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ジャズギターをやっています。
いちおう先生に習っているのですが、僕のアドリブソロは過去に誰かが弾いたようなリックやフレーズばかりで、完全なアドリブな部分が無い。と先生に言われています。

リックを覚えるのも大切だけれど、即興で自由な音使いで自由なメロディを弾けなければならない、と言われるんですが、即興で完全にオリジナルなメロディなんてそんな簡単にできるものではありません。

先生は「例えばこんな風に」と、まさに自由に、聴いたこともないようなフレーズをどんどん繰り出すのですが、たとえばスケールを覚えているからといって、そのスケール上をただ行ったりきたりするだけではいいメロディにはならないし、そういったことをやろうと思えば、結局フレーズやメロディのストック(完全に決まったものでなくても、頭の中にある程度のメロディのイメージを)持っておかないと難しいと思うのです。

僕はアドリブを弾くとき、何かの音を出してるときに次の瞬間のフレーズが頭の中に浮かび、それを弾く感じです。
というかそれが浮かばないと弾けません。
浮かぶのは伝統的なバップフレーズばかりです。なぜなら、今まで長い間かかってそれを一生懸命に習得し、自分のメロディ感覚として体に染み付かせたからです。口でアドリブを歌えと言われても、バップフレーズしか歌えません。自分の中に無いメロディは歌えないのです。

しかし先生は、自分の中に無いもの(と先生は言う)まで即興で弾いてしまいます。

こういう、完全な即興ってどのように練習すればいいのでしょうか。
先生は「フレーズを弾こうとせず、とにかく感覚を自由にして、感覚の赴くままに」としか言ってくれません。
僕はそんな境地で自由に弾くと、無茶苦茶な音しか出てきません。ジャズ以前に音楽じゃありません。口でもそんなことは歌えません。
言われれば言われるほど、無一文の人間に金を出せと言われてるようで、とても辛いです。

長々とすみませんが、本当に行き詰って悩んでいます。どうかよいアドバイスをお願いします。

A 回答 (3件)

想像するに、コード進行に対応するフレーズを思いつくままに繰り出している状態になっているのではないでしょうか。



フレーズの流れに着目してアドリブを構成する練習をしてみたらいかがですか。
練習は、コードトーンだけを使ってアドリブを作るという方法です。
このとき、コードの変わり目部分では、小節の最後の音が、次の小節の開始音の半音または1音隣りになるように構成します。

最初は思ったようなフレーズができませんが、だんだんアドリブの軸ができてきますので、慣れてきたら、これまでストックしてあるフレーズのエッセンスを、フレーズの要所に散りばめるといいアドリブになると思います。

そして、もう1つ重要なのは、曲のテーマです。
テーマに沿ったアドリブ練習も欠かせません。
最初はテーマに近いフレーズから、徐々に崩していくとか、アドリブのところどころにテーマに似たフレーズを入れるとか、さまざまなアイデアを駆使します。

もしご興味があれば、是非試してみてください。
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この回答へのお礼

具体的なアドバイスをありがとうござます。

たしかにコード進行に対応するフレーズが頭に浮かび、それをそのまま弾いている感じです。
フレーズに着目ですか。そうですね、習い始めた最初のころ、あるフレーズを弾いたら、それをモチーフに展開していくといいと言われました。が、習い内容が高度化するにつれ、そういったソロ展開の基本を忘れていたように思います。

コードトーンだけを使う練習は、最近はあまりやっていません。ジャズをかじり始めたときに練習しましたが、リックやフレーズなど「ジャズの言葉」を覚えだしてからは、コードトーンを意識しなくても、コード進行の流れの中で自然にバップなフレーズになるようになってきたので、今一度原点に立ち返って、コードトーンから作り出すことを試みてみるのもいいかもしれませんね。

テーマもあまり意識しないようになっていたところがあります。
“アドリブで自由にメロディを作る”といったことに捉われて、肝心の曲そのものを、ないがしろにしていたフシがあります。

もう一度、仰られたアドバイスを実践していきたいと思います。
少しモヤモヤしてしたものが解けてきた思いです。ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/03 12:00

まず大前提として完全な「アドリブ」などこの世に存在しません。



理由は二つ。一つはジャズを始め一般的な「音楽」が西洋音階を基本としている以上、フレーズも一定のコードやスケールに支配されているから。そしてもう一つは人間が記憶によって発想を膨らませる動物であり、自分が体験していないものは生み出せないからです。

