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沖縄米軍基地問題に関するおすすめの本があれば教えてください。
基地移設問題の参考にしたいです。
3000円以上するような高価なものはちょっと手が出ませんが。

A 回答 (1件)

こんにちは




森本(敏)先生の本も、小川(和久)さんの本も、基本(実態など)を理解
する上では、まぁいいのですが、そんなに"意外な事は書いていないの
で・・・、極論すれば"ネット上で収集出来なくもない内容"なんで、あえて
購入を薦めるのは・・・、と思い 以下の三冊を挙げてみました。

やや、趣味に走っているかもしれませんが・・・。(笑


1) 「普天間」交渉秘録/守屋 武昌 (著) /新潮社
ISBN-10: 4103266317

ここ最近で読んだ中では、衝撃的な一冊でした。

元防衛次官であった彼は、在日米軍再編にからむ沖縄の基地問題
に"ドップリと浸かった"当事者の一人。
報道で知る"表の情報"とは別に"裏の世界"では、信じられない様
な出来事が次々と起こっていく。

そんな裏の出来事を登場人物 ほぼ全員"実名で"赤裸々に書いて
いるところが、驚きです。

これを読んだ後は、沖縄県の歴代知事、県内各自治体の市長、が
メディアで発言していることが"空々しく"思えてしまいます。

やや小泉元首相に心酔しきっているところが、引っかかりますが、まぁ
ともかく「えーっ」「ほんとうに?」の連続でした。


2) 在日米軍司令部/春原 剛(著)/新潮社
ISBN-10: 4103069619

著者の春原さんは、他にも日米関係に関するたくさんの著作を書いて
いる、いわゆる専門家。

2008年前半まで、在日米軍司令官兼第5空軍司令官を務めた、ブルース
・ライト中将という一人の軍人の行動を通した”主に米軍側からの視点"で
書かれてるところがユニーク。

米国政府、米軍の意図や戦略などはもちろんの事、内部のお話、それも
対日本政府、防衛省、自衛隊、だけではなく、対国防総省や他の米軍と
の関係にまでも触れられていて、「なんか米軍って全てが我が物顔みた
いに感じるけど、やっぱ苦労する人は苦労してるんだ」(苦笑、少し同情
しそうになる内容です。

あまり米軍の暗部には触れられていない(まぁ当然でしょうが・・・)ところ
が若干気になるものの、在日米軍って、そういう組織だったんだ、という
理解を深めるうえではいい本でしょう。


3) 米軍再編の政治学―駐留米軍と海外基地のゆくえ
/ケント・E. カルダー (著)/武井 楊一 (訳) /日本経済新聞社
ISBN-10: 4532353084

著者のカルダー氏は著名な政治学者で日本研究の第一人者でもあるそう
です、私はこの本読むまで全然知りませんでしたが (^^ゞ

意外にも「在外米軍基地って、もうヤバくね?」的視点で書かれており(笑
なんでそういう結論になるのか?を、こんこんと理論的に解説している、
という内容です。

全般的に"重め"なのですが、今後米軍は、在外拠点は、こうなっていく、
いや、こうなるハズ、というくだりを読んでみると、現在の我が国基地問題
の視点、というか考える 時間軸?スパン?、というかをちょっと見直して
みたくなる本ですね。

以上です
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