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日本に住んでいると外国語といえば英語一辺倒の状況を呈してますけど、
(多少中国語や韓国語が入ってきていますが)

たとえば従来英語と並んで国際語といわれたフランス語というのは現在どのような現状なのでしょうか?

日本の中に住んでいれば英語の一人勝ちな感じですが、
それはあくまで日本から見た場合であって
他の世界からみたら少し違う印象なのかなあと思い、質問させていただきました。

それとも他の世界の視点でも
客観的にフランス語の国際語としての存在価値は
英語と比べて相対的に低下してきているのでしょうか?

 昔、敢えて英語を話さないことで有名だった自国の母語に誇りを持っていたフランス人も
若い世代は英語を話すようになっていると聞きます。

 事情通の方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

フランス語は英語と共に国連の運用言語になっており、国際郵便とオリンピックにおいては建前上は第1共通語になっております。

しかし、現在では事実上は フランス語よりもスペイン語の方が幅を利かせているんじゃないでしょうか?

フランス語を話している地域はフランスの他に ベルギー、スイス、カナダ、そして西アフリカの多くの国ですが、ベルギーではオランダ語とほぼ半々ですし、スイスはドイツ語の方が優勢ですし、カナダでは主にフランス語を話しているのはケベック州くらいです。それから、西アフリカの国々はほとんどが貧しい途上国です。

それでは英語と比べてみます。英語は母語としている人が4億人ほどで 第2言語としている人も合わせると 10億人を超えます。それに対し、フランス語は母語としている人が 7千人あまりで、これは日本語よりも少なく、第2言語としている人を合わせても 2億5千万人ほどに留まります。ついでに、スペイン語だと 母語としている人は英語とほぼ同じ4億人くらいですが、第2言語としている人はそれほど多くありません。


ヨーロッパ人と日本人では外国語に対する観念が大きく違うようです。日本人の場合、多国籍の人々が集まって会議をする場合に 自分は英語を話せないとしても 英語を会議の共通語にすることに異議を唱える人は少ないですが、ヨーロッパの場合は 参加国の言語全てが公用語として認められることが多いです。それと、日本人は外国語は一つだけに絞る傾向が非常に強いので、結局 外国語は英語しか出来ない人が大部分です。このカテでも、いくら中国語やスペイン語が重要になっても 英語に取って代わることはないという意見がありました。たしかに これは私たちが生きている間はそうでしょうけど、一つ大事な点を見落としているようです。つまり、これは枠組みが変わらない前提で言っていたんでしょうけど、これからは枠組み自体が変わり、英語オンリーから 英語+もう1ヶ国語というように 多言語のニーズが高まるということです。ヨーロッパは昔からそうでした。多くの日本人は 棚に置いてあるものを入れ替えることは思いついても 棚の仕切り板を調節することは思いつか
ないようです。

フランス語はアジアでは学習者が少ないですが、ヨーロッパではかなり多いですよ。
イギリスでは私たちが英語を習うように、中学校でフランス語を習います。
ドイツの高校生は全員が英語を習いますが、3割くらいの生徒はフランス語も習います。
イタリアの中学生の半数は英語の他にフランス語も習います。

イスラム圏はサウジやクウェイトを除けば、英語はあまり通じませんが、英語よりもフランス語の方が通じることもよくあります。特にレバノンはフランス語が通じやすいです。

ロシアでも第1外国語は今は英語ですが、伝統的にフランス語の方が好まれることが多いです。日本の場合、英語はニーズがあるだけでなく、とにかく英語が好きな人が多いんですよね。TOEICのハイスコアを持っていても 仕事やビジネスに十分に活かせない人がどれだけいることか...


>英語と比べて相対的に低下してきているのでしょうか?
どうでしょうかね。英語自体が相対的に低下している面もありますので。

>昔、敢えて英語を話さないことで有名だった自国の母語に誇りを持っていたフランス人も
若い世代は英語を話すようになっていると聞きます。
自国の母語の誇りもあるでしょうけど、話せないだけですよ。フランス人も英語の発音には日本人並みに苦労するそうです。フランス人も外国に行ったら、英語なりスペイン語なり積極的に話そうとしますよ。しかし、フランスに来た外国人には基本的にフランス語で対応するだけの話です。イギリス人でさえ フランスに来たら極力フランス語を使うのに、日本人の場合 お互いにとっての外国語である英語を使うのは些か皮肉です。しかも、下手くそでフランス人には殊更分かりにくい英語ですから困惑するんじゃないんでしょうか。それから、むしろ日本人が英語を話せないことに気後れを感じているんじゃないでしょうか。
フランス人の場合、英語であろうと日本語であろうと 理解できなかったり話せないのならリアクションに大きな違いはありませんが、日本人の場合、英語と韓国語では大きく違いますよね。おかしいのはむしろ日本人の方ですよ。
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この回答へのお礼

とても丁寧かつ詳しい解説ありがとうございます。

しかしながらyoutubeやFacebook等世界に開かれたコンテンツを見る限り英語ばっかりですよね
そこら辺どうなんだろうかという疑問は残るのですが。。。

インターネット等の普及で、英語帝国主義は収束に向かうという考え方があったようですが
むしろ加速しているのではないかといったブログを以前みたことがあります。(場所は失念いたしました。すいません。)

あつかましいことかもしれませんが、そのような情報化の革命ともいえる昨今の現状とも絡めて説明していただきたかったという思いがあります。

もしよろしければ、そこらへんどうなのでしょうか?