では、先生の言う「即興で自由な音使いで自由なメロディを弾けなければならない」とはどういうことでしょう。これはスケールとコード、リズムによる「パターン」の数、そして組み合わせの意外性が質問者様に不足しているという意味です。つまり「過去に誰かが弾いたようなリックやフレーズ」よりも、「過去に質問者さまが引いたようなリックやフレーズ」が問題なのです。

この状態はギタリスト的に言えば「引き出しが少ない」「指癖が多い」という感じでしょうか。コードやリズムで思い浮かべるフレーズが少なく、それを排除しようとすると弾き慣れた指使いに頼ってしまう。結果として同じようなメロディーとパターンばかりになり、聴いている人は「またかよ」と思う。これがいまの質問者さまではないかと思います。

対策としては、まずフレーズのパターンを増やすことです。一つの曲をコピーするとき、ギターだけでなくベースやボーカルのメロディもコピーする。またはジャズ以外の曲をコピーするといったように、さまざまなフレーズやパターンをコピーしてください。

次にリズムですが、さまざまな曲をコピーするのはもちろん、効果的なのは人間の会話に合わせてフレーズを弾くことです。テレビのバラエティ番組で交わされる会話に合わせて弾いてみてください。これはかつてフランク・ザッパが若手に課していた練習方法です。

そしてフレーズとコードの組み合わせは、コードを書いた紙を用意してランダムに並べ、それに沿ってフレーズを弾くという練習を繰り返してください。ありえないコード進行ばかりが登場しますが、これによって即興力は格段に向上します。

繰り返しますが、完全な「アドリブ」などこの世に存在しません。大切なのは自分の中のスケールやメロディを増やし、それを自由に組み合わせる発想です。そしてそれは練習によって誰にでも身につきます。がんばってください。
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この回答へのお礼

そうですよね。自分の中に無いメロディは出て来ようがないと思います。僕もそういうものだと思っていました。
しかし先生は、「感覚を開放して自由にすれば、今弾いたことや、周囲の音からインスパイアされて自然に次に弾く音が出てくる、それは自分のストックでも、理論でもない」といった意味のことを仰っていました。
たしかに、言われてみれば知り合いの管楽器奏者の人(なんでも吹く)も、そんなようなことを言っていました。「完全な即興」なのだそうです。
彫刻(造形?)するのに合わせてSAXを吹いたり、ダンスに合わせてなんだか分からない管楽器を吹いたりします。それは自分の中のフレーズや感性ではなく、相手からインスパイアされる感覚と、それによって発した音で相手も即興で自分のアートを繰り広げる、即興の異文化セッションなのだそうです・・・

まあそういう分野は特殊として、完全なアドリブというのは存在すると思います。現に目の前の先生がそう言っていますから。
ただ、自分の引き出しのストックが少ないのは仰るとおりだと思います。またそこからの発展力や、アウトのテクニックなども不足しています。
先生は、それだけフレーズを弾けたらもうリックやフレーズを覚える必要は無い、あとは創造力と仰ってますが・・・、うーん、どうなんでしょうね。

お礼日時:2010/03/03 20:19

お困りのようなので、取り急ぎの助言を...。

なお、結構個人的主観がありますので、不適切なところは読み飛ばしてくださいね。

自分は基本的にロックな人間であると思っています。でも学校へ行ってジャズを習っていました。私の場合、何やってもジャズのフレーズにならないので先生にバップをやれと言われやりましたが、途中で投げ出しました。理由は、フレーズが面白くないと先生に言われたことで、本末転倒ではないかと感じたからです。なので、ジャズは経験していますのでまあ読んでみて下さい。

具体的に説明しますが、たぶん質問者さんはバップフレーズを習得はしたものの消化できてない段階ではないでしょうか?

