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PCRとはどんな試験法なのでしょうか?また,「プライマー」とは何でしょうか?このプライマーが変わることで何が違うのでしょうか?また,このプライマーを選定するのは,どいう理由になるのでしょうか?初心者なので,参考となるサイトまたは解説をよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

とりあえず、生物は中学までしかされていない前提でかいつまんで説明してみますね。



まず、知っておいていただきたい前提があります。
「DNAとは何か」という部分の一部です。
具体的には、「DNAは二重らせん構造をとる」ということと、
「DNAはA(アデニン)T(チミン)G(グアニン)C(シトシン)の4種類の組み合わせでできている」
という点です。とりあえず、これだけ知っていればPCR法の説明が理解できると思います。

PCRの理論は映像で見てもらった方が早いと思います。

英語なので説明を聞き取れないかもしれませんが、一度見てみてください。
Aに対してはU(ウラシル)、Tに対してはA、Gに対してはC、
Cに対してはGがくっついているかと思います。
基本的にはA-T、G-Cがペアになると覚えていれば、充分です。

簡単に映像の解説をします。
青の2本セットになっているリボンがDNAです。
25秒くらいから出てくるレールのようなものもDNAです。丸ひとつがA、T、G、Cにあたるものです。グリーンで示された部分が、PCRで増やしたい領域です。この時はまだ、35度で常温ですね。
45秒くらいからのはなしは、DNAを95度にすると、2本鎖がわかれて1本ずつ計2本になっていくという話です。
52秒から60度に温度が下がり、プライマー(Primer)が登場します。プライマーとは、簡単に言えば、増やしたい領域の両端にくっつくようにATGCを組み合わせて設計されたものです。映像でも、1本になったDNAの増やしたい領域の端にくっついているかと思います。
1分15秒くらいから、Taqやfree nucleotidesが出てきますね。free nucleotidesはATGCが個別の状態で存在しているものと思ってください。Taqはのり付け役みたいなものだという認識で大丈夫だと思います。鋳型となっている元のDNAから、A-T、G-Cの対応関係を利用して、周囲に沢山あるA,T,G,Cをくっつけていきます。
これで1サイクル目が終了です。

これを何回も繰り返して特定の領域を増やしていくというのがPCR法の目的になります。

>このプライマーが変わることで何が違うのでしょうか?
映像53秒くらいを参考にしますと、プライマー1は「ATCGCATATGG」ですね。例えば、これの最後のGをAに変えるとどうなるでしょう?

>プライマーを選定するのは,どいう理由になるのでしょうか?
これはヒントだけにしましょうか。
DNAは全ての生物で同じでしょうか。
同じなら、一つのプライマーで選定せずに使えるのですけどね。
違うなら、違うゆえに起こりうる問題があるんですね。

丸投げするような質問が嫌いなので、ちょっと意地悪な回答になっていますが、
もし、解説で理解できない部分があれば補足欄でどうぞ。
「こういう解釈で良いのか」とか書いていただけると理解度を図りやすいので正確に伝えやすくなります。

私もPCRはかじっただけなので、どこまで正確にお答え出来るかわかりませんが。
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この回答へのお礼

細かい解説をしていただき,ありがとうございました。高校の教科書や参考書を見返して,理解したいとおもいます.ありがとうございました。

お礼日時:2010/05/26 16:59
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この回答へのお礼

参考HPありがとうございました.

お礼日時:2010/05/26 16:56

PCRとは、DNAのある部分のコピーをたくさん作る方法のことで、試験方法ではありません。


プライマーとは、このコピーする部分の両端の部分を特定するための短いDNAのことです。
コピーを作りたい部分によって使うプライマーが違うので、選定することになります。
DNAが高温になると1本鎖に分かれる性質と、高温でも失活しないDNAポリメラーゼを使って実現した方法です。
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この回答へのお礼

DNAをコピーして増やすものなんですね!!
定量解析なんですね!
ありがとうございましたm(__)m

お礼日時:2010/05/26 16:55

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