ヴァイオリンできれいなおとを出したいです。

ヴァイオリンできれいなおとを出したいです。
今はギシギシ言うときや裏返ったようなおとが出るときが沢山あります。どのような練習が良いですか？

またできるだけコマ側を弾こうとするのですが弾いている間に指盤の方にすべっていってしまいます。
どうすればなおりますか？

No.2 回答者： hikipapa 回答日時： 2010/08/02 00:42

ギシギシ鳴るのは弦に圧力を掛け過ぎているかもしれませんね。

特にダウンの開始です。アップの開始はそうでもないと思います。

（１）弓をギシっと鳴らさないように，そっと弦の上に置き，
（２）弓の重みが弦の上に乗ったのを感じてから，
（３）圧力は全くかけないでスッと弓を引いて音を出してみてください。

弓の重みだけで音を出す練習します。
このときに，肘が下がっていてはいけません。
肘が下がらないように注意して，常に弓を弦に置くという感覚です。
（１）と（２）の動作の時差は慣れてくると短くなってきます。
力が入らない（弓を押し付けない）ボーイングはいい音色になります。

また，腕や肩で弓を引かないで，肩甲骨（けんこうこつ）から腕までが
連動していると思ってください。
これが，どういうことなのか分かりにくいと思いますが，
例えば，右手は弓を持っているつもりで少し腕を上げ，
左手を肩甲骨に当てて深呼吸してみてください。
肩甲骨が動くのが分かります。
そして，ハア－と息を吐くときも動きます。
アップのときには息を大きく吸い，肩甲骨が腕を押し上げるという感じです。
ダウンのときには息を吐き，肩甲骨も肩も腕も肘も力が抜けて
スッと下りる（ほっとするときのような）感じです。
実際にはこんなふうに呼吸に合わせるわけではありませんが，
肩甲骨の動きを意識するには分かりやすいと思います。試してみてください。

>できるだけコマ側を弾こうとするのですが
フォルテやピアノの強弱で駒寄りや指板寄りを意図的に使うことはありますが，
駒と指板の真ん中でいいです。
ダウンの終わりに弓先が指板の方に流れてしまうのは人の体の構造上，
そうなってしまうのが普通です。
姿が映るところでボーイング練習すればわかりますが，
弦に対して垂直にダウンをすると，思っている以上に腕を前に出さないといけません。
肘から手首までをグッと前に押し出す感じです。
ダウン（下）と思わないで（前）と思っていいぐらいです。
それと，始めて間もない人によくあることですが，ギシッと鳴るのは
松ヤニの付け過ぎも原因のひとつです。

もうひとつ別の質問で，
ヴィジョンの方は知らないのでインフェルド赤のことだけをここで少し。
楽器との相性で同じ結果になるかは分かりませんが，
ドミナントのザラっとした感じを押さえ，重みのある強い音だと思います。
Ｅ線が裏返るというのはないと思います。弓圧や松ヤニのせいではないでしょうか。
弦は性格がありますから，いろいろ試してみるのもいいと思います。
インフェルド赤と同じくらいの価格ならラーセンも悪くないです。

この回答へのお礼

お礼おそくなってすいません(>_<)

ありがとうございます★

よくボーイングしてみます(^o^)／

お礼日時：2010/08/12 14:51

No.1 回答者： bilda 回答日時： 2010/08/02 00:38

　

　運弓 ～ 女王の溜息のように ～
　
　ヴァイオリンが、すべての楽器に勝るのは、弓いっぱいに弾いた音を、
みずから（大音響で）聴ける点です。
　控えめなヴィブラートで、ロングトーンに耳を傾けましょう。
　
　駒そばと指板よりと中間に、それぞれ同じ角度で弓を保持するには、
楽器そのものを、顎で固定する必要があります。
　すくなくとも、左手で（無意識に）担がないようにしましょう。
　
　そのためには、左手指を寝かさず、つねに指板に立てておきます。
　そして、右手で弧を描きながら（祈るように）引いてみましょう。
　下記は、アウアー門下のギブンがジンバリストに言及した一節です。
　
──　演奏会を開く前の一ヵ月間は，必らず毎日一時間は長い弓に時間
をかけます。それは午前に半時間と午後に半時間です。長い弓をできる
だけゆっくりしたテンポで音階を上げ弓，下げ弓で奏することはとても
単調なものです。が，酬われるものはきわめて大であります。ジンバリ
ストは長い弓を非常に練習しました。また弓の支配を得ることは別とし
ても，この練習は，りっぱなバイオリニストならばだれでも持っていな
ければならぬ，あのむらのない性質の音を獲得するのに役立つことを私
は知りました。これは洗練された音を出すためにはすばらしい手段であ
って，ぜひともやらなければならぬことであります。
～ テルマ・ギブン《アウアー門下としての２,３の体験》弓の操作 ～
──　マーテンス,F.H.／高杉 忠一・訳《弦楽技法 19720310 全音楽譜出版社》P39-40
　

この回答へのお礼

ありがとうございます(^o^)／


お礼おそくなってすいません(>_<)


とても参考になりました

お礼日時：2010/08/12 14:55