お礼日時:2010/11/22 12:37

別に事情通ではありませんが……。



「客観的な国際語としての存在価値」とは少しズレた話かも知れませんが、フランス語が「オリンピックにおける第一公用語」(第二は英語)であり、オリンピック憲章を改正しない限り、会場でのアナウンスは<フランス語→英語→開催地言語>の順番であり続ける可能性が高い、ということを指摘しておきます。国連の公用語から外れるってことも、まああり得ないでしょうし。

その上で、世界的には、英語の一人勝ちってこともないにせよ、英語・スペイン語・アラビア語・中国語などとくらべると、フランス語はやや劣勢な感じはしないでもないですね。しかしながら、ドイツ語・イタリア語・いわんや日本語や朝鮮語などはそもそも「国際語」のうちに入らないかもですが、ロシア語にもまだ抜かれてる感じはしません。国際社会におけるこれからの、特にアフリカ諸国の地位如何にかかってる部分もあると思いますが。
ただ心配なのは、フランス本国政府の言語政策が相変わらず保守的で、それはフランス語の保護に役立つと同時に、世界的には、英語やスペイン語にみられるような「ピジン化を伴う普及」の障害にもなってはいないか、ということですね……。

あくまで私の勝手な印象です。ちなみに日本語は、ここ十数年の間に「MANGA」という極めて強力な武器を手にし、それによって、別に「国際語」になるわけではないにせよ、「国際的な存在価値」を高めている、と観測しています(笑)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

 私の考えですが、国際語には「政治的な国際語」と「文化的な国際語」の二種類が存在すると思います。
 「政治的な国際語」とはその時代時代の政治力によって幅を利かせた言語のことで植民地時代のフランス語や英語がその典型でしょう。そのような語はオリンピックとか国際郵便の正文に恐らく政治の駆け引きで選ばれるのでしょう。
 いっぽう帝国主義競争に乗り遅れたドイツなどは上記のような意味での国際語にはなり得ませんでしたが、医学や音楽、哲学などの分野で目覚しい活躍を遂げたためにその言語の重要性を確立するに至りました。文化力によって世界に重要とされる言葉になった訳であります。これが私のいう「文化的な国際語」です。

 その意味からいえばlove_pet2さんの仰るように、これまでの歴史・伝統文化やジャパニーズポップカルチャーが、外国人であれ感性に敏感な人たちにとってはmega-trendとなって世界を世界を賑わせている昨今、日本語は大いに文化的国際語になる可能性はあるに違いありません。

 また「政治的な国際語」について補足的に述べさせて頂くならこの「政治的な国際語」の勢力は話されている人口にも比例すると思います。
 その点で考えると、どこかで読んだことでうろ覚えなのですが、もうすぐインドのヒンドゥー語が英語に母語話者(ネイティブスピーカー)の人口が取って代わられるのだそうです。そうなるとどうなるか。
 母語人口だけで考えれば中国語が世界一位だそうですが、一人っ子政策の弊害による急激な高齢化が今後本当にどうなるか分からないそうです。
 ヒンドゥー語人口が多いといってもそもそもインドの大学は全て英語でやっているそうですからこれまでに蓄積した英語のそれこそ「文化力」で今後数十年を概観すれば英語の勢力は保たれる公算も高いとの見方もできるでしょう。

 更にいえば言語人口とその言語が話されている地域の一人当たりのGDPを乗じた「言語総生産」なるものもその言語の世界における優位性の指標になるのだそうです。
 その視点によれば、日本語は相当高い国際語の地位をしめていることになります。

 とにかくフランス語は過去の政治力の遺産による「政治的国際語」としての性格よりむしろ、歴史的伝統的なる文化の蓄積の御蔭で「文化的国際語」として保たれるのではなかろうかというのが私の個人的な見方です。

お礼日時:2010/12/06 06:13

>しかしながらyoutubeやFacebook等世界に開かれたコンテンツを見る限り英語ばっかりですよね


YouTubeやFacebookはアメリカのネットサービスですから、余計に英語のばっかりという印象をもたれるのかもしれません。しかし、フランスにも規模は小さいですが、動画サイトなら Dailymotion、 SNSなら Weplugなどがあります。


