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アルデヒドに還元性があるのは、どんな化学の教科書・参考書にも書かれていますが。
アルコールにはそんな記述がありません。
アルコールが酸化されてアルデヒドになるとは書かれていますが。
アルコールがフェーリング反応や銀鏡反応を示すとも書かれていません。

私なりに考えたのですが、
アルコールは酸化されはするけれど、
アルデヒドのように酸化されやすくはない(=「還元性」はない)ということでしょうか?
だからフェーリング反応や銀鏡反応は起こらない、と。

だとすると、どうしてアルコールには「還元性」がないのでしょうか?
また、逆に、どうしてアルデヒドは酸化されてカルボン酸になりやすい(=「還元性がある」)のでしょうか?

A 回答 (5件)

ありていに言えば、アルデヒドの還元性の基である『アルデヒド基』が不安定(活性化エネルギーが低い)からです。

奴は隙あらばいつでも電子を押し付けて(酸素を奪って)より安定したなカルボキシル基になろうとします。

アルデヒド基がなぜ不安定かというと、それは分子内の電子の配置に起因します。分子模型を使わないとわかりにくいんですが、アルデヒドはアルコールやカルボン酸に比べて、電気陰性度の高い酸素がアンバランスにくっついているので、電子の配置が偏っています。これが原因で電子が飛び出しやすいんです。
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この回答へのお礼

ご教授感謝します。
安定性が問題でしたか。
確かに、「酒を長時間放置すると酢になった」という話は聞きますが、
「アセトアルデヒドになった」とは聞きませんしね。
試しにアルデヒドの分子模型を組み立ててみました。
おお、本当だ。不安定っぽい……ような気がします。

お礼日時:2010/12/29 15:58

#3に「酸化されやすいアルコールがある」という事で示されている反応は少し方向が違うように思います。


確かに酸化・還元反応ですが「不均化反応」です。
3KClO⇒2KCl+KClO3
と同じような反応です。
アルデヒドとアルコールの還元性の比較をやっている今の場面では少しずれているのではないかという気がします。
>2-プロパノールも簡単に酸化され、
CH3-CH(OH)-CH3 → H2 + CH3-C(=O)-CH3
アセトンが生じ、還元剤として用いられます。
というのも生じた水素の働きでしょう。
これだと還元性があるのは水素です。

金属は還元性があると言われます。でも金属と酸の反応で生じたH2を還元剤として使うという場合には金属の還元性とは別のこととして扱われているはずです。

こういう不均化反応を起こす2-プロパノールを使えば銀鏡反応が観察されるのでしょうか。
もしそうであればここでの質問の趣旨に合う、酸化されやすいアルコールになります。

doc sunday様の専門の分野ではこの反応をアルコールの還元性の例として考えておられるのかも分かりませんが化学入門の段階ではアルコールの還元性には当てはまらない例だという気がします。
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還元性云々というのは常に酸化剤の存在と合わせて考えるべきです。


アルコールも強い酸化剤存在下では還元性を示します(酸化剤を還元するという意味です)。
アルデヒドが還元性を示すというのは、習慣的に銀鏡反応などに対して陽性であると言う意味で使われる言い方です
ですから、そういった習慣の理解を抜きにして還元性の有無を議論するのは無理があると思います。

つまり、習慣的な意味合いにおいて、アルコールは還元性をもちません。なぜなら、銀鏡反応に対して陰性だからです。
その一方で、適当な酸化剤があれば還元性を示します。たとえば、二クロム酸や過マンガン酸に対しては還元性をもつことになります。しかし、だからといってアルコールが還元性をもつとは言わないのが普通です。還元力に関してはアルデヒド>アルコールであることになります。
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アルコールには種類が多いので、一概には言えませんが、酸化され易いアルコールもあります。


メタノールは燃料電池の原料に向いていますが、それは下記の反応が室温でも触媒があれば起きるからです。
CH3OH → 2H2 + CO
CO(一酸化炭素)は水と反応させて水素と二酸化炭素にします。こっちも触媒反応ですが熱が必要です。
2-プロパノール(一般にはイソプロパノールと呼ばれ、化学屋はイソプロ!と呼ぶ)も簡単に酸化され、
CH3-CH(OH)-CH3 → H2 + CH3-C(=O)-CH3
アセトンが生じ、還元剤として用いられます。
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こんにちは、


記憶が定かではないのですが、エチルアルコールを酸化するとアセトアルデヒドになったと記憶しています。空気中で簡単には酸化されませんが、アルコールが燃えるということは還元性があるということです。
酸化プロセスによっては中間生成物が出来て、最終的に炭酸ガスと水になります。
エチルアルコールを酸化すると、アセトアルデヒドになったり、酢酸になったりします。体内でのエチルアルコールの分解プロセスは、アセトアルデヒドを経て水と炭酸ガスになりますが、人種によってプロセスの速度が異なります。白人はアセトアルデヒドへの酸化プロセスが遅く、アルコール中毒が多いようです。日本人の場合はアセトアルデヒドの分解プロセスが遅く、悪酔いをすると言われています。エチレン、アセチレンなども火を付けなければ簡単には酸化されません。
写真の現像剤(ハイドロキノンなど)、ビタミンCなど空気中で自然に酸化されるものもあります。
木造家屋だって火を付ければ燃えますが、自然には燃えません。干し草などは、発酵熱で発火することもあります。
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