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設計洪水量について

ため池(貯水池)の設計洪水量を算定する時に、100年確率の1.2倍または200年確率の洪水量を算出する必要があります。

そこで、近くの気象観測所の30年の既往データを使って算出する場合、1時間最大時間雨量、10分雨量のデータ
を得ることができましたが、どのように算出すればはっきり分かりません。

今、考えていることは、各年の1時間最大雨量を抽出して岩井法によって100年確率、又は200年を計算しようと思っています。

ここで、1時間最大雨量なのか、平均1時間雨量を対象にすべきか分かりません。
また、最大10分雨量を時間降雨強度に換算して、それを岩井法の対象にすべきか分かりません。

またはその他の方法が良いのか分からなくて困っています。
どなたか、詳しい方がいらっしゃいましたら教えてください。
お願いします。

A 回答 (3件)

#2のものです。



まず、A項流量です。「指針」には洪水量を求める式が示してありますから、ほとんど一律に算定できます。
また、200年確率は、洪水量の計算ですから、年最大時間雨量を対象とします。
最大か平均かで混乱されているのは、「指針」の式にある洪水到達時間内流域平均有効降雨強度の「平均有効降雨強度」に原因があるのではないでしょうか。この「平均」は、洪水到達時間内での平均です。雨の降り方も前半強く降る場合や後半強く降る場合があります。このような降雨のパターンを考慮せずに、「雨は平均的に降った。」と仮定して計算しようという意味での「平均」です。違ってたらごめんなさい。

C項流量です。「指針」は前半の「気象水象条件の類似する近傍流域における水象」と後半の「気象の観測から推定される最大洪水流量」に分かれています。
「指針」のC項流量には(1)で、既往最大洪水比流量曲線が得られている場合にはこの曲線から洪水量の求めるようなことが書いてあります。(2)では、既往最大級豪雨で洪水量を求めることになっています。
既往最大洪水比流量曲線がなく、特性係数法などに必要なデータがない場合、既往最大時間降雨強度から合理式で洪水量を求める以外方法はありません。それでも、「指針」に反しているわけではありません。
C項流量は、A項流量と違って、具体的な式を示していません。逆に言えば、きちんとした根拠があれば、整備を行う側の裁量で決めることができます。
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この回答へのお礼

本当にありがとうございました。

この場合、気象協会とかに委託すれば簡単の事でしょうか。

でも、技術者としてはメンツもあります事なのでなかなか、
相談しにくいものです。

はずかしい事なのか、良く分かりませんが
有りがとございました。

お礼日時:2010/08/20 23:16

土地改良事業のため池は、土地改良設計指針「ため池整備」(以下「指針」)によって設計洪水量を算定します。



計画洪水量は、つぎのうち最大の物です。

A項流量
確率的に200年に1回起こると推定される200年確率洪水流量
 
B項流量
観測あるいは、洪水痕跡等から推定される既往最大洪水流量
 
C項流量
気象水象条件の類似する近傍流域における水象、もしくは気象の観測から推定される最大洪水流量

基本的には、降水量ではなく洪水量を調べるべきなのですが、農業用ため池やその近傍での洪水量の調査はほとんどなく、多くは降水量から合理式で洪水流量を求めます。
求めています。

A流量は、まず通常岩井法などで200年確率の最大時間雨量を求めます。それをもとに、地形や地域特性から、洪水の到達時間を求めます。A流量を求める雨量は、到達時間での200年確率降雨強度です。到達時間が49分であれば、49分降雨強度(降雨強度ですから1時間雨量に換算します)になります。

B流量は、今まで決壊したことがないなどの理由で、既存の余水吐の能力から推定することもあります。でも、ため池の改修では小さいことが多く、あまり意味のある流量ではないので、わざわざ求めないこともあります。

C項流量は、特性係数法などがありますが、既往最大時間降雨強度とすることもあります。

参考となる観測データや資料、降雨特性も地域によって違います。「指針」はあくまで指針です。近傍のため池の設計洪水量を求めた資料があれば、参考とした方がよいと思います。
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この回答へのお礼

遅くなりました。
分かりやすい回答ありがとうございます。

A流量は、まず通常岩井法などで200年確率の最大時間雨量を求めます。
とありますが、

近傍気象台の年最大時間雨量を対象として岩井法により計算
した結果で良いのでしょうか?
それとも、年平均雨量を対象とすべきでしょうか?

C項流量は、特性係数法などがありますが、いろいろな公式が有ります。
何を基準に公式を適用していますでしょう。

ご返答頂ければ幸いです。

お礼日時:2010/08/19 22:10

杞憂であれば、良いのですが、一応のアドバイスです。



単純に、大学の課題などならば、まったく問題ありませんがお仕事の内容で質問されている場合
ここでの解答は、あくまでも参考までにした方が良いと思います。。
だれか、身近な方(先輩や上司、信頼できる方)に聞いた方が賢明でしょう。

ここで回答する人は、貴方のやられていることの背景すべてを知るわけではないので、的確な、解答ができるとは限りません。
また、根拠が不明確なものは自分の首を絞める可能性がありますので、ご注意ください。



以下は、“参考”までに。

まず、質問の内容だけでは、判断できません。

ですので、現在参考としている基準(ため池という事は土地改良事業?、堰堤からの取水ならば、河川砂防技術基準(計画編)?)や、参考書(河川系ならば、河川計画かな?)に示されている設計洪水量の式では、どのような雨量を使っているか、まずご確認ください。
何の式を使っていて、どのような雨量を必要とするのかが分からないと、見当違いな回答になります。


そこを見れば、どのような100年確立雨量が必要かは、自ずと分かるってくるのではないかなと思います。

単純に、最大時間雨量と書かれているのならば、単純にその年の1時間最大雨量ですし、平均時間雨量(その年一番の大雨、一雨降雨の平均最大時間雨量)を使えと言うならば平均時間雨量でしょう。

また、10分間最大雨量の時間雨量強度へ換算したものは、指定されていない限り、ふつうは使用しません。
取り違えて用いれば、過大な値になります。



これで良いのかは、周りの人にちゃんと確認してください。
以上、あまりお力になれず、すみませんでした。

この回答への補足

土地改良事業のため池です。A流量、B流量とか、特性係数法とかの
具体的算出方法です。

それとも、気象台あたりで確率雨量は公表されているのでしょうか。

補足日時:2010/08/18 20:04
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
土地改良事業のため池です。

お礼日時:2010/08/18 19:59

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