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ホールデンは大人になりきれてないだけで病気ではないですよね?
なぜ精神病院に入ったんですか?
また、病気ならなんという病気でしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんばんは



作者のサリンジャーは、1945年に戦争が終結した時、
心身共にすっかり疲弊しきった兵士で、生きる目標を失い
脱力感と絶望感から、当時、「神経衰弱」の診断で
病院に入院しています。肉体的には問題はないものの、
この時点で、サリンジャーの精神システムは、多かれ少なかれ
通常社会や集団には戻れない困難さを呈していたようです。
現代なら「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」とか
「集団社会に対しての適応障害」などと言えるものかもしれませんが、
当時は「神経衰弱」という漠然とした病名で、治療もお粗末だったし、
不十分だったようです。
この時の経験が、「ライ麦……」中でホールデンが病院で治療
を受けている状況の原型になっていると言われています。
また1945年に、短編「僕は狂っている」(I'm Crazy) を
雑誌に掲載しましたが、これはホールデンが語り手をつとめる物語で
「ライ麦……」の原型になっているようです。
(「若者たち」に収録)

余談ですが、
この頃知り合った精神科医の女性とサリンジャーは
結婚していますが、わずか八ヶ月で破綻しています。

参考までに書いてみました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
たしかに「ライ麦畑~」はサリンジャーの自伝的要素がある作品だと聞いたことがあります。

「神経衰弱」ですか。
はっきりとした病名がつかなくても、治療や休養が必要な状態だったのかもしれませんね。
ホールデン君はどこにも適応できない状態でしたし。

(ホールデンは不満を言いつつ、わりと好き勝手やってるように見えたので精神病院入院があまりに唐突に感じ理解できず
「ホールデンはあの後、一生精神病院か自殺しかないのかな」
「それとも"もうこの子ダメだわ。このままブラブラされてても体裁が悪いから病院にブチこんじゃいましょ"
って感じで入院させられたのか?だとしたらホールデンはその時抵抗しなかったの?」
「まさか全て病気による妄想ってオチ?!」とビビッたりと、そこばかり考えてました。
サリンジャーの自伝的要素があることを考えると、もしかしたらホールデンも後に作家になったかもしれませんね。)

回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/13 00:12

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