>インターネット等の普及で、英語帝国主義は収束に向かうという考え方があったようですがむしろ加速しているのではないかといったブログを以前みたことがあります。
インターネット自体がアメリカが発祥だし、フランスは日本と比べても インターネットの普及が出遅れた面があります。同じヨーロッパでも北欧は出だしから普及が急速に進みました。でも、これは生活環境とか民族性の要因が大きいんですよ。北欧は冬は夜が長く寒いので、どうしても家にいることが多いので、もともと家の中での読書の習慣が根付いていたし、インターネットの普及が急速に進んだんですよ。余談ですが、エスキモーのインターネット普及率は驚くほど高いんですよ。昔は氷の家に棲んでいてアザラシ漁をしていたんですけどね。それに対して、フランス人は外出好きで、もともとテレビやビデオなどにもあまりお金をかけない傾向が強かったので、インターネットの普及も出だしで遅れました。
インターネット上で使われる言語は中国語とスペイン語の比率が伸びています。というのは、英語圏ではもうすでに広まったので、新規参入者の多くが非英語圏だからです。


>あつかましいことかもしれませんが、そのような情報化の革命ともいえる昨今の現状とも絡めて説明していただきたかったという思いがあります。
あつかましくはありませんよ。ただ、私たちはインターネットを買いかぶりすぎではないでしょうか? インターネットがこの世の中の全てではないし、インターネットでは伝え切れない大切なことが色々あります。それに、もし インターネットよりも便利なものが登場すれば、インターネットは影が薄くなりますよ。ビデオだって昔は便利なツールでしたが、
DVDに取って代わられましたからね。そう言えば、メキシコのカルロス・スリム・ヘル氏って知っていますか? ビル・ゲイツ氏を抜いて世界一の大富豪になった人です。中南米の通信会社、アメリカ・モビル社の社長です。もし、Linuxのようなプラットフォームがもっと使いやすくなり、アメリカ・モビル社の通信網を基盤に、ヨーロッパやアジアにもネットワークを広げ、パソコンよりも手軽で携帯電話よりも機能が充実し、しかも それに日本のソフト開発のノウハウが加わって インターネットでは今まで出来なかったことも出来る通信端末が開発されれば、Windowsを脅かすかもしれません。そうなれば、インターネットとは相互乗り入れ(日本の携帯電話でもdocomoとSoftbankとau間で互いに通話できるように)できるようになるでしょうけど、インターネットと平行して また新しいグローバルなネットワークが登場するかもしれませんが、その時、必ずしも英語が第1言語にはならないかもしれません。
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この回答へのお礼

 諸事情により御返事が送れて申し訳ありません。
またもや丁寧かつ理路整然としたご意見を述べられとても勉強になりました。
ありがとうございます。
確かにmyrtille54さんの仰る通りなのでありましょうね。

 ただ、蛇足ですが私には考えるところがあります。
 実は現在あるSNSでスウェーデン人の人と知り合いになってときどきメールのやり取りをしているのですがその際は完全に英語でのやりとりです。彼はネットでは専ら英語だそうです。
 スウェーデンでは小学校のときから毎日英語の授業が組み込まれていて会話中心に鍛えられるのだということです。
 またときどきやって来る他の海外の人とも電子辞典とにらみ合いながら、へんてこな英語で対応しています。挨拶程度は相手を喜ばすためにその国の言葉を使ったりしますが、全て英語です。

 グローバル(←もはや死語ですね)な観点から見た場合、英語の頸木から逃れた領域がしっかりとした形で存在するとは、自分の拙い経験からしかいえませんがちょっと感じがつかめませんというのが私の正直な実感であります。

 ところで歴史的に考えてみても古代ローマ帝国が滅びても近代に至るまでラテン語が1000年以上の長きに亘ってヨーロッパ文明圏の共通語でした。古代ギリシャ語も文明がとっくの昔に滅亡しても東ローマ帝国では政治上の公用語としてコイネーが採用されたという例もあります。更に歴史を遡れば、古代メソポタミアですら何千年も前に民族もろとも滅びてしまってシュメール語が何千年(!)にも亘ってアッシリアや古代バビロニアにいたるまで上流階級が身に付けるべき教養語として学ばれていたそうです。
 つまり、その言語を母語とする国や文明が滅んでもその地域が生み出した文化レベルが非常に高ければ末永く使われ続ける性質を言語は有しているのではないでしょうか。国が滅んでも言葉は残るのです。ただし、過去の国力(政治力・文明力)の残像が歴史に残っていればの条件がありますが。

 その点を鑑みれば、現在歴史的な文明の衰退期にあるアメリカ文明(アングロ・サクソン文明)ですが、たとえ何十年後か何百年後か知りませんがアメリカが無くなったとしても英語は世界のcommon languageとして君臨しつつける可能性は大いにあるとも考えられなくはないわけです。

お礼日時:2010/12/06 05:18

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