1)たとえば、2小節のリック、A、B、Cがあり、頭に浮かべるフレーズはその組み換え(弾く順番)くらいで、それぞれを1小節ずつばらして順番も組み替え、新たなフレーズを生み出すところまではできていない。
2)同じフレーズでも、倍テンポや半テンポなどのバリエーションが生まれない。
3)コード進行を自分解釈でコード進行を変えてみたり(代理コードやII-Vなどをねじ込んでみたり)ができていない。

ここまでできれば、バップフレーズだけでも自由なフレーズが組み立てできるはずです。また、これだけであれば、あくまでも音の羅列でしかありませんので、ニュアンスも重要なポイントです。まあこれはロックのほうがやりやすいと言っちゃあそれまでですが、同じフレーズでもアクセントの置き方一つでフレーズは変わります。

あとはやはりジャズ以外の曲を聴いてやってみることですね。私の好きなギターでは、いわゆる「泣きのギター」があります。ただマイナー調ではない、フレーズが本当に歌うところが好きなのですが、一度先生に「1音でどのくらい表情出せる?」と言われ、バトルしたことがあります(笑)。もう、チョーキングやトリルなどあらゆるテクニックを使って“五線譜上にある1音に表情つけて、フレーズを歌わせて”やらないと聞いているほうが飽きるわけです。1音鳴らしては交代で30分もやるとかなりきついです。でも、これが一番自分には効果的だったと思います。ブルースソロ回しで2時間なんてこともバンドでやっていましたし。

もちろん質問者さんがやってきたことはムダにはなりません。しかしバップをやっていたときに気づいたことは、大雑把に言って(反論あるとは思いますが)バップフレーズって分散和音のフレーズなので基本はコードトーンだけでできているフレーズに、色付けしたものと自分は思っています。要はアルペジオとなんら変わりないんですよ(主観ですので流してください、決して中傷しているわけではありません)。

そんなフレーズが面白いわけがない。もちろん突き詰めれば難しいものはあると思いますが、それはロックだろうが歌謡曲だろうが変わらない普遍的なものです。同じギターなんですから。それと、たぶん質問者さんの先生がおっしゃりたいのは(実際ジャズやっていたときに自分の先生にも言われました)「頭が固い」と言うことです(失礼)。

自分で体得したフレーズが浮かばないと弾けないなら、コピーマシンです。質問者さんはジャズをやりたいのであって、人のコピーをやりたいわけではないんでしょ?だったら、前述の1)~3)くらいのことは具体例としてあげましたが、それこそ自分から生まれ出るフレーズ、先生がおっしゃる「感覚の赴くまま」のフレーズを生み出すきっかけになればと思います。

ここを抜ければたぶん世界が広がりますよ。がんばってください(あまり助言にはなっていないかもですね...)。
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この回答へのお礼

詳しいアドバイス、ありがとうございます。
1)、2)、3)の要因の中で、1)、2)は自由にできます。
3)については、多少のリハモのネタのようなものはありますが、自由自在にはできません。細かくツーファイブに分解したり、代理コードやリレイテッドなコードをもとにスケールを選んだりと、そんなような方法論的な発想はできますが、それがアドリブ中にメロディとして浮かんできません。
そのあたりは、先生にもいろんな手法を理論的にアプローチするやり方を教わったりしています。

しかし先生が言われるこの「感覚を自由に」というのは、そういう理論的なものから作り出すこととは別に、「限りなく感覚的に」弾けというニュアンスで仰っているようです。
自分ではできるだけ理論的なことを意識しないようにして、感覚のままに弾いてるつもりですが、そうするとバップ的なフレーズ(過去にコピーしたお決まりの既存フレーズということではなく、“バップ的な”)になってしまうんです。自分のメロディ感覚がバップになってるからですね。
ですから、方法論も意識せずバップじゃないように弾こうとすると、音楽にならない無茶苦茶な音の並びになってしまうんです。

おっしゅるように、ビ・パップのアドリブはコードトーンが中心です。かつてパップの時代が終焉を迎えたときのように、コードに沿ってフレーズを展開していくと、極端に言うと「みんな同じようなソロ」になってしまいます。
(それを打ち砕くためにマイルスは、モードによる手法を生み出した)

先生が弾く自由なソロは、いわゆるバップ的ではありません。ですが強烈にジャズです。コンテンポラリーなギターです。
そんな風なギターが弾きたくて習っているのですが、理論やコードトーンやスケールといったことを総動員しないとそういったアプローチはできないような気がします。それを完全に自分のものとして体得している人なら感覚でそういうソロが出てくるかもしれませんが・・・
そもそも、そういうことを感覚で弾けてしまうのなら、もう習う必要もありませんし。

ひとつの音に対して表情をいかに付けられるか、というのはいい練習ですね。
これはあまりやったことはありません。要はアーティキュレーションですね。弾くときにある程度は意識はしますが、あえて音の表情を付ける練習もやったほうがいいかもしれません。

お礼日時:2010/03/03 11:42

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