温乾燥が好きですが、湿度は嫌います。
具体的には葉の表裏に葉水を与えます。水遣り時に時々葉水を与えるか、あるいは霧吹きなどで与えても構いません。
しかし葉に付いた水滴はレンズの役割をし、日光が当たると部分葉焼けの原因になりますから水滴はよくぬぐっておきましょう。
なおシクラメンは日光を好みますが、夏場の置き場所は明るい日陰ぐらいが適切です。
どうしても被害を受けた場合は、薬剤散布を行います。被害が拡大し、ダニ類の被害を受けた株は、それは酷いものになります。
http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00387.html(計量はスポイトではなく、目盛りのついたストロー付き注射器で計量する。園芸用。)
こういったものが薬剤耐性が付きにくく、自然派志向でお勧めです。ダニ類の体表をデンプンで覆って窒息死させます。
しかし残った卵までは殺せませんから、1回散布した後に1週間おきに1、2回散布します。孵化するのを見計らって、葉の表裏に入念に散布します。
またシクラメンはあまり病害虫には強いとは言えず、定期的な予防薬剤散布も必要です。殺菌剤としてはダコニール1000やベンレート水和剤、殺虫剤としてはスミチオン乳剤やマラソン、アクテリック各乳剤あたりです。なおこれらの殺虫剤と殺菌剤は混合が可能です。3週間~1ヶ月おきに予防散布します。
また葉を食害する害虫としては、ヨトウムシやハマキムシ類(ハマキムシは冬期においても発生する。)が挙げられます。
オルトランDX粒剤などを1ヶ月おきに株元へばら撒いて、できるだけ予防に努めます。
http://www.sc-engei.co.jp/guide/guide01.html
http://www.sc-engei.co.jp/guide/guide02.html
http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00214.html(展着剤。希釈した殺虫殺菌剤溶液1Lにつき、2、3滴加える。「粘着くん」には不要。)
3.について。
濡らしたティッシュなどで軽くぬぐって、簡単に落ちるようでしたら花粉です。
花が沢山咲いたシクラメンは、結構花粉を撒き散らします。無問題ですが、花粉は濡れティッシュなどで軽く拭い取ってやりましょう。
総評。
ホコリダニの被害を受けると葉がイビツになったり、葉の表面がボコボコしたりして変化が現れます。ハダニでは葉がカスリ状になったりします。
花粉などを拭い取って健全な葉であれば、心配するほどの事ではありません。
殺菌剤の種類によっては葉に消毒の跡が付く場合もありますが(主にトップジンMを含む、水和剤系)、シクラメンは葉の模様や色艶も重視しますから、生産業者も葉が汚れる殺菌剤はあまり使用しないものと思われます。(観賞価値が下がり、セリ値が下がる。)
上に挙げたベンレート水和剤は、2000倍希釈の噴霧器散布(あるいは霧吹き散布)であれば汚れはほとんどみられません。ダコニール1000の殺菌剤は葉に汚れが付きません。
>日中は屋外に出して夕方に玄関土間に取り込もうと思っています。
冬期においては日中は良く日に当て、5℃から18℃ぐらいの範囲で育てるようにしましょう。
とても詳しくお答えいただき、ありがとうございます。粒剤のオルトランは持っていますのでさっそくまいて、粘着くんや予防散布用の薬剤も買ってこようと思います。マイツの生態や具体的な薬剤名と散布の仕方、非常に参考になりました。
葉の粉は花粉ということもあるのですね。ぬぐえば簡単に落ち、葉裏には殆どついていません。葉自体はかすれもないようです。ちょっと安心しました。
今日は天気がよかったので昼前に日の当たる表に出しておいたら、先ほど帰ってくると葉や茎がくったり倒れてしまっていました。水切れを起こしてしまったようです。あわててたっぷり水をやりました。鉢がずっしり重かったので大丈夫だと思っていたのですが(葉が茂り過ぎて土は全く見えないしさわれません…)、甘かったです。もっと勉強して、早くお世話の感触をつかみたいと思います。
ご助言いただいて、ちょっと気持ちが楽になりました。ありがとうございます